ヴァイオリンとピアノのためのソナタとは? わかりやすく解説

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シュナーベル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ

英語表記/番号出版情報
シュナーベル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタSonate für Violine und Klavier作曲年1935年  出版年1961年  初版出版地/出版社: Boosey & Hawkes 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
 Allegro ma non troppo (quasi moderato) e sempre sempliceNo Data No Image
 Allegretto poco sempliceNo Data No Image
 AdagioNo Data No Image
 VivaceNo Data No Image

作品解説

2010年9月 執筆者: 畑野 小百合

 1935年6月から9月にかけてトレメッツォ作曲され1945年5月6日ニューヨークでアレクサンダー・シュナイダーとブルーノ・アイスナーによって初演された。このソナタは、シュナーベル作品中もっとも演奏される機会の多い作品のひとつである。全体は4楽章から成り、これらの楽章相互に動機的な連関をもっている。どの楽章細部まで緻密に構成されており、それぞれの声部複雑なリズム連続絡み合うことで独自の緊張感湛えている。
 第1楽章は、伝統的なソナタ形式踏まえた構造をもつ。ヴィオラ思わせるような比較的低いヴァイオリン音域使用と、執拗なリズム反復によるクライマックス印象的である。スケルツォ的な性格をもつ第2楽章は、ヴァイオリン・パートが2分の1拍子で、ピアノ・パートが8分の5拍子記譜されている。さらにピアノ・パートの多く部分両手で5対6のリズム演奏することになるため、急速なテンポの中で非常に難解なリズムコンビネーション現出することになる。第3楽章では、落ち着いた歩みの中から徐々に微細な動き生じ大きな頂点形作った後に再度静謐雰囲気へと戻っていく一連の流れが、後期ロマン派思わせる叙情的な旋律とともに描き出される第4楽章は再び複雑なリズム交差する急速な楽章である。浮遊するような感覚作り出すためのトリックひとつとして予期裏切るような変則的な楽節構造採用されているが、演奏便宜のためにそのような箇所にはローマ数字書きこまれており、その方法は、シュナーベル校訂しベートーヴェン実用楽譜とも共通している。極端なリズム分割によって形成されるクライマックスに続く終結部は、一転して落ち着き、オスティナート・リズムを思わせるバス声部途切れ途切れに独白をこぼしながら徐々に消えていく。


ヴァイオリンとピアノのためのソナタ

英語表記/番号出版情報
クレーベ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタSonate für Violine und Klavier Op.14作曲年1952年 
池辺 晋一郎:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ作曲年1964年 



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