メルダース家
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ヴィルヘルム・メルダース(Wilhelm Mölders) 声 - 青山穣 ドイツ人の貿易商。ドイツからの移住者で、その商才と地位はイギリスの社交界でも一目置かれている。イギリス社交界の内向的な階級偏重主義には、内心で反感を抱いており、ウィリアムとエマが身分差を超えて愛し合っている事を知った際にも、一定の理解を示した。一方で実務志向の現実主義者でもあり、ウィリアムの抱える問題点について指摘した上で、現状の打開について話し合うことを提案した。また、エマがトラブルに巻き込まれた際にも、ビジネスマンらしく実際的な行動をとっている。 妻のドロテアを熱烈に愛してやまない愛妻家で、彼女に甘い部分がしばしば見うけられる。 モノクル(単眼メガネ)とステッキを愛用しており、表情はほとんど顔に出さず、常に冷静で必要最小限の事しか口にしない。 ウィリアムとエマの結婚式では、父親のいないエマのためにエスコート役を引き受けていた。また、その後のパーティでは、ドロテアのダンス相手を務めさせられた男性使用人を睨みつけるなど、愛妻家ぶりも健在である。 ドロテア・メルダース(Dorothea Mölders) 声 - 高島雅羅 ヴィルヘルムの妻。黒髪で豊満な肢体の華やかな美人。派手好きだが裏表のない性格で、ミセス・トロロープことオーレリアの良き友でもある。 細かいことにはこだわらない一面を持ち、紹介状無しでエマを雇ったことを案じたミセス・ヴィークに対して「神経質すぎる」とも発言している。 単調な田舎暮らしに飽きており、エマとウィリアムの仲を知ると積極的に援助をしている。 娘時代にはストレス解消に馬を乗り回しており、出会いがしらにヴィルヘルムを危うく轢きかけたのが、二人の初対面となっている。 才気煥発な人物で、後にはヴィヴィアンも彼女のファンとなっている。エマ曰く「奥様は私のような者から見てもとても立派で、貴族の方の事はあまりよく知りませんが、きっと貴族の方以上に…」とのこと。 容姿のモデルはマリア・カラス。 エーリヒ・メルダース(Erich Mölders) 声 - 高木礼子 メルダース家の長男。リスのテオ(Theo)を飼っている。 利発なしっかり者だが、まだ幼いためメイドたちの手を煩わす事もしばしばである。また、兄妹ともお風呂嫌い。当初は英語は理解できずにいたが、ジョーンズ家との交流も手伝って、兄妹ともに会話をこなせるようになった。後にすっかりとヴィヴィアンの子分格になり、彼女から釣りの指導などを受けている。 イルゼ・メルダース(Ilse Mölders) 声 - 下屋則子 メルダース家の長女。まだ幼くおねしょをする事もある。作中では最年少。数年後、ジョーンズ家との交流で、コリンと仲良くなる。 アデーレ(Adele) 声 - 斎賀みつき メルダース家のメイド長で、ドイツ人。黒髪のクールな美人。酒豪。 常に冷静な性格で、家政婦(ハウス・キーパー)のミセス・ヴィークから頼りにされている。エマの仕事振りを評価しており、後に「メイド長にもなれた」とまで絶賛している。 仕事に誇りと生きがいを抱いており、ドイツにいた頃は恋人がいたが、あくまでメイドを天職と決めていたため考えが合わず、別れてしまった。 最終巻ではハンスにキスをしていた。 ターシャ(Tasha) 声 - 若林直美 メルダース家のハウスメイド。ウィリアムと別れ、故郷に帰ろうとしたエマと、列車で同じコンパートメントに乗り合わせ、人手不足であるメルダース家のメイドになることを勧めた。その後エマと同室となり、友人となる。 何にでも喜びを見出す活発で闊達な性格で、仕事には熱心だが注意力散漫で、かなりのおっちょこちょい。メルダース家に務める前は失敗続きで、奉公先からすぐ暇を出されていたが、エマと組むようになってからは仕事の精度も上がってきた。イギリス人。 実家は8人家族(両親、兄、妹に弟が3人)。末弟からは呼び捨てにされている。 ハンス(Hans) 声 - 東地宏樹 メルダース家のフットマンで、ドイツ人。トマスとは旧知の仲で、共にフットマンとしては最古参である。無愛想でともすれば粗野な感じを与えるが、基本的に真面目で、下の者に対する思いやりもある人物。 経歴不詳でメルダース家に勤め始めたエマに対して、当初は何かと警戒するような態度を取っていた。 最終巻ではトマスにアデーレの好きなポートワインを買うよう、からかい気味に勧められ、思わずぼやくという場面を見せた。 その他メルダース家使用人 ミセス・ヴィーク(Mrs. Wieck)(声 - 竹口安芸子) - ハウスキーパー(家政婦)。 ヨハンナ(Johanna)(声 - 津田匠子) - コック長。ミセス・ヴィークとは仲が悪い。昔の容姿は本人曰く「ちょっとしたもの」であったらしい。 その他ハウスメイドマリア(Maria)(声 - 大原さやか) - ハウスメイド兼パーラーメイド。飄々としてどこか掴めない金髪の美女。男性との関係について奔放な考えを持っている。アデーレと同室。最終回では、ヨハンナから将来を考えるように説教を受けるが、適当な返事を返す。 ポリー(Polly)(声 - 笹本優子) アルマ(Alma)(声 - 釘宮理恵) - ハウスメイド。しっかり者で人気者。涼しげな目元とサラサラの金髪が特徴。ウィリアムとエマの結婚式でジョーンズ家の男性使用人から声を掛けられていた。 その他フットマントマス(Thomas)(声 - 高木礼子)メルダース家最古参のフットマン。ハンスとは子どもの頃からの仲。最終回では酒屋に転職し、結婚している。妻は自分より長身。 ヤン(Jan)(声 - 釘宮理恵)
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