シベールの終刊とは? わかりやすく解説

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シベールの終刊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 13:41 UTC 版)

シベール (同人誌)」の記事における「シベールの終刊」の解説

ほどなく巷で吾妻新作求めて『少女アリス』アリス出版)が売られている自動販売機を捜し歩くマニア続出し同じくシベール』も列整理が必要となる最大手壁サークル急成長する。アニメ雑誌月刊OUT』(みのり書房1980年12月号に掲載された「病気の人のためのマンガ考現学第1回ロリータ・コンプレックス」という記事ではコミックマーケット準備会代表の米沢嘉博が「コミケットなぞで見かけたら買っておくこと。汚染度90%である」と同誌を取り上げ、その名をアニメファン広く知らしめるきっかけとなった。 しかしブーム折りから次第吾妻はじめとする参加者本職忙しくなり、それに加えて同誌に追随する複数のロリコンファンジンも現れ始めたことから「やるべきことはやった」という確信のもと、コミックマーケット171981年4月5日)で頒布された7号目を最後に本誌終刊宣言する。なお終刊号の行列発売前から100人前後にまで達しこの中にはデビュー前の「森山塔」こと山本直樹並んでいたという逸話がある。 コミケットのみならず一般にロリコンブーム巻き起こした同誌の存在終刊後すぐに伝説化した。まず志水一夫(原丸太)が「終刊半年足らずにして伝説的存在に」と『ふゅーじょんぷろだくと1981年10月号のロリコン特集ロリータあるいは如何にして私は正常な恋愛放棄し美少女愛するに至ったか」やアニメージュ増刊アップル・パイ 美少女まんが大全集』(1982年3月)の寄稿記事などで同誌を紹介した続いて米沢嘉博阿島俊)が『レモンピープル創刊号1982年2月号)から連載を開始した「同人誌エトセトラ第1回で「今や神話となった幻のシベール」と同誌を紹介する吾妻は「米沢さんが評論いっぱい書いてくれたので私は漫画史に名前が残ります」と感謝の弁を述べていた。 『シベール神話に関して同人計奈恵は、新宿Naked Loftトークイベントプレイバック80年代あの頃美少女漫画の話をしよう」(2016年10月30日出席時、同席者から『ミャアちゃん官能写真集』(吾妻ひでお1981年夏C18頒布した伝説的同人誌)の話が出た時、当時からすでに「伝説シベール」と扱われるような状況だったと述べており、「美少女漫画黎明期を語る」という趣旨イベントだったにも関わらず最古参の計奈は同席者との会話に全く付いて行けなかったと苦笑する。さらに計奈は吾妻ひでおファン葬(2019年11月30日参加時も「知って人がいなかった」と語っており、同人孤ノ間和歩ともども確かに吾妻先生美少女同人誌歴史居たけど、私ら〔シベールメンバー〕ってミッシングリンクだよね」と述懐している。また大塚英志も「結局、あの後『シベール』の人たちよりもう一つ下の世代次々出てきて、そっちの連中の方がもっとエロとしては過激なものを描いてたんで、わりと『シベール』の人たちはそういう世代狭間にはまっちゃったみたいなところがあった」「吾妻ひでおの許に集まった創世記ロリコン美少女まんがの描き手たちは、その後にやってきた世代呑み込まれる形でフェードアウトしていかざるを得なかったが、たいてい新しジャンルスタイルおいしいところ二世代ぐらい後にやってきた一群全てさらっていくものだ」と語っており、黎明期ロリコン漫画家たちがミッシングリンク化している状況認めている。

※この「シベールの終刊」の解説は、「シベール (同人誌)」の解説の一部です。
「シベールの終刊」を含む「シベール (同人誌)」の記事については、「シベール (同人誌)」の概要を参照ください。

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