ポピュリズムの定義とは? わかりやすく解説

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ポピュリズムの定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 11:08 UTC 版)

山崎正和」の記事における「ポピュリズムの定義」の解説

政治家マスメディアによるポピュリズム批判するとともにポピュリズムポピュリストについて以下のように定義している。 「 第1に、彼らは民衆感情刺激し理性よりも情念訴えるという形をとり、しかも、その情念反感、あるいは嫉妬という点に絞られ、その対象として敵を必要とする。第2に、ポピュリスト勝利を収めていくとナンバーツー叩きという形をとる。そして、ポピュリズム勝利を収めた上で法的制度的な改編行って勝利結果永久化するファシズムになる。第3に、ポピュリズムはその形成過程において、その目的実現するための手続き過程制度というものを無視するやり方をとり、あらゆる制度手続きというものを、むしろ目的の敵として攻撃する。 」

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ポピュリズムの定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 15:56 UTC 版)

ポピュリズム」の記事における「ポピュリズムの定義」の解説

Will Brettがポピュリズムを「乱用誤用によって形が崩れた、引き伸ばされ概念典型的な例」と表現したように、ポピュリズムという概念はその定義の曖昧さ批判されることも多く論争の的となっている概念である。 数多く存在するポピュリズムの定義の中でも有用で、適用範囲が妥当で、広く採用されている」定義は、「最小限の」定義であるとされる。またそれは「理想的なアプローチ」と呼ばれる吉田徹によれば古今ポピュリズム事例共通するものとして一般的に指摘されるのは、①政治・経済文化エリート対す異議申し立てであること、②主権者として代表されていない人々」を顕揚すること、③カリスマ的指導者扇動することである。誰がエリート」と「人々」に数えられるかは、その時代や国の文脈に応じて変化するCas Muddeが提案した理想的なアプローチは、ポピュリズムとは単なるデマゴーグ日和見主義のように純粋な大衆迎合主義思想ではなくいくつかのとなる信念構成される①「淡白なイデオロギー亅で、②「反エリート的であり、『腐敗したエリート対す善良な人々』という構図焦点当てていること亅③「善良な人々腐敗したエリート敵対的な関係として区別すること(善悪二元論)」④「政治善良な人々による一般意志表現である必要がある主張していること」と定義される。そしてポピュリズム淡白なイデオロギーであるので、全体主義自由主義といった、自立する政治的イデオロギー結びつくことで外面化するため、政治スペクトル左右されず、自由に存在することができるとする。 Daniele AlbertazziとDuncan McDonnellはポピュリズムを「善良均一的(人種宗教などが共通)な『大衆』亅と「大衆から権利価値観、繫栄、アイデンティティーを奪うエリート層や『他者』と対決させる」イデオロギーーと定義した同様にCarlos De La TorreやErnesto Laclauポピュリズムを「政治と社会を、絶対的敵対的関係にある2つ陣営間の闘争として分割する二元論的言説」と定義した。 またJan-Werner Mülleのようにポピュリズム本質は、反多元主義であるとの見方がされることも多い。また彼は、ポピュリズムは常にアイデンティティ政治の一形態であると主張している。また、ポピュリストにとって実際に人々」であるのは、ポピュリストに「賛成する人々亅だけであり、他の人々除外されている。たとえばナイジェル・ファラージブレグジットを「実在人々勝利」であると主張しブレグジット反対した48%の有権者を「人々」から意図的に除外していることが例であるとしている 。 日本では、「複雑な政治的争点単純化していたずらに民衆の人気取り終始し真の政治的解決回避するもの」として、ポピュリズムを「大衆迎合主義)」と訳したり、「衆愚政治の意味使用されることが多い。村上弘によれば個人的な人気備えた政治家政党組織などを経ず直接大衆訴えかけることや、単純化しすぎるスローガン掲げることを指すとする。 ノーラン・チャートによる定義では、個人的自由拡大および経済的自由拡大のどちらについても慎重ないし消極的な立場を採る政治理念ポピュリズム位置づけ権威主義全体主義同義としており、個人的自由拡大および経済的自由拡大のどちらについても積極的な立場を採るリバタリアニズム自由至上主義)とは対極概念としている。

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