サヴィル・ロウの紳士服店とは? わかりやすく解説

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サヴィル・ロウの紳士服店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 00:10 UTC 版)

サヴィル・ロウ」の記事における「サヴィル・ロウの紳士服店」の解説

キャド&ザ・ダンディ(Cad & the Dandy13番地。 ストアーズ・ビスポーク(Stowers Bespoke13番地。サヴィル・ロウでもっとも新しい店であり、近年価格抑えるために品質犠牲にして中国など大量生産するという、衣料品業界潮流対抗するために、ギーブス&ホークス25年指揮をとったレイ・ストアーズによって2006年設立された。 スティード・ビスポーク・テイラーズ(Steed Bespoke Tailors) 12番地。1995年創業し、現在サヴィル・ロウで最も高い評価得ているテーラー一つである。テーラー一家生まれたエドウィン・デュボイズはロンドン服飾大学学んだあと著名な裁断師であるエドワード・セクストンに師事その後7年間にわたってアンダーソンシェパード工房入った2002年にはエドウィン自身がスティード・ビスポーク・テイラーズ創業以来パートナーであり裁断であったトーマス・マーンと決別し経営権掌握2008年9月にはエドウィン長男であるマシュー・デュボイズが社に加わった。現在エドウィン海外顧客にも対応するため年4度以上はアメリカ合衆国渡っており、『GQ』や『American Express Departures Magazine』等の大手ファッション誌でも紹介されている。 デーヴィス・アンド・サン(Davies and Son38番地独立系テーラーで、ジョージ・デーヴィスによって1803年にハノーバー・ストリートで開業していたものが、1986年当地移転してきた。スコットランド・ヤード初期の制服デザイン手掛けたほか、ハリー・S・トルーマンマイケル・ジャクソンカルバン・クラインダグラス・フェアバンクスJr.クラーク・ゲーブルなどの顧客抱える。 ギーヴズ&ホークス(Gieves & Hawkes) 1番地。もともとは陸軍軍服仕立てていたホークス海軍の軍服仕立てていたギーヴズは18世紀設立された別々の会社であったが、合併して現在のになった伝統的な貴族階級向けの仕立て屋であり、英国王室により多く御用達の名誉を受けている。もともと軍服仕立てていたがスーツオーダーメイド乗り出しその後既成服や仕立てており、英国をはじめ海外にもいくつかの店舗持っている2017年香港リーファン買収された後、現在は中国の山如意集団傘下である。 ハーディ・エイミス(Hardy Amies) 14番地。エドウィン・ハーディ・エイミスによって1949年設立されたオートクチュール・メゾンで、エドウィン引退後はイアン・ガーラントがデザイナー務めている。年間50ポンド上の売り上げ誇り1955年から1990年まではエリザベス2世御用達となっていたほか、映画『2001年宇宙の旅』衣装を手がけたことでも知られている。 ヘンリー・プールHenry Poole & Co詳細は「ヘンリー・プール」を参照 15番地。貴族向けの歴史あるテーラーであり、1806年にブランズウィック・スクエアで開業して以降家族経営続けてきた。当初ナポレオン戦争影響もあり軍服扱っていたが、1846年サヴィル・ロウ移転してきた。 ノートンサンズNorton & Sons16番地。1821年設立されテーラーで、19世紀中頃サヴィル・ロウへと移転してきた。若き日ウィンストン・チャーチルやハーディ・エイミスに服を仕立てたなど、ロンドン着道楽たちに強いパイプ持っており、同社大きな誇りとなっている。 チットルバラ&モーガン・アット・ナッターズ(Chittleborough & Morgan at Nutters Ltd12番地。1969年バレンタイン・デイに「ナッターズ・オブ・サヴィル・ロウ(Nutters of Savile Row)」として開業した比較新し紳士服店である。ショー・ウィンドウ使った新し経営戦略をとるなどサヴィル・ロウ新しい風吹き込み、町全体近代化大きく貢献した顧客にはベッドフォード公爵ザ・ビートルズミック・ジャガーといった英国代表する有名人がいた。開業時からデザイナー務めていたトミー・ナッターはこのほかにも既製服ブランドのナッターズを設立しており、ミック・ジャガー結婚式ウェディングドレスバットマンジャック・ニコルソン衣装ビートルズのアルバムアビイ・ロード』のジャケット横断歩道を歩くメンバースーツのうちの3着のデザイン手掛けている。 オズワルド・ボーテング(Ozwald Boateng12番地。創業者のオズワルド・ボーテングはテーラーと共にデザイナーとして活動しているため「ビスポーク・クチュリエ」ともいわれる。ボーテングはガーナ出身で、1960年代後半よりロンドン北部育った16歳から仕立てをはじめ23歳のころには彼の母親デザインした店をポルトベッロ・ロードに開店した1990年サヴィル・ロウに店を構えて以降大きな信頼勝ち得ており、顧客にはウィル・スミスジェイミー・フォックスサミュエル・L・ジャクソンラッセル・クロウキアヌ・リーブスミック・ジャガーなど多く有名人抱える。2006年にはアメリカケーブルテレビ局が「ハウス・オブ・ボーテング」という、アメリカでのボーテングのクチュール・ラインの立ち上げについてのドキュメンタリー番組ロバート・レッドフォードベン・シルバーマンプロデュース放送されイギリスの新聞では「もっとも優れたアフリカ系イギリス人100人」に選ばれた。現在はフランスの高級ブランドジバンシィのメンズラインのデザイナー務めている。

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