マクロファージの活性化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 05:25 UTC 版)
「アルキルグリセロール」の記事における「マクロファージの活性化」の解説
炎症を起こした癌性組織はアルキルリゾリン脂質と、その他のアルキルグリセロール、すなわちアルキルリン脂質とアルキル中性脂質の分解産物を放出する。これらの化合物は癌の組織中に高い濃度で見出されるが、正常組織中では濃度は低い。このうちの一つドデシルグリセリン(略称:DDG)は知られている中で一番強いマクロファージ活性化物質である。サメ肝油に含まれる天然のsn-3-octylglycerolすなわちバチルアルコールは、DDGと同様な効果があった。天然アルキルグリセロールによるマクロファージ活性化の機序はリゾリン脂質とほぼ同様であると思われる。 アルキルグリセロールをヒトに経口的に摂取させると赤血球中にプラズマローゲンが高くなることがわかっている(プラズマローゲンが酸化的ストレスに対して動物細胞膜を保護することが知られている)。
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