後期ヨーガとは? わかりやすく解説

後期ヨーガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 05:55 UTC 版)

インドの歴史」の記事における「後期ヨーガ」の解説

ハタ・ヨーガ」も参照 12世紀-13世紀には、タントラ的な身体観を基礎として、動的なヨーガ出現した。これはハタ・ヨーガ(力〔ちから〕ヨーガ)と呼ばれている。内容としては印相ムドラー)や調気法プラーナーヤーマ)などを重視し超能力三昧追求する傾向もある。教典としては『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』、『ゲーランダ・サンヒター』、『シヴァ・サンヒター』がある。 他に後期ヨーガの流派としては、古典ヨーガ流れを汲むラージャ・ヨーガ社会生活通じて解脱目指すカルマ・ヨーガ行為の道)、人格神への献身説くバクティ・ヨーガ信愛の道)、哲学的なジュニャーナ・ヨーガ知識の道)があるとされる。後三者19世紀末ヴィヴェーカーナンダによって『バガヴァッド・ギーター』三つヨーガとして提示された。 ヨーガ歴史的研究行ったマーク・シングルトンによれば近代インド傾向において、ハタ・ヨーガ望ましくない危険なものとして避けられてきたという。ヴィヴェーカーナンダやシュリ・オーロビンド、ラマナ・マハルシ近代聖者である指導者たちは、ラージャ・ヨーガバクティ・ヨーガジュニャーナ・ヨーガなどのみを語っていて、高度に精神的な働き鍛錬のことだけを対象としており、ハタ・ヨーガは危険か浅薄なものとして扱われた。ヨーロッパ人々は、現在ではラージャ・ヨーガ呼ばれる古典ヨーガヴェーダーンタなどの思想には東洋深遠な知の体系として高い評価与えたが、行法としてのヨーガヨーガ行者には不審の眼を向けた。それは、17世紀以降インド訪れた欧州人々遭遇した現実ハタ・ヨーガ行者等が、不潔と奇妙なふるまい悪しき行為時には暴力的な行為およんだことなどが要因であるという。

※この「後期ヨーガ」の解説は、「インドの歴史」の解説の一部です。
「後期ヨーガ」を含む「インドの歴史」の記事については、「インドの歴史」の概要を参照ください。

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