主な出血熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 10:14 UTC 版)
エボラ出血熱 マールブルグ熱 クリミア・コンゴ出血熱(CCHF) ラッサ熱 南米出血熱(アルゼンチン出血熱、ベネズエラ出血熱、ブラジル出血熱、ボリビア出血熱) ダニ媒介脳炎(Tick-borne encephalitis) オムスク出血熱 キャサヌル森林出血熱 チクングニア熱 黄熱 デング熱 オニオニオン熱 腎症候性出血熱(ハンターンウイルス、ソウルウイルス、ドブラバウイルス、タイランドウイルス、プーマラウイルスによるもの) ハンタウイルス肺症候群 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) リフトバレー熱 主な出血熱の早見表 エボラ出血熱マールブルク病 ラッサ熱南米出血熱クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)重症熱性血小板減少症候群(SFTS)腎症候性出血熱ハンタウイルス肺症候群黄熱デング熱(デング出血熱)病原体フィロウイルス科エボラウイルス フィロウイルス科マールブルクウイルス アレナウイルス科ラッサウイルス アレナウイルス科のウイルス ブニヤウイルス科クリミア・コンゴ出血熱ウイルス ブニヤウイルス科重症熱性血小板減少症候群ウイルス ブニヤウイルス科ハンタウイルス ブニヤウイルス科シンノンブレウイルス(新世界ハンタウイルス) フラビウイルス科黄熱ウイルス フラビウイルス科デングウイルス 自然宿主不明(オオコウモリ科が有力と考えられている) 不明(オオコウモリ科が有力と考えられている) ネズミ ネズミ ウシ科の大型哺乳類(ウシ、ヤギ、ヒツジなど) 不明 ネズミ ネズミ サル ヒト 主な感染経路感染したヒトや動物(サルなど)の血液や排泄物に触れることによる接触感染 感染したヒトや動物(サルなど)の血液や排泄物に触れることによる接触感染 ネズミとその排泄物を介した接触感染 ネズミとその排泄物を介した接触感染 ウイルスを持ったマダニに咬まれることによるベクター感染 ウイルスを持ったマダニに咬まれることによるベクター感染 ネズミとその排泄物を介した接触感染 ネズミとその排泄物を介した接触感染 ウイルスを持ったカに刺されることによるベクター感染 ウイルスを持ったカに刺されることによるベクター感染 ヒトからヒトへの伝染あり あり あり あり あり あり なし なし なし なし 流行地域アフリカ中央部 アフリカ 西アフリカ 南アメリカ 中国西部、南アジア、中央アジア、中東、東ヨーロッパ、アフリカ 東アジア(日本、朝鮮半島、中国東部)、北アメリカ 朝鮮半島、中国、北ヨーロッパ、東ヨーロッパ 北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ アフリカ、南アメリカ 台湾、東南アジア、南アジア、アフリカ、中央アメリカ、カリブ海地域、南アメリカ、オセアニア 主な症状発熱、頭痛、筋肉痛、腹痛、水様性下痢、嘔吐。進行すると消化器などから出血や播種性血管内凝固症候群(DIC)が起こることがある。なお、病名の由来である出血症状はすべての患者にみられるわけではない。 エボラ出血熱に似ているが、発疹と肝不全が顕著であることが多い。 発熱、筋肉痛、咳、下痢、嘔吐など、インフルエンザに似ている。進行すると脱毛、顔の浮腫、胸水、消化器からの出血、腎不全などがみられる。麻痺、難聴、流産などの後遺症がみられることもある。 ラッサ熱に似ている。 発熱、頭痛、筋肉痛、結膜炎、紫斑、鼻血など。肝不全や腎不全もみられる。出血熱の中で最も出血傾向が顕著である。 発熱、腹痛、下痢、嘔吐など。重症例では消化器から出血することもある。消化器症状が強いのでノロウイルスなどとの鑑別が重要。 発熱、頭痛、嘔吐など。重症例では腎不全と消化器からの出血がみられる。 発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐、下痢、咳、肺水腫、呼吸困難 発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐など。重症例では黄疸、肝不全、腎不全。 発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹、下痢、嘔吐など。重症例では消化器からの出血を起こす。2回目以降の感染で重症化のリスクが高まる。 致死率40〜90% 25〜80% 重症例の15% 20〜30% 20〜30% 10〜30% 5〜10% 40〜50% 20〜50% 全体の1%以下、重症例では20% 治療法対症療法 対症療法 リバビリン リバビリン リバビリン 対症療法 リバビリン 対症療法 対症療法 対象療法 予防ワクチン研究途上 なし なし なし なし なし 日本では未承認 なし 黄熱ワクチン 日本では未承認 感染症法一類感染症 一類感染症 一類感染症 一類感染症 一類感染症 四類感染症 四類感染症 四類感染症 四類感染症 四類感染症
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