主人公グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/06 04:27 UTC 版)
高岡りら(たかおか りら) 本作の主人公。寮生、211号室。 背格好・スタイルは標準的らしく、本人も自分の体格について悩んでいる様子はない。髪は高校入学時セミロングからショートカットにしてしまった。焦点の合わない若干狂気を感じさせる渦巻きのような巨大な黒目をしている。 精神年齢が低く、甘えっ子でドジっ娘で、やることなすこと失敗ばかり。感情で物事を判断し、思いついたまま本能のおもむくままに行動し、「暴れ馬」と呼ばれている。思考能力が弱いのですぐ人の意見に左右される付和雷同型。意思は弱いが、思い込んだら闇雲に突き進む猪突猛進型でもある。甘えん坊なので、すぐ他人に頼るが、他人の良心につけこんで、雰囲気で他人を追い込み、自分の意思を通す技を持っており、必殺技として「捨てられそうな犬オーラ」を出す奥の手もある。そのすべてが無自覚に行われており、幼児がそのまま大きくなったようなもの。 ありとあらゆる罵詈雑言を友人・知人から言われる。「りらにまかせて大丈夫なことなんてこの世にはひとつもないよ」「りらちょろすぎ」「りら一点集中あなだらけだから」「だれにでも左右されて」「人の迷惑かえりみずやりたい放題の暴れ馬りらちゃん」「この小学生」「マジ凶悪」「言うだけ番長」「りらちゃん わかってなさすぎ」「厄介なものを育てたわね高岡(兄)……」「マジで高2ですか」等。しかし、本人はまるで気にしていない。 家庭科部に中途入部するが、そこでも迷惑のかけまくり。部長の石蕗は本来優しく穏やかな人格者だったが、彼女に引っ掻き回されかなりささくれ立った性格になってしまう。りらの作った食べ物は一口で人間を病人にするほどの破壊力を持つ。文化祭では、当然出品させてもらえなかった。それでも、りらはやる気十分で次期部長の座を狙っていた。 りら自身の恋愛は花海棠(はなかいどう)の是枝に振られてからまるで話題にのらず、もっぱら友人の楓、先輩の石蕗などの恋物語で盛り上がっており、ひたすら佐倉央司と喧嘩を繰り返す日々。しかし、あまり央司との接触が多いのでりらと央司は出来ていると周りに噂されるに至る。りらの央司への呼び名も「バカ央司」に定着しつつある。喧嘩相手から意識し合う仲へ進むのかはっきりしない(単行本5巻時点)。 小野楓(おの かえで) 寮生、りらと同室。りらと同学年。 髪はすこしボサボサのショートカットの高身長。ポーカーフェイスで思慮深い。バストは極めて控えめで、本人も気にしているが、諦めてもいる。外観は少年にしか見えない(中学校のとき、男子の同性愛者に告白された)。バスケットボール部所属。女生徒のファンも多い。 りらに優しくりらの日常の面倒を一切合財見る。それが、彼女の幸せでもあるという、需要と供給がピッタリ合っている関係。りらをいじめる者は容赦なくぶん殴る(だから、央司はぶんなぐられた)。りらに対してレスビアン的な感情があるわけではなく、保護欲求のようなものである。 片手を突き出してあわてて相手を制止するポーズがお決まりのポーズ。 梁瀬蔦(やなせ つた) 寮生、りらの隣室。りらと同学年。 二重まぶたが強く、まなこ半眼のような表情。髪はストレートのセミショート。楓と別な意味でポーカーフェイス。 クールで理性的。冷血な印象の外観だが、友人とは楽しく会話し、親切な助言もする。しかし、「毒殺したいリスト」を手帳に書きとめたり、毒草の研究に余念が無かったりかなり危険な一面を持ち、中学時代は「ポイズンアイビー(毒蔦)」と呼ばれていた。情報収集能力にも秀で、他人の秘密を知るのが大好き。それを武器に相手をひるませ、退散させてしまう威力を持つレベルの秘密を知る。佐倉央司は何度もこれで撃退されている。 中崎くるみ(なかざき くるみ) 寮生、蔦と同室。りらと同学年。 眼がりらとそっくりな表現であることから、やや同系統の人種であることが類推できる。髪はウェーブしたセミショート。 4人の中では一番標準的女子高生。明るい性格。他人ごとに口を出したり、手を出したり、動向を気にしたりするのが好き。そのため、りらの暴走を楽しんで見ている。兄(圭一、既婚)と弟(圭太)が実家にいる。
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