中毛地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:06 UTC 版)
中毛地域は、群馬県中南部を占める地域である。3市2郡2町1村がある。西毛・北毛・東毛、埼玉県大里・児玉の各地域と接する。前橋市・伊勢崎市・玉村町が、前橋・高崎地方拠点都市地域の一部に含まれ、前橋市が西毛の高崎市とともに地域の中心都市に指定されている。 市前橋市 県中部の中心都市。県庁所在地。中核市。もと前橋藩の城下町。製糸業の中心地として栄え、明治期に前橋製糸所が置かれた。市域の中心を利根川とその分流である広瀬川が流れる。市街地は利根川の両岸に広がり、利根川東岸に群馬県庁・両毛線前橋駅・上毛電鉄中央前橋駅、西岸に上越線新前橋駅・上野総社神社がある。市の東北部に赤城山・赤城神社がある。人口は329,054人で県内第2位。1892年(明治25年)4月1日、東群馬郡前橋町が県内で初めて市制施行。2004年(平成16年)12月5日、勢多郡大胡町・宮城村・粕川村を、2009年(平成21年)5月5日に富士見村を編入した。養豚・花卉の栽培が盛んで、豚カツ・ソースかつ丼など豚肉料理が名物。バラの生産量が高いことから、前橋市の花としてバラが制定されており、ぐんまフラワーパークや敷島公園にバラ園がある。 伊勢崎市 県中南部の市。施行時特例市。伊勢崎銘仙の産地として知られる。市の西南部を利根川が流れ、市街地は利根川の分流・広瀬川の東岸、伊勢崎神社を中心として広がる。市街地北部に両毛線・東武伊勢崎線の伊勢崎駅がある。市北部に華蔵寺公園がある。市の南部を日光例幣使街道が通じ、柴・境の二つの宿場があった。境地区にある養蚕家屋の田島弥平旧宅は世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産である。人口は210,777人で、県内第4位。1940年(昭和15年)9月13日、佐波郡伊勢崎町・殖蓮村・茂呂村が合併して県内4番目に市制施行。2005年(平成17年)1月1日に佐波郡境町・東村・赤堀町と合併。 渋川市 県中北部の市。中心市街の渋川はもと三国街道の宿場町で、榛名山の東麓、利根川と吾妻川の合流点の西南に位置する。市街地東部に上越線・吾妻線渋川駅、南部に関越自動車道渋川伊香保ICがある。人口は72,997人。1954年(昭和29年)4月1日、北群馬郡渋川町・金島村・古巻村・豊秋村が合併して成立。2006年(平成18年)2月20日、勢多郡北橘村・赤城村・北群馬郡子持村・小野上村・伊香保町と合併。利根川東岸に橘山・赤城山、吾妻川北岸に子持山・小野子山がある。子持地区はコンニャクの産地として知られる。榛名山東斜面に位置する伊香保地区に伊香保温泉・伊香保神社・水澤寺があり、温泉饅頭・うどんが名物である。 北群馬郡榛東村 榛名山の東麓にある村。ブドウの産地。陸上自衛隊の相馬原駐屯地がある。1957年(昭和32年)3月30日、北群馬郡桃井村(初代)と群馬郡相馬村広馬場が合併して桃井村が成立。1959年(昭和34年)8月1日、桃井村が榛東村に改称。人口は14,129人。 吉岡町 榛名山東南麓の町。北部の小倉地区はブドウの生産が盛ん。関越自動車道の駒寄PA・SICがある。1955年(昭和30年)4月1日、北群馬郡駒寄村・明治村が合併して吉岡村が成立。1991年(平成3年)4月1日、町制施行。人口は22,181人。 佐波郡玉村町 県中南部の町。町の北部から東部にかけて利根川が、南部を烏川が流れている。町の中部に日光例幣使街道が通じ、玉村・五料の二つの宿場町があった。1955年(昭和30年)4月20日、玉村町(初代)と芝根村が合併して玉村町(二代目)が成立。1957年(昭和32年)8月1日、玉村町と上陽村が合併して玉村町(三代目)が成立。人口は35,660人で、県内の町村部では第2位。
※この「中毛地域」の解説は、「群馬県」の解説の一部です。
「中毛地域」を含む「群馬県」の記事については、「群馬県」の概要を参照ください。
- 中毛地域のページへのリンク