ジョンズ・ホプキンズ病院
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ジョンズ・ホプキンズ病院(ジョンズ・ホプキンズびょういん、英: The Johns Hopkins Hospital; JHH)は、アメリカ合衆国・メリーランド州ボルティモアに位置する、ジョンズ・ホプキンズ大学医学部附属の教育病院・生物医学研究施設である。病院は1889年に、慈善家ジョンズ・ホプキンズの遺産を使って設立された。この病院から生まれた専門診療科も多く、例えばハーヴェイ・クッシングが作った脳神経外科学、アルフレッド・ブラロックが創設した心臓外科学[4]、レオ・カナーが創始した小児科学・児童精神医学[5][6]などが挙げられる。
- 1 ジョンズ・ホプキンズ病院とは
- 2 ジョンズ・ホプキンズ病院の概要
ジョンズホプキンス病院
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「ウィリアム・スチュワート・ハルステッド」の記事における「ジョンズホプキンス病院」の解説
1886年、バトラー療養所を退院したハルステッドはメリーランド州ボルチモアに移り、友人のウェルチと新しいジョンズ・ホプキンズ病院の組織化と創設に関わった。ハルステッドはウェルチの実験室で働き始め、ハーバード大学医学部で論文を発表した。しかし、まもなくバトラー療養所に9ヶ月再入院した。 1889年5月、ジョンズ・ホプキンズ大学と連携した教育機関を兼ねるジョンズ・ホプキンズ病院が開院した。ハルステッドは外来部門の責任者になり、病院の外科医を務め、ウェルチから推薦され外科の准教授になった。ウェルチは暗にハルステッドの中毒について心配していたため、比較的少ない立場の部署に推薦したとされている。1890年に、病院の外科医長に任命された。 ジョンズ・ホプキンズ病院でのハルステッドの功績として、開院前後から初めて滅菌した手袋を医療用に採用したことが挙げられる。サウスカロライナ州知事ウェイド・ハンプトンⅢ世(英語版)の姪で、看護師のキャロライン・ハンプトン(英語版)が消毒剤を素手にかける際、接触性皮膚炎と痛みを伴う湿疹に苦しんでいたため、ハルステッドはタイヤメーカーであるグッドイヤーに彼女のための「特注」のゴム手袋を作るよう手配した。手袋の使用は元々衛生上の理由で支持されていなかったが、その手袋は医療衛生を劇的に向上させた。ハルステッドは消毒液の刺激作用について述べた論文で、「私はある特別な女性のために薄いゴムの手袋を作らせた。それがとても良い出来だったため追加注文がなされた」と綴っている。ただし、キャロライン・ハンプトン自身は看護師を辞めてハルステッドと結婚したため、手袋をはめることは無かった。この事から、医療用手袋はハルステッドの恋の賜物という記事も見受けられる。
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