スポーツアナウンサーとしての主な活動
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「伊藤史隆」の記事における「スポーツアナウンサーとしての主な活動」の解説
朝日放送への入社3年目だった1987年8月9日に、第69回全国高等学校野球選手権全国大会2日目第3試合・習志野対東筑戦のラジオ中継で野球実況デビュー(延長10回の末に習志野が3 - 2で勝利)。 1990年代に入ってからは、阪神戦の中継や、大きなスポーツイベントで実況する機会が増加。2002年には、JNN・JRN系列局の優秀なアナウンサーに贈られるアノンシスト賞(第27回)で、ラジオスポーツ実況部門最優秀賞に加え大賞(グランダ・プレミオ)を受賞した。さらに、高校野球DVD&VHSとして発売している「第85回記念大会記念企画 夏の甲子園・不滅の名勝負 1915-2002」で2巻・5巻・8巻のナレーションを務めている。ちなみに、 阪神タイガースを題材にABCが制作に協力した東宝の実写映画「ミスター・ルーキー」(2002年公開)では、中西清起(出演時点では同局の野球解説者)とともに阪神甲子園球場での実況シーンに出演した。 サッカー中継を担当する機会はほとんどないが、1994 FIFAワールドカップ・アジア予選では、朝日放送ラジオの取材リポーターとして約1ヶ月間カタールに滞在。日本代表の最終試合であった最終予選のイラク代表戦(1993年10月28日)では、日本代表が勝ってワールドカップへの初出場を決めた場合に、代表監督・選手へのインタビュアーを務めることが決まっていたが、そこで「ドーハの悲劇」を目撃する羽目になった。 『キャスト』メインキャスター時代の2014年5月25日には、朝日放送による阪神対千葉ロッテ戦(甲子園球場のデーゲーム)での阪神応援企画「ファンみんなでガォー祭り!」の一環として、朝日放送テレビのプロ野球中継へ久々に出演。当時同番組の月曜日で共演していた阪神ファンの遠藤章造をゲストに迎えて、副音声で実況を担当した。『キャスト』からの勇退後は、2015年5月3日のオリックス対福岡ソフトバンク戦ラジオ中継(ABC制作・『RKBエキサイトホークス』向けの裏送り中継)を皮切りに、プロ野球中継での実況を本格的に再開。同年6月20日の阪神対東京ヤクルト戦(甲子園球場のデーゲーム)の実況で『ABCフレッシュアップベースボール』への復帰を果たした。 阪神球団が創設80周年を迎えた2015年には、『球団創設80周年 阪神タイガース総選挙DVD』(阪神コンテンツリンク)の制作に朝日放送・毎日放送が協力したことから、両局を代表するスポーツアナウンサーとして毎日放送の赤木誠と共にナレーターを務めた。その一方で、星野仙一の逝去(2018年1月4日)を受けて朝日放送テレビで同月8日に放送した『虎バン追悼特別番組 ありがとう!星野仙一さん』では、阪神一軍監督時代(2002年・2003年)の星野を頻繁に取材した縁で、当時選手や球団職員として星野を支えていた金本知憲・平田勝男・矢野燿大・片岡篤史の対談パートを進行した。 ちなみに、1987年のオフシーズンから1989年までは、当時存在していた近鉄バファローズを主に取材。1988年から近鉄戦の中継で実況やベンチリポートを随時担当していたほか、「10・19」(1988年10月19日に川崎球場で催されたロッテ・オリオンズ対近鉄バファローズのダブルヘッダー)には、朝日放送(当時)のテレビ・ラジオ中継班にスコアラーとして帯同していた。その縁から、朝日放送ラジオが『 「10.19」~7時間33分の追憶~』(平成30年度芸術祭参加作品として2018年11月18日に本放送)を制作する際に、「10・19」の当事者であった近鉄OBへのインタビュー取材とナビゲーターを担当。この番組は本放送後に、2019年の日本民間放送連盟賞・ラジオ報道部門の優秀賞 や、第56回(2018年度)ギャラクシー賞・ラジオ部門の選奨を受賞した。さらに、ベースボール・マガジン社が『俺たちのパシフィック・リーグ 近鉄バファローズ1989』(2021年10月8日発売のムック)を刊行する際には、近鉄担当時代の思い出にまつわるエッセイの執筆を同社から依頼。その依頼に応じて書き下ろした「永遠の『一瞬』。」が、巻頭エッセイとして同誌の6 - 7ページに掲載された。 2022年には、1月8日にメットライフドームで開催の「THE LAST GAME 2021」(NPBで2020年・2021年シーズンに現役を引退しながら最後に所属した球団で引退セレモニーが開かれなかった選手が出場するスカパーJSAT主催のスペシャルマッチ)において、BSスカパー!向け中継やパ・リーグTV向け動画配信の実況を任された。朝日放送テレビのスポーツアナウンサーである伊藤に白羽の矢が立ったのは、出場選手の一部を現役時代に取材していたことに加えて、朝日放送グループのスカイAが試合の企画や中継の制作へ携わっていることによる。
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