クーリッジ財団による委嘱作品
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「エリザベス・スプレーグ・クーリッジ」の記事における「クーリッジ財団による委嘱作品」の解説
クーリッジ財団による委嘱作品は100曲以上がリストに掲載されている。このうちエリザベスが生きている間に委嘱が行われたのは28人の作曲家による37曲であり、その全てを年代順に挙げる。前述したように、エリザベスは作曲家の選定にはエリザベスの意向が強く働いていたため、これらの作品の中にはエリザベス個人からの委嘱として文献に記述されるものもある。また、エリザベス死後の委嘱作品は67曲が掲載されており、その中には、「スプレーグ・クーリッジ夫人への思い出に(à la Mémoire de Madame Sprague Coolidge)」とされたフランシス・プーランクの『フルート・ソナタ』(1957年)などが含まれている。 なお、クーリッジ財団からの委嘱は、ほとんどの場合、作品の世界初演は議会図書館で行い、アメリカにおける半年間の独占演奏権を財団が所有し、自筆譜は議会図書館の所蔵とすることが委嘱の契約に盛り込まれていた。 モーリス・ラヴェル:『マダガスカル島民の歌』(1925年) イルデブランド・ピツェッティ:『ピアノ三重奏曲イ長調』(1925年) フレデリック・ストック:『ラプソディック・ファンタジー』(1925年) チャールズ・マーティン・レフラー:『カンティクム・フラトリス・ソリス(太陽の賛歌)』(1925年) アーサー・ブリス:『オーボエと弦楽四重奏のための音楽』(1927年) アルノルト・シェーンベルク:『弦楽四重奏曲第3番(英語版)』(1927年) イーゴリ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ミューズを率いるアポロ』(1928年) チャールズ・マーティン・レフラー:『ピアノとヴァイオリンのためのパルティータ』(1930年) セルゲイ・プロコフィエフ:『弦楽四重奏曲第1番』(1930年) アルフレード・カゼッラ:『ピアノ、チェロ、クラリネット、トランペットのためのシンフォニア』(1932年) フランク・ブリッジ:『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』(1933年) ロイ・ハリス:『弦楽四重奏曲第2番』(1933年) ロイ・ハリス:『ピアノ三重奏曲』(1934年) バルトーク・ベーラ:『弦楽四重奏曲第5番』(1934年) ウォルター・ピストン:『ピアノ三重奏曲』(1935年) アルノルト・シェーンベルク:『弦楽四重奏曲第4番(英語版)』(1936年) ルイス・グルーエンバーグ:『弦楽四重奏曲第2番』(1937年) アントン・ヴェーベルン:『弦楽四重奏曲(英語版)』(1938年) フレデリック・ジャコビ:『弦楽四重奏とピアノのための"Hagiographa"』(1938年) イルデブランド・ピツェッティ:『祝婚歌』(1939年) ダリウス・ミヨー:『弦楽七重奏曲』(1940年) ニコライ・ベレゾフスキー:『弦楽六重奏曲』(1940年) マルセル・グランジャニー:『ハープとオルガンのための幻想的コラール』(1940年) ロイ・ハリス:『弦楽五重奏曲』(1940年) ウォルター・ピストン:『ヴァイオリン・ヴィオラ・オルガンのためのパルティータ』(1944年) アーロン・コープランド:バレエ音楽『アパラチアの春』(1944年、原典版とピアノリダクション版) パウル・ヒンデミット:バレエ音楽『エロディアード(英語版)』(1944年) ダリウス・ミヨー:バレエ音楽『春の戯れ(英語版)』(1944年) カルロス・チャベス:バレエ音楽『Dark Meadow』(1944年) ウォルター・ピストン:『ヴァイオリン、ビオラとオルガンのためのパルティータ』(1944年) エイトル・ヴィラ=ロボス:『弦楽三重奏曲』(1945年) ウィリアム・シューマン:バレエ音楽『ナイト・ジャーニー』(1948年) ダリウス・ミヨー:バレエ音楽『ヤコブの夢』(1949年) ジャン・フランチェスコ・マリピエロ:『5つの寓話』(1950年) ウィリアム・シューマン:『弦楽四重奏曲第4番』(1950年) ロバート・パーマー(英語版):『ピアノ五重奏曲』(1950年) サミュエル・バーバー:『隠者の歌(英語版)』(1953年)
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