ヘルパーT細胞とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 細胞 > 細胞 > ヘルパーT細胞の意味・解説 

ヘルパー‐ティーさいぼう〔‐サイバウ〕【ヘルパーT細胞】


ヘルパーT細胞

Helper T cell

【概要】 マクロファージから得た情報をもとに免疫全体指揮する(=県警本部)役目Tリンパ球HIVが特に好んで感染する細胞で、HIV感染症では数が減少する。この細胞表面にはCD4という抗原(名札のようなもの)があるので、検査ではこれを数える(=CD4細胞数)。5才以上の常人では600/μL以上であるがHIV感染症では500以下になり、エイズ発症時には200以下にまで減少する新生児乳幼児正常値は高い。 

【詳しく】 HIV感染症免疫能を評価する最も良い指標本当は数よりも働きが大切であろうが数の測定が最も安定している。治療開始治療評価などに使う。

《参照》 CD4、 マクロファージ免疫HIV


ヘルパーT細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 21:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動


ヘルパーT細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:56 UTC 版)

獲得免疫系」の記事における「ヘルパーT細胞」の解説

詳細は「補助T細胞」を参照 CD4+リンパ球は、「補助T細胞とも呼ばれ免疫反応メディエーターであり、獲得免疫反応能力確立し最大化する上で重要な役割果たしている。ヘルパーT細胞は、細胞毒性食細胞活性持たず感染した細胞殺したり病原体除去したりすることはできないが、本質的には、他の細胞にこれらのタスク実行させることで、免疫反応を「管理」する。 ヘルパーT細胞は、クラスII MHC分子結合した抗原認識するT細胞受容体TCR)を発現している。未感作のヘルパーT細胞が活性化されると、サイトカイン放出され活性化したAPCAntigen-Presenting Cell)を含む多く種類細胞活動影響与える。ヘルパーT細胞は、細胞障害性T細胞よりもはるかに穏やかな活性化刺激を必要とする。ヘルパーT細胞は、細胞障害性T細胞活性化を「助ける」追加シグナル提供する事が出来る。

※この「ヘルパーT細胞」の解説は、「獲得免疫系」の解説の一部です。
「ヘルパーT細胞」を含む「獲得免疫系」の記事については、「獲得免疫系」の概要を参照ください。


ヘルパーT細胞 (Th)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:34 UTC 版)

免疫系」の記事における「ヘルパーT細胞 (Th)」の解説

ヘルパーT細胞(Th細胞)は自然免疫獲得免疫両方免疫反応調節していて、生体特定の病原体に対して、どちらの免疫反応を行うか決定するのを助ける。ヘルパーT細胞には細胞傷害する能力はなく、機能不全細胞殺さず病原体直接消さない代わりに、他の免疫細胞への指示司ることで免疫反応統制している。 ヘルパーT細胞は、MHCクラスII分子結合した抗原認識するT細胞受容体(TCR)を発現している。そのMHC抗原複合体は、おなじくヘルパーT細胞のCD4共受容体によっても認識されT細胞活性化作用するT細胞内の分子(例えLck英語版))を動員する。ヘルパーT細胞のMHC:抗原複合体との関係は、細胞傷害性T細胞より弱い。それは、細胞傷害性T細胞が1個のMHC:抗原複合体分子交わりによって活性化するのに対し、ヘルパーT細胞の活性化には、多数(200300くらい)の受容体に、MHC:抗原複合体付着しなければならないということである。また、ヘルパーT細胞の活性化には、抗原提示細胞とより長い交わり時間を必要とする。休んでいたヘルパーT細胞は、活性化により、他の多く細胞種の活性影響するサイトカイン遊離する。ヘルパーT細胞によって放出されるサイトカインシグナルは、マクロファージ微生物殺滅作用細胞傷害性T細胞抗体産生するB細胞活動強化する加えて、ヘルパーT細胞の活性化は、CD40リガンド(別名CD154(英語版))のようなT細胞表面発現している分子調整の上昇を引き起こすこの分子は抗体産生B細胞活性化するのに必要な代表的な付加的刺激シグナルとして働く。

※この「ヘルパーT細胞 (Th)」の解説は、「免疫系」の解説の一部です。
「ヘルパーT細胞 (Th)」を含む「免疫系」の記事については、「免疫系」の概要を参照ください。


ヘルパーT細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 23:35 UTC 版)

T細胞」の記事における「ヘルパーT細胞」の解説

細胞表面にCD4抗原発現しているリンパ球の亜集団1986年にT. R. Mosmannらが初めマウスT細胞クローン間のサイトカイン分泌パターン違いによってTh1細胞及びTh2細胞二つのヘルパーT細胞の亜集団概念提起して以来、この二つ亜集団に関して精力的な研究が行われてきている。 CD4陽性T細胞から分化しIFN-γTh1細胞)、IL-4IL-5Th2細胞)またはIL-17Th17細胞)等を産生し他の細胞活性化機能行使等を助ける。 Th1という細胞キラーT細胞マクロファージ作用してそれを活性化して細胞活性増強させる物である。Th2は、いわゆるヘルパーT細胞と呼ばれるもので、B細胞抗原提示細胞協力して抗体生産行なう。 ヘルパーT細胞は、そのサイトカイン産生パターンよりさらに3つの集団分けられT cell helper頭文字をとってTh1細胞Th2細胞Th17細胞名づけられた。Th1細胞は主にIL-12存在下で分化し分化後はIFN-γを主に産生するTh2細胞IL-4によって分化し分化後に主に産生するサイトカインIL-4である。Th17細胞最近発見され新たなT細胞集団IL-6TGF-β存在下で分化し分化後はIL-17産生するTh1細胞細胞性免疫媒介し自己免疫疾患遅延型アレルギーにも関与する考えられている。対すTh2細胞液性免疫媒介し即時型アレルギー関与している。また、Th17細胞多く自己免疫疾患モデルマウスにおいて増加していることから自己免疫疾患に関わっていることが考えられている。 これらのTh1Th2の各細胞分化させたり、分化後に産生されサイトカインは、お互い細胞群を抑制し調整する性質が単純図式上は見られる。つまりTh1/Th2のバランスお互いに拮抗しあって保たれていると見ることができる。Th1サイトカイン外部から投与することによるアレルギー疾患治療など、このバランス操作することによる治療法提唱されたが、成功見ていない。複雑に関連しあう関係があると見られている。

※この「ヘルパーT細胞」の解説は、「T細胞」の解説の一部です。
「ヘルパーT細胞」を含む「T細胞」の記事については、「T細胞」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヘルパーT細胞」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ヘルパー T 細胞」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ヘルパーT細胞と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヘルパーT細胞」の関連用語

ヘルパーT細胞のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヘルパーT細胞のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
中四国エイズセンター中四国エイズセンター
Copyright (C) 2024, Chugoku-Shikoku Regional AIDS Center
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2024 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヘルパーT細胞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの獲得免疫系 (改訂履歴)、免疫系 (改訂履歴)、T細胞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS