世界の気温と気候とは? わかりやすく解説

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世界の気温と気候

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 04:02 UTC 版)

気温」の記事における「世界の気温と気候」の解説

気温気候構成する要素1つでもある。地球規模で見ると、気温緯度との相関性が最も顕著に表れ緯度が高いほど気温は低い。右図においても、年平均気温が同じ同色領域は、緯線に平行な帯状分布している。これに次ぐ因子標高海流である。右図では、標高が高いアジア中部ヒマラヤ山脈チベット高原南アメリカ西岸アンデス山脈黄色水色表示され、同緯度よりも寒いことが分かるまた、強い暖流のある北大西洋ヨーロッパ黄色水色領域周囲よりも北側大きくはみ出しており、同緯度よりも暖かいことが分かるまた、北極よりも南極の方が気温低く表示されているが、これは北極海洋であるのに対して南極大陸で厚い氷床により標高が高いためである。年平均値極値では北極よりも南極の方が寒い。 また、夏と冬の気温の差(最暖月と最寒月気温差)は、低緯度地域より高緯度地域海洋部より大陸部の方が大きい。世界観測所で最も月平均気温の差が大きい場所はロシア・シベリアのオイミャコンで、1971年 - 2000年平年値で実に60.2°Cにもなる(1月が−45.9°C、7月が14.3°C)。 こうした気温特性のほか、降水などの特徴総合的に勘案して気候分類した気候区分作られている。 ある地点における気温1年周期季節変化1日周期日変化だけではなく日々天候や、数年それ以上規模での気候変動により変化する主なものとしては、いわゆる氷期呼ばれる寒冷期とそうでない温暖期(間氷期)が交互に繰り返す変動知られており、更新世の約250万年間には数万年-十数万年周期でこの変動起こった推定されている。現在は「後氷期」と呼ばれる温暖期にあるが、その間にもさらに短周期亜氷期寒冷期)と亜間氷期温暖期)を繰り返す変動知られている。紀元前500年頃から現在までは「サブアトランティック」(英語版)と呼ばれる温暖期にあり、その間にもさらに中世の温暖期IPCC AR4によるとヨーロッパ限られた温暖期)や小氷期IPCC AR4によると平均気温低下1度未満の弱い寒冷期)と呼ばれる短周期変動知られている。 なお、特に19世紀半ば産業革命以降地球規模気温上昇していることが分かっている(地球温暖化)。例えば、100年余りデータある日本の年平均気温上昇傾向にあり、平年差が最も大きかった年は1990年の+1.04°Cで、次いで2004年の+1.00°Cとなっている。地球温暖化主な原因人為的な温室効果ガス排出増加とされ、気候変動枠組条約京都議定書などの国際的枠組み設けて対策が行われている。 2019年2月6日世界気象機関WMO)は、2015年から4年間の世界気温観測史最高だったことを確認したまた、2018年世界平均気温産業革命前比で1度上昇し過去4番目に高かった発表した2015年から4年連続異例高温続き上昇傾向続き地球温暖化進行している証拠だとしている。WMOによると、2016年平均気温の上昇幅は1.2度で観測史上最高を記録したWMOのペッテリ・ターラス(Petteri Taalas)事務局長は、単年の記録の上20位が過去22年間に集中しており、「長期的な気温傾向は単年の順位よりもはるかに重要であり、長期傾向上昇示している」とした上で、「過去4年間の気温上昇陸上海面双方異常な水準にある」と述べたハリケーン干ばつ洪水といった異常気象要因にもなったと指摘している。

※この「世界の気温と気候」の解説は、「気温」の解説の一部です。
「世界の気温と気候」を含む「気温」の記事については、「気温」の概要を参照ください。

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