作品と生涯とは? わかりやすく解説

作品と生涯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:34 UTC 版)

エドワード・バーン=ジョーンズ」の記事における「作品と生涯」の解説

バーン=ジョーンズバーミンガムのベネッツ・ヒルで、めっき師の息子として生まれた彼の生家には、その誕生を祝うブルー・プラーク掲げられている。彼が生まれて6日経たないうちに母親亡くなり父親冷淡な家政婦によって育てられた。バーミンガムのキング・エドワード6世グラマースクール通い1848年から1852さらにオックスフォード大学エクスター・カレッジで神学を学ぶ。オックスフォード大学では、ウィリアム・モリス友人になり、ジョン・ラスキン感化された。同じ頃、その後彼の人生に大きな影響与えることになる、トマス・マロリー『アーサー王の死』出会った。 それからバーン=ジョーンズダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの下で学ぶことになるが、彼特有のスタイル発展させたのは、むしろラスキンたちとのイタリア旅行依るものが大きい。彼は聖職者になるつもりだったが、モリス影響美術家デザイナーになることに決めた結局学位を得ることなくオックスフォード大学卒業。彼はイギリスステンドグラス美術伝統復活打ち込むようになった彼のステンドグラス作品には、フィリップ・ウェッブ設計したカンブリア州ブランプトンのセント・マーティン教会の窓などがある。 1856年バーン=ジョーンズは、マクドナルド姉妹次女ジョージアナ・マクドナルド(1840年 - 1920年)と婚約した。彼女は画家になる勉強をしていて、バーン=ジョーンズの妹とは昔からの学友であった1860年二人結婚したが、以後も彼女は木版画描きジョージ・エリオットとは大の親友になったマクドナルド姉妹三女はサー・エドワード・ポインターと結婚四女製鉄業アルフレッド・ボールドウィン結婚し首相となるスタンリー・ボールドウィン生む。さらに長女ラドヤード・キップリング母親。つまり、キプリングスタンリー・ボールドウィンバーン=ジョーンズの甥にあたる)。 1867年バーン=ジョーンズ夫妻ロンドンフラムに居を構えた1870年代のほとんど、バーン=ジョーンズ展覧会を開かなかった。バーン=ジョーンズモデルであったギリシア人マリア・ザンバコと不倫関係になり妻の元を去っており、そのために新聞紙上で批判されていたからである。二人の関係は彼女の公衆面前での自殺未遂幕を閉じた。同じ時期ウィリアム・モリスの妻ジェーン・モリスダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ恋仲になっており、ジョージアナとモリス次第友情関係深めていった。結局バーン=ジョーンズ夫妻モリス夫妻別れることはなかったが、ジョージアナとモリス生涯近しい友人として交際していた。 1877年、グロウブナー・ギャラリー(ロイヤル・アカデミー新たな敵)で、『欺かれるマーリンThe Beguiling of Merlin 』を含む、8点油彩画展示承知させられた。絶好タイミングだった。彼は新し耽美主義先駆者およびスターとして取り上げられることになった絵画同様、彼はセラミックスタイルジュエリータペストリーどの様々な工芸品制作した。他にも本挿絵1896年チョーサーの本、ケルムスコット・プレス刊)、舞台衣裳などを手懸けた。 1880年バーン=ジョーンズサセックスブライトン近郊にある、ロッティンディーンのプロスペクト・ハウスを購入し別荘とした。さらに、ノース・エンド・ハウス(フラム本宅がノース・エンド・ロードにあることから命名建設のため、隣のオーブリー・コテージも手に入れた数年後1923年ロイター社長のサー・ロデリック・ジョーンズと、劇作家小説家のその妻エニッド・バグノルドは、地続きのゴシック・ハウスと一緒にこの別荘所有し、バグノルドの戯曲『The Chalk Garden』(映画化され時の邦題は「ドーバー青い花」)を着想させ、また舞台となった)。 オックスフォード大学から、1881年名誉学位授与、さらに1883年には、特待校友となった1885年バーミンガム芸術家協会会長就任1894年にはナイト叙せられた。1896年友人モリス死に精神的打撃を受け、バーン=ジョーンズ自身の健康も徐々に悪化し続けたそのまま回復することなく1898年6月17日永眠6日後、プリンス・オブ・ウェールズ仲介で、ウェストミンスター寺院葬儀執り行われた。芸術家そのような光栄浴したのは初めてのことだった。埋葬されたのは、家族休日過ごしてきたロッティンディーン教会付属墓地である。

※この「作品と生涯」の解説は、「エドワード・バーン=ジョーンズ」の解説の一部です。
「作品と生涯」を含む「エドワード・バーン=ジョーンズ」の記事については、「エドワード・バーン=ジョーンズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「作品と生涯」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「作品と生涯」の関連用語

作品と生涯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



作品と生涯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエドワード・バーン=ジョーンズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS