終刊後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 07:53 UTC 版)
『青空』の終刊後、同人の阿部知二と古澤安二郎らが紀伊国屋書店から新しい同時雑誌『糧道時代』発刊の計画をし、梶井基次郎、外村茂、飯島正、北川冬彦だけを誘っていた。梶井は、そこに選ばれなかった同人共々と『青空』再興を目睹していたので、誘いを辞退した。 そのため、『糧道時代』は幻となり、その後1928年(昭和3年)2月創刊の同人誌『文藝都市』に発展した。『文藝都市』の同人は、坪田譲治、今日出海、舟橋聖一、蔵原伸二郎、尾崎一雄、浅見淵、阿部知二、古澤安二郎、ほか20人で、プロレタリア文学に対抗する「新人倶楽部」の機関誌として結成され、浅見淵から勧誘された梶井基次郎も消極的ながらも参加した。 その後、井伏鱒二、飯島正、淀野隆三、中谷孝雄も『文藝都市』同人に加わった。中谷と淀野の参加は梶井が蔵原に直々に頼み込んで実現できた。梶井は、この『文藝都市』に「蒼穹」「ある崖上の感情」を発表した。
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