バクティ・ヨーガとは? わかりやすく解説

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バクティ・ヨーガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:45 UTC 版)

「バガヴァッド・ギーター」記事における「バクティ・ヨーガ」の解説

詳細は「ヨーガ」を参照 『バガヴァッド・ギーター』第7章冒頭で、絶え間ない愛情こもった、神の記憶からなる礼拝一様式であるバクティについて説明される信仰(シュラッダー(英語版))とチョイスした最愛の神(イシュタデーヴァター(英語版))への全面的な恭順バクティ重要な一面であると考えられている。神学者キャサリン・コーンニール(Catherine Cornille)は、『バガヴァッド・ギーター』は「知識による解脱(ギャーナ)、行為による解脱カルマ)、神への愛による解脱バクティ)といった違った修行法概観提供し、そして最も手軽かつ崇高な解脱への道として後者のバクティ・ヨーガに力点置いている」と記している。『バガヴァッド・ギーター』学者のサンパットクマラン(M. R. Sampatkumaran)はラーマーヌジャ『バガヴァッド・ギーター』寄せた注釈書要約にて「聖典記されている知識それだけでは最終的な開放までは導かれないというところに要点がある。帰依瞑想崇拝不可欠なのだ」と記している。ラーマクリシュナは、ギーター数回繰り返して言うことでギーター本質的なメッセージ見えてくると語る。「『ギーターギーターギーター』するとすぐに『ターギー、ターギー、ターギー』と聞こえてくるだろう。『ターギー』は『神のために全て放棄した人』という意味になる」。以下の句にてクリシュナバクティ重要性明瞭に語っている。 すべてのヨーギンのうちでも、私に心を向け、信仰抱き、私を親愛する者は、「最高に専心した者」であると、私は考える。 —『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦訳、(第6章47節) 一方すべての行為を私のうちに放擲し、私に専念してひたむきなヨーガによって私を瞑想し、念想する人々、 それら私に心を注ぐ人々にとって、私は遠からず生死流転の海から彼らを救済する者となる。アルジュナよ。 私にのみ意(こころ)を置け。私に知性集中せよ。その後あなたはまさに私の中に住むであろう疑問余地はない。 —『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦訳、(第12章6節-8節) ラダクリシュナン(Radhakrishnan)は11章55節には「バクティ真髄」と「ギーター全ての教え要旨」があると記している。 私のための行為をし、私に専念し、私を親愛し、執着離れすべてのものに対して敵意ない人は、まさに私に至る。アルジュナよ。 —『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦訳、(第11章55節)

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バクティ・ヨーガ(信愛の道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:50 UTC 版)

ヴィヴェーカーナンダ」の記事における「バクティ・ヨーガ(信愛の道)」の解説

バクティ・ヨーガは、神に夢中になることによって小さな「我」を滅し、神と合一することを目指す。これはラーマクリシュナ好んだ道でもある。バクティにも段階があという。象徴や師の助けのもとに魂の浄化目指されるが、浄化の中で最高のものは放棄であり、放棄は最高の愛から生まれるとする。ヴィヴェーカーナンダは愛の段階を以下のように分けている。 平凡な愛(シャーンタ) 召し使い主人への愛(ダーシャ友情ダキア) 親の子供に対す愛情(ワーツサリア) 恋人の愛(マドゥラ) 友人同士平等な愛で結ばれる。親は利害離れて子供のためを思う。恋人相手のためなら全て投げ打つ。これは「我」の消えていく段階である。バクティは神への愛であり、神以外のあらゆるもの(我を含む)ではなく神のみ愛すること理想とする。 神のみ愛せよということは一切が神の顕れであるとする立場からは、全て愛せよということになる。ヴィヴェーカーナンダは愛は神であり、宇宙原動力だとも述べた宇宙全体は愛の顕れであり、愛するものと愛されるものとい区分究極的に消滅し全てが一体となった愛のみが残るという。

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