フランス国立宇宙研究センター
名称: フランス国立宇宙研究センター/Centre National D'Etudes Spatiales(CNES)
国名:フランス
本部所在地:パリ
設立年月日:1961年12月
フランスは1965年、アメリカ、旧ソ連に続いて、3番目に人工衛星を打ち上げた国として知られていますが、その中心となったのが産業技術省管轄の、フランス国立宇宙研究センター(CNES)です。CNESは現在、国民教育・高等教育・研究・職業復帰省、国防省、情報技術・郵政省の3省の共同管轄に移っており、対外的には政府代表権を持つ準政府機関です。フランスは、欧州宇宙機関(ESA)の主要メンバーですが、地球科学観測など一部の分野では、国内計画を優先させる立場を維持しています。
CNESはアリアンロケットの製造、打ち上げをおこなっているアリアンスペース社と、スポット地球観測衛星の運用ならびにデータ販売をおこなっているスポット・イマージュ社の株式を30%以上保有、商業利用にも積極的に関与しています。
1.どのような組織になっているの?
1993年に国民教育・高等教育・研究・職業復帰省、国防省、情報技術・郵政省の3省共同管轄となりました。3省が管轄する国立科学センター(国民教育・高等教育・研究・職業復帰省)、軍需本部(国防省)、フランステレコム社(情報技術・郵政省)や、国土整備・施設・運輸省気象局とも密接な協力関係を保ち、これらの調整機能もになっています。
2.地図上ではどの辺にあるの?
フランスのパリに本部があります。
3.ロケットはどこで打ち上げるの?
フランス領ギアナ、クールーのギアナ宇宙センター(GSC)です。フランスのロケット打ち上げは当初、アルジェリアのアマギル基地でおこなわれていました。しかし、アルジェリアの独立によってアマギルが使用できなくなったため、1964年にフランス領ギアナへの移転が決まりました。そして1970年代後半からは、ESA主導でアリアンロケットの本格打ち上げが始まっています。
4.これまでにおこなった宇宙計画とこれから予定している計画にはどんなものがあるの?
アリアン以前の打ち上げは国産のディアマン、ヨーロッパ両ロケットが中心で、これらを含めてギアナ宇宙センターからは350基以上のロケットが発射されました。ESA編成後も宇宙関連予算の半分以上は国内計画あるいはESA以外の国際計画に支出しており、ヘリオス偵察衛星やステンター通信衛星など独自の計画を進めています。
5.これまでに開発したロケットで代表的なものは?
アリアン4、アリアン5があります。
6.これまでに開発した人工衛星で代表的なものは?
SPOT地球観測衛星(スポット・イマージュ)、テレコム通信衛星(フランステレコム)、METEOSAT静止気象衛星(ESA)、ISO赤外線宇宙天文台(ESA)、SOHO太陽科学観測衛星(ESA)、ARTEMIS通信実験データ中継衛星(ESA)、ERS欧州リモートセンシング衛星(ESA)、ENVISAT環境監視衛星(ESA)、METOP極軌道実用気象衛星(ESA)、クラスター地球科学観測衛星(ESA)があります。
7.これまでに開発した月・惑星探査機で代表的なものは?
ホイゲンス土星探査機(NASA/ESA)があります。
8.これまでに開発した宇宙ステーションで代表的なものは?
国際宇宙ステーション(ISS)のESAモジュール、コロンバス軌道上研究室(COF)に27.6%のシェアで参加しています。
9.予算はどれくらいなの?
1999年度予算は123億900万仏フランです。そのうち92億6,500万仏フランが政府から予算として拠出され、残り30億4,400万仏フランはCNESが外部から得る収入です。
固有名詞の分類
宇宙機関 | 宇宙航空研究開発機構 無人宇宙実験システム研究開発機構 フランス国立宇宙研究センター インド宇宙研究機関 アジア太平洋地域宇宙機関会議 |
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