パーカー・ワーナー・ライト
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「11B-X-1371」の記事における「パーカー・ワーナー・ライト」の解説
2015年11月下旬、「11B-X-1371」やその作者・目的についての話題や推測は鎮静化していた。そんななか「パーカー・ワーナー・ライト」と名乗る Twitter アカウントが開設された。このアカウントの所有者は、自分が問題の動画を制作したと主張したが、2015年のこの時点ではライトと同様の主張を行う人物はインターネット上に多数存在しており、何人かは自らが作者であることを証明するために独自の動画を投稿していた。 2015年12月末、ライトは新作の動画を「ちょうど 1.444 十進化時間後に」自分の YouTube チャンネル上で公開すると宣言した。指定の時刻になると、「11B-3-1369」と題する新たな動画が公開された。動画は白黒映像で、エフェクトやカットの挿入を多用したものだった。動画の説明欄には「彼らの嘘が我らの異議を解き放つ」("Their lies unlock our dissent")との文言が書かれていた。動画では、ペスト医師の衣装を着た人物が再登場し、冒頭では森のなかのサナトリウムの外にいる姿が、それ以降は内部にいる姿が映される。音声は最初の動画に比べて静かであり、人物の手が発する光の点滅と同期して、鈴の音のような電子ノイズが流れる。動画の後半、人物の隣には顔面を包帯で覆った白いドレスの女が現れる。 3週間後、『The Daily Dot』はライトへのインタビュー記事を掲載した。ライトはマイク・ウェイナー記者に対し、自分がポーランド在住のアメリカ市民であり、一連の動画は芸術的プロジェクトとして意図されたものであったと述べた。2015年5月に「11B-X-1371」を完成させたあと、動画のコピーを3ヶ所に放置した。ふたつのコピーはディスクという形でポーランドの地下鉄と公園に置かれ、残りのひとつは画像掲示板の 4chan へ投稿された。ライトの話を受け、ウェイナー記者は YouTube ユーザーの "AETBX" は問題の動画の制作に一切関与していないと結論づけた。自らが本物の作者であることを証明するため、ライトは自分の Facebook ページへの訪問者に対して、動画に登場したペスト医師のマスクはライトが独自に設計・製作したものであると主張した上で、できるものなら複製してみるよう挑戦を投げかけた。 ライトの Facebook ページに寄せられたコメントの一部は、ライトの主張への疑念を示し、その根拠としてふたつの動画で使われたコスチュームの間に存在する差異を指摘した。ライトはこの差異を説明し「第二の動画のために改善された良いマントを製作した」のだと語った。クラビシュラーはライトの主張を認め、第二の動画の公開後には「これほど長く作者のふりを続け、ここまで辻褄のあった作り話を創作するのはあまりにも面倒なことだ」とし、「パーカー・ワーナー・ライトが作者本人であると考えてほぼ間違いないと思う」と述べた。12月上旬に Facebook 上で行われた両者の会話のなかで、ライトはDVDの受取人としてクラビシュラーを選んだ理由を説明した。ライトはクラビシュラーが「名刺を使ったくじ引きで勝った」ために受取人になったと語り、「あなたは以前どこかで僕に名刺を渡したことがある」と伝えた。クラビシュラーは、自分がブースを構えた多くの技術ショーの最低でもひとつに、以前ライトが出席していたのだろうと推測した。
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