亀山水力発電所の建設とは? わかりやすく解説

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亀山水力発電所の建設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:46 UTC 版)

広島電灯」の記事における「亀山水力発電所の建設」の解説

日露戦争勃発した1904年明治37年)、広島電灯電灯数は6000灯を越えた広島電灯では需要増加あわせて逐次既設大手町発電所拡張する方針を採り、まず1907年明治40年7月第2次拡張として200キロワット発電機1台を増設する1910年明治43年8月には建屋改築を伴う第3次拡張実施し、古い30キロワット発電機2台・60キロワット発電機1台を500キロワット発電機1台へと更新1912年明治45年1月には最後拡張となる第4次拡張500キロワット発電機1台を増設した。 需要増加の中、広島電灯では自社での水力発電推進するうになる。その第一段階太田川電力株会社発起人からの水利権買収である。太田川電力木村静幽ら7人を発起人として計画されいた電会社で、1906年明治39年11月太田川にて水利権取得する広島電灯では太田川電力会社未成立の段階でその水利権5万円にて買収することを決定し1908年明治41年1月水利権移転許可得た2年後1910年明治43年2月26日開発資金を得るべく資本金30万円から一挙に130万円へと増資する。そして同年10月広島市北方にあたる安佐郡亀山村大字今井田(現・広島市安佐北区可部町今井田)にて水力発電所建設着手した着工から2年後1912年7月8日太田川完成した亀山発電所が運転を開始した発電所出力大手町発電所の1,200キロワットの倍近い2,100キロワット送電設備として、広島近郊安佐郡三篠町呉市内の2か所に新設され変電所との間を繋ぐ11キロボルト送電線整備された。亀山発電所運転開始機に大手町発電所休止予備設備に)としたことから発電費が減少するため、広島電灯では電灯料金15パーセント引き下げた亀山発電所建設に伴う料金改定同年5月実施値下げ1910年11月に8燭灯・10燭灯を月額10銭ずつ引き下げて以来のもので、10燭灯の場合月額1円から85銭への値下げとなっている。料金引き下げと、1911年から順次広島市周辺地域へと供給区域拡張したことが重なって以後電灯普及本格化することになる。その結果1910年1万5000余りであった広島電灯電灯数は1912年までの2年間で倍増し、翌1913年大正2年)には5万灯を突破するまでになった亀山発電所運転開始機に広島電灯では従来広島電力譲って手掛けていなかった動力用電力供給部門にも参入した。さらに広島電力地盤である呉方面にも進出を果たす。呉では呉鎮守府庁舎や関係部署に対して供給開始するとともに各地電柱建設工事急いだが、間もなく逓信省広島県介入によって呉方面における競争抑止される。1912年8月以降広島電灯海軍関係を除いて呉市内と吉浦町における電灯・電力供給行わない広島電力に対して呉市200キロワット広島市100キロワット供給する、という条件広島電力妥協する道を選んだ。なお、1900年から続いていた広島電力から広島電灯対す電力供給契約1912年12月解約されている。

※この「亀山水力発電所の建設」の解説は、「広島電灯」の解説の一部です。
「亀山水力発電所の建設」を含む「広島電灯」の記事については、「広島電灯」の概要を参照ください。

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