佐藤政権での返り咲きとは? わかりやすく解説

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佐藤政権での返り咲き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 19:19 UTC 版)

保利茂」の記事における「佐藤政権での返り咲き」の解説

1967年第31回衆議院議員総選挙復活当選した。10万票を超える圧倒的な得票トップ当選飾った1967年11月第2次佐藤第1次改造内閣建設相就任し吉田内閣農相以来13年ぶりに閣僚に返り咲いた1968年11月内閣改造内閣官房長官就任当時66歳だった保利は「こんな年寄りはいけんよ」と固辞したが、佐藤は「一度くらい、一緒に苦労してくれてもいいだろ」と殺文句繰り出した前任木村俊夫副長官格下げになって保利補佐する、「大官長官」の体制がとられ、副総理格の扱いだった。保利通常の行政事務はほとんど木村副長官任せ重要課題の処理に全力挙げた佐藤首相は、吹き荒れていた大学紛争沈静化させ、安定した国内情勢背景沖縄返還対米交渉全力挙げ、「70年安保」を無事に乗り切ることを目標としていた。そのために保利官房長官田中幹事長・愛知揆一外相という布陣敷いたであった保利佐藤派大番頭呼ばれ田中福田赳夫とともに佐藤政権三本柱をなした。 佐藤政権大学紛争沈静化のため特別立法検討進めていたが、坂田道太文相がまとめた文部省に対して自民党内から「学内暴力徹底的に取り締まる中身にすべきだ」との異論出た保利調整乗り出し坂田文相文部省幹部話し合い大学当局者の意見聞きひそかに学生の代表とも会って彼らの声に耳を傾けた後藤田正晴警察庁長官秦野章警視総監とも協議重ねて多少生ぬるい内容であっても大学当局自主努力促す文部省案で行こう」と決断し党内一部反対押し切って大学運営臨時措置法案」(大学管理法)を国会提出した。この法案に対して社会党共産党強く反対したため国会審議難航重ねたが、田中自民党幹事長押し切って大学管理法1969年8月3日成立した。この直後から大学紛争潮が引くように沈静化ていった1969年11月14日佐藤首相訪米合わせて首相臨時首相代理指名される1971年7月5日内閣改造で、保利官房長官から自民党幹事長転じた保利使命同年6月調印され沖縄返還協定国会承認と、佐藤円満な退陣福田へのバトンタッチであった。しかし、このころから佐藤政権内外逆風翻弄され思わぬ悪戦苦闘強いられた第9回参議院議員通常選挙では、野党共闘奏功して自民党議席予想外に落ち込み与野党議席差が縮まった議会運営では、岸信介佐藤栄作と「長州ご三家」といわれ、9年議長として参議院君臨した重宗雄三佐藤内閣支え重要な一角であったが、河野謙三が「重宗王国」に造反して野党支持のもとで議長になった保利幹事長は重宗・河野間の調整乗り出し木内四郎を新議長とすることで折り合いがついたが、重宗が不出馬会見で「河野野党結託して」と発言したことに河野強く反発して保利調整工作不発終わった1971年7月キッシンジャー米国長官中国訪問しニクソン大統領72年訪中公表された。日本頭越し米中接近衝撃受けたその1カ月後、ニクソン大統領は緊急ドル防衛策を発表し変動相場制移行した日米信頼関係は一層深まった考えていた佐藤政権2つニクソン・ショックうろたえた。特に米中接近日本世論刺激し日中国交回復求める声が一段と大きくなった。中国国連加盟問題困難な対応を迫られた。米国提案の逆重要事項指定決議案と、複合二重代表制決議案共同提案国になるかどうかめぐって自民党意見割れた保利ひそかに日中関係打開のために重要な布石打っていた。周恩来首相にあてた「保利書簡」である。訪中する美濃部亮吉東京都知事託され北京届けられた。しかし、この書簡読んでまやかしであり、信用できない」と受け止めた周は書簡返却し不発終わった国交のない中共向けた書簡国内波紋呼びそれまで親台派目されていた保利山中貞則詰め寄られることとなった

※この「佐藤政権での返り咲き」の解説は、「保利茂」の解説の一部です。
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