パソコン通信網 ARFとは? わかりやすく解説

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パソコン通信網 ARF

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 18:58 UTC 版)

佐野榮太郎」の記事における「パソコン通信網 ARF」の解説

パソコン通信網 ARF(パソコンつうしんもう エー・アール・エフ)は、1992年より運用されていた付加価値通信網パソコン通信局である。開局当初は、主に東三河地域の産業支え法人業務連絡用として整備され通信網であったが、全盛期には共有カレンダー共有住所録スケジューラープロジェクト管理ほか、ビジネスでの利用特化した複数サービスを提供。1994年には豊川ノード一部が『パソコン通信TRF』の局名一般開放された。法人の登録アカウント数は2300社、一般の登録アカウント数は510であった2012年時点)。本通網の特徴として、佐野考案したRHSP(Remote Host - to host Sharing Protocol)と称するホスト転送プロトコル挙げられる。RHSPは、ホストコンピュータ保存されBBSやファイルストッカーのデータを、ホストコンピュータ間で定期的に同期するホストからホストデータ順送りする、いわゆるデータ玉突きを行う)ことにより、どのホストコンピュータ接続した場合でも同じ情報取り出せ仕組みである。当時パソコン通信においてはユーザーが、ホストコンピュータ設置されている地点架電し、接続確立せねばならず、通信距離応じた電話料金支払う必要があった。パソコン通信における電話料金遠距離通信を行う回契約者大きな負担となっており、大手商用通信網管理者各地アクセスポイント設置する等の対策講じていた。その一方で草の根BBS管理者大規模なインフラ整備することは困難であった。これを解決するため、全盛期にはTri-Pのようなサービス広く利用されたが、ARFのホストシステムは、そうしたサービス併用することなく、独自のVAN形成できた。その反面、RHSPが抱え短所としては、次のような点が挙げられる掲示板やファイルストッカーにおいて、リアルタイム投稿アップロード反映されない。 チャットサービスのようなリアルタイム通信を必要とするサービスには応用利かないノードあたりの通信コスト増加する。 RHSPは、1995年から1996年にかけて機能洗練した後、HSPの名称で、当時NTT提供していたCAPTAIN通信サービスノードデータ同期や、WebTV Networksの日本法人提供していたWebTV電子掲示板サービス等にも応用され情報通信分野における技術革新の礎を築いた。パソコン通信網 ARFのVAN2000年まで大部分解体豊明ノード豊橋ノードは、パソコン通信網 ARFを運営していた組織RFネットワークス』の後継団体であり、総合情報通信技術研究機関 ADS前身相当する、ArionDigitalSupport(アリオン・デジタル・サポート)が発足してからも『ADS シリアルセクション』と名を変え2011年まで常時運用された。しかしながらインターネット台頭による需要急減避けられず、2012年豊橋ノード閉鎖豊明ノード不定期運用となって存続されたが、主要なSIG段階的に閉じられ2018年1月1日新規アカウント発行終了長年歴史に幕閉じた

※この「パソコン通信網 ARF」の解説は、「佐野榮太郎」の解説の一部です。
「パソコン通信網 ARF」を含む「佐野榮太郎」の記事については、「佐野榮太郎」の概要を参照ください。

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