記憶免疫様NKT細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:05 UTC 版)
「ナチュラルキラーT細胞」の記事における「記憶免疫様NKT細胞」の解説
記憶免疫様NKT細胞は、CD1d発現細胞の誘導により免疫記憶機能を持つようになったNKT細胞である。2014年に理化学研究所の藤井眞一郎らのチームの成果として公表された。記憶免疫様NKT細胞は肺では9カ月以上の長期にわたって存在し、KLRG1(英語版)、接着分子CD49d(英語版)、グランザイムAなどを発現している。また、NK細胞やマクロファージの活性化やT細胞の分化など、自然免疫や獲得免疫に関与し抗腫瘍効果を示すサイトカインIFN-γの産生量が多い。この細胞の発見により、NKT細胞が長期の抗腫瘍効果を示すのは免疫記憶機能を獲得できるからだと理研のプレスリリースでは推測されている。
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