ボーダフォンによるジェイフォンの買収とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ボーダフォンによるジェイフォンの買収の意味・解説 

ボーダフォンによるジェイフォンの買収

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 03:42 UTC 版)

ソフトバンク」の記事における「ボーダフォンによるジェイフォンの買収」の解説

ジェイフォン親会社であった日本テレコム(以下JT)は、デジタルツーカー各社共同出資者である日自動車資本撤退により、同社債務保証をしていた設備投資にともなう借入金8,000億円の負担W-CDMA設備投資控えていた。1999年アメリカ旧AT&TイギリスBTからそれぞれ15%ずつの出資受け入れにより資金調達図ったJT親会社であったJR各社JT株の33.8%を保持していたため経営権確保されていたが、国鉄時代からの債務縮小力を入れていたJRにとってJTコストがかかる会社でしかなく、さらにJTJR断りなく外資導入決めたため、JRとの関係は悪くなる一方だった。 1999年事業会社ジェイフォン直接出資していた米国エアタッチ・コミュニケーションズが英ボーダフォングループ(以下VFG)に買収2014年ベライゾン・ワイヤレス売却)されたことにより、VFGが経営参画ジェイフォン北海道社長はエアタッチ出身のジョン・エム・トンプソンだった。トンプソンはのちに専務執行役技術本部長に就任した)。VFGはジェイフォン買収により日本の携帯電話市場への参入目論み、2001年AT&TBTおよびJR東海JR西日本手放した日本テレコム株式購入同年9月にはTOB実施によりJR東日本からも日本テレコム株式取得し出資比率を66.73%にまで上げてVFGの子会社とした。 日本テレコム子会社化した直後2001年10月逸早くブランドVodafone移行することを決定J-PHONEVodafone併記するデュアルロゴを採用してブランド認知度向上を図ったまた、さらなる認知度好意度選好度向上を目指して、メールアドレスドメイン強制変更断行したが、これは大きな反感を買い混乱招いたこのためソフトバンクになった現在においても割り当てられVodafoneドメインメールアドレス初期状態のまま変更しない限りJ-フォン時代ドメイン使用したメールアドレスメール送信して受信できるようにしている。 ジェイフォン時代には写メールなどのサービス展開により契約純増数確実に増やし2002年3月末には戦略決めあぐねていたau全体シェア追い抜き、わずか1か月とはいえ累計加入者数で2位となったこともあった。しかし日本ヨーロッパで統一した仕様端末を出す「コンバージェンス端末戦略をとったために、「写メール」に続く話題となるサービス出せなかった。その結果、クアルコムチップの進化とともに着うた」などのサービスリリースしたauなど他キャリアシェア奪われてしまう。 また、後述する「ボーダフォンから10の約束」をのちに反故する形となったり、ほとんどの利用者にとって事実上値上げとなった料金改定端末調達絞り込みによる魅力減など、各施策多く裏目に出たこうした経緯からVFGは日本事業の見直し迫られ、元NTTドコモ副社長津田志郎ヘッドハンティングしたり、設備投資増加させるなど手を打った。しかし株主からの利益確保への圧力アメリカにおけるベライゾン社の完全子会社化失敗成長市場への資本集中などが重なったことと、ソフトバンクからの買収申し入れもあり、本国のアルン・サリーンCEO日本事業からの撤退決断。こうして日本におけるVodafone歴史幕を閉じた

※この「ボーダフォンによるジェイフォンの買収」の解説は、「ソフトバンク」の解説の一部です。
「ボーダフォンによるジェイフォンの買収」を含む「ソフトバンク」の記事については、「ソフトバンク」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ボーダフォンによるジェイフォンの買収」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボーダフォンによるジェイフォンの買収」の関連用語

ボーダフォンによるジェイフォンの買収のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボーダフォンによるジェイフォンの買収のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのソフトバンク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS