京都のホテルの歴史とは? わかりやすく解説

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京都のホテルの歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 09:51 UTC 版)

京都ステーションホテル」の記事における「京都のホテルの歴史」の解説

日本初本格的なホテルは、1869年明治2年)にホテル専業となった横浜ホテルである。京都初の外国人専門宿泊施設祇園中村屋(現中村)であり、1868年明治元年)に洋間8室を備えた新館設けたが、尊王攘夷の風が吹き荒れる京都宿泊する外国人少なかった1872年明治5年)には知恩院建仁寺内国勧業博覧会開催されたが、一般外国人宿泊場所としては円山下河原日本旅館あてがわれている。1877年明治10年)には八坂神社前に自由亭ホテル開業し西洋料理看板にして外国人宿泊者の獲得目指した。1881年明治14年)のマレー (出版社)の『日本案内記初版には全国ホテル一覧表(全27軒)が記されており、京都では自由亭、也阿弥中村屋の3軒が挙げられている。1891年明治24年)の第3版では常盤ホテル京都ホテル前身)、也阿弥ホテル中村屋の3軒となり、自由亭は姿を消した1903年明治36年)の『チェンバレン日本帝国小史第7版では也阿弥ホテル京都ホテル都ホテルの3軒となった。これらは外国人による宿泊案内であり、ホテル旅館区別行っていないことに注意が必要である。 円山公園内に也阿弥開業したのは1881年明治14年)であり、江戸時代より宴席だった安養寺塔頭改造した和風2階建の割烹旅館風だったが、屋根看板には英語で「HOTELと書かれており、イギリス流の洋食提供された。新聞で「也阿弥ホテル」と表記されることはなく、実態和洋兼用料理旅館だったとされる経営者外国人観光客ガイドをしていた長崎出身貿易商井上万吉(1835年生)。1889年明治22年)には東京から神戸まで鉄道全通し観光客期待する京都では本格的なホテル誕生熱望された。河原町二条勧業跡地ホテル建設計画され琵琶湖疏水第一期工事完成間に合わせるように1890年明治23年4月14日常盤ホテル京都ホテル前身)が開業した開業当初は「京都ホテル」「京都ホテル常盤」「常盤」の表記併用されたが、1891年明治24年以降は「常盤ホテル表記定着し、この常盤ホテル京都初の本格的なホテルとされる1891年5月11日には、常盤ホテル滞在していたロシア皇太子ニコライ(後のニコライ2世)が巡査切りつけられる大津事件起こり事件後には明治天皇などが常盤ホテル訪れてニコライ皇太子見舞っている。 1895年明治28年)には第4回内国勧業博覧会開催され、また平安京遷都1100年平安神宮創建などの行事重なって多数入洛客が予想された。也阿弥ホテル経営者井上萬吉の弟である井上太郎常盤ホテル経営権獲得し3月6日常盤ホテル京都ホテルと名をあらため営業再開した。1900年明治33年10月には蹴上都ホテル開業し1901年明治34年)には大澤善助により也阿弥洋式ホテル化して阿弥ホテルとして開業した京都ホテル都ホテル、也阿弥ホテルの3ホテル競合する時代迎えたが、也阿弥ホテル火災繰り返したため京都市用地返還命じられ1905年明治38年)には閉業した。1915年大正3年時点の各都市ホテル数は、雲仙8、神戸8、横浜7、東京6、長崎5、軽井沢3、京都3、有馬3、日光2などであり、100人以上を収容可能なホテル全国に9棟しかなかったが、このうち2棟京都ホテル都ホテル)が京都にあった1902年時点京都ホテル名称所在地開業部屋数最大収容備考京都ホテル 河原町二条 1895年 63室 120-150名 都ホテル 蹴上 1900年 43室 76-100名 也阿弥ホテル 円山 1901年 53室 106-125名 1905年閉業

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