人間・他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 17:15 UTC 版)
ステファン ルーン国の王でクルトの父。城を抜け出して村の子供と遊ぶクルトには寛大であるが、石にされた妻とその時の出来事を知られないために秘密に近づこうとすると途端に厳しくなる。 若い頃に偶然出会ったガラティアと恋に落ち、その罪によって黄泉に堕とされた彼女を自ら助け出し結婚する。 エバ オリエの養母で、100人近いキャラバンを率いる女首領。元は盗賊団のキャラバンであったが、東の国の川辺で水晶と共にオリエを拾って以来、我が子として育てる。後に、オリエの占いの才が世に知れ、王宮などから招かれるようになると星占いのキャラバンとして活動するようになる。オリエのことは将来は然るべき王族に嫁がせようとして溺愛しており、オリエに近づこうとするクルトには容赦が無く、オリエがクルトと共に旅立つと言い出した際には強硬に反対した。元盗賊ゆえかかなり強欲で、報酬次第で占いを引き受けるか否かを決めているようであり、良い条件であればオリエに多少の無理を強いることもある。 運命を悟りオリエに真実を打ち明け送り出した後は、東に向けて進路を取り、各地にクルトのことを宣伝してクルトの後に続く者たちを鼓舞して回った。 マリウス 声 - 子安武人 「銀騎士」の二つ名を持つ旅の騎士。銀竜のシルヴァーナを乗騎としている。幼い頃、メデューサにその剣術の才能を認められ、彼女によって死から蘇った妹のエルザ共々メデューサの養子となる。メデューサの血の入った瓶を与えられているが中身は口にしておらず、人間としての力を極めてから母に仕えることを望み、先にメデューサの側仕えとなったエルザと別れて武者修行の旅を続けている。離れて暮らしても母メデューサとは強い絆で結ばれている。当初は母の敵であるクルトを狙うも、クルトの旅の理由を知り、真実を見極めるために違う意味でクルトにこだわるようになる。 シルヴァーナ マリウスを乗せて飛ぶ銀竜。人間の姿に変身することができ、その時は銀の長髪を持つ少女の姿になる。しかし変身はあまり得意ではないようで、竜のサイズのまま人型に変身してしまうことも多い。人間の姿で罠にかかっているところをマリウスに助けられて以来、押しかけ女房的に旅の供をしている。クルトにこだわるマリウスとは対照的に、マリウスと2人きりの旅の障害となるクルト達を快く思っていない。 エルザ 声 - 西原久美子 マリウスの妹でメデューサの養女。幼い頃に病で命を落とすが、メデューサの黒い血で蘇り、以来メデューサのそばに仕えている。美しく成長し、メデューサが不在の時には代理で城内を取り仕切る。再び兄と共に暮らせる日を心待ちにしている。しかし、「メデューサの黒い血で蘇った」事実が後に兄妹間の悲劇を招く。 グリフォス 小国グリーンノアの王。隣国との関係が怪しくなった頃、病気療養のためにグリーンノアに滞在していたマリウスを無理矢理雇おうとする。この時にマリウスの母として人間に姿を変えたメデューサと出会うが、この出会いが彼の人生を良くも悪くも大きく変えることになり、メデューサの心にも変化を齎す。メデューサが人間ではなく妖魔だと知ってもなおメデューサへの愛を訴えた。 バッコス 人間界では最高と称えられる天才肌の彫刻家。その腕前はもはや神がかり的で、岩で虹の端を模した物を作って本物の虹を引き寄せたり、雲を加工した階段などを作り出せるほど。アスナスからガラティアの像のレプリカを作るよう依頼され、モデルとなる精霊を実際に見ようと天界に忍び込む。 リシェンヌ ゼンヌの村に住んでいた人間の娘。人間の身に堕とされて放浪中のアスナスと出会い、弱っていた彼のために硫黄鉱山で働くも今度は自身が鉱毒に侵されて倒れてしまう。後に力を取り戻したアスナスに毒を取り除かれてからも側に居ることを望み、彼の居城で妖魔達と暮らすことを選ぶ。最終的に人間になったアスナスと共に生きることになる。 ジャジャ 仲間達との離別を乗り越え、単身メデューサ城に挑もうとするクルトが出会った魔法使いの少年。彼の故郷もメデューサに襲われており、その敵討ちのためにメデューサ城を目指している。故郷の近くに竜の谷があり、旅立つにあたってドラゴン達から一枚ずつ鱗をもらい、それで作ったドラゴンメイルを装備しているため、炎の攻撃に対して強い耐性を持つ。実は、レオンが変身した姿。
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