メルツバウとは? わかりやすく解説

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メルツバウ【(ドイツ)Merzbau】


メルツバウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 04:37 UTC 版)

メルツバウ(Merzbau)とはドイツ人美術家クルト・シュヴィッタース(Kurt Schwitters, 1887-1948)によって起こされた、ダダに付随する芸術運動。1920年代にドイツハノーファーより発生した。彼が手がけた立体建築的な作品は日本語では「メルツ建築」とも言う。




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メルツバウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 20:24 UTC 版)

クルト・シュヴィッタース」の記事における「メルツバウ」の解説

コラージュ並行しシュヴィッタース建物内装劇的に変える作品制作生涯通じて行ったハノーファーのヴァルドハウゼン通り5番地の6部屋以上あった自宅改造した「メルツバウ」は特に有名である。1923年頃に始まったメルツバウ制作は非常にゆっくりと行われた最初部屋1933年完成し1937年初頭ノルウェーへ亡命するまでの間に他の部屋にも拡張された。家のほとんどは人に賃貸していたため、最後のほうの拡張一般に信じられているよりも小規模な可能性がある。シュヴィッタース自身の言によれば1937年までにメルツバウは1階両親部屋2つバルコニーバルコニーの下の空間屋根裏1部屋か2部屋、おそらく地下室一部にまで広がった。 メルツバウの最初の頃の写真には、洞窟のような表面様々な彫刻の姿が写っている。これはダダイスト同様の作品例え1920年ベルリン第1回国際ダダ・メッセで披露されたヨハネス・バーダーの『Das grosse Plasto-Dio-Dada-Drama 』を参照した可能性もある。ハンナ・ヘッヒラウル・ハウスマン、ゾフィー・タウバーらの彫刻作品インスタレーション一部として取り込まれている。1933年にはこの部屋彫刻空間へ変貌しこの年以後撮られ3枚写真では主に白色塗られ傾斜のついた壁や表面部屋内部向かって突出し、その表面には一連のタブロー絵画)が広がっているのが分かる。「メルツ21号の『Ich und meine Ziele』と題されエッセイでは、シュヴィッタース部屋中に作られ一本目のを「エロティック悲惨さ大聖堂」と述べていたが、1930年以後にはこの表現使われていない。「メルツバウ」(メルツ建築)という呼び名1933年初出している。 メルツバウを撮った写真は、パリ本拠を置く芸術家グループ会報「abstraction-création」の1933年-1934年号に掲載され、さらに1936年にはニューヨーク近代美術館でも展示された。メルツバウは1943年連合軍によるハノーファー空襲消滅したが、ハノーファーのシュプレンゲル美術館ではメルツバウの最初部屋再現展示している。 後にシュヴィッタースは、オスロ近郊バールム市のリュサケール(Lysaker)地区にある自宅の庭に同様の環境アートHaus am Bakken』(ハウス・アム・バッケン、傾斜の上の家)を作った。これは1940年シュヴィッタースノルウェーからイギリスへ亡命するまでにはほぼ完成していた。第二のメルツバウであるこの作品戦後1951年焼失し写真残っていない。最後のメルツバウはイングランド北部湖水地方のエルターウォーター(Elterwater)に作られたが、シュヴィッタース1948年1月の死で完成しないまま残された。生活空間として使われているシュヴィッタース環境アートもう一つノルウェー西北部モルデ近郊にあるHjertoya島にある。これは時に第四のメルツバウ」とも称されるが、シュヴィッタース自身がメルツバウとして言及しているのは上記3つのみである。

※この「メルツバウ」の解説は、「クルト・シュヴィッタース」の解説の一部です。
「メルツバウ」を含む「クルト・シュヴィッタース」の記事については、「クルト・シュヴィッタース」の概要を参照ください。

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