5拍子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 21:19 UTC 版)
純5拍子(強-弱-弱-弱-弱)、3拍子+2拍子(強-弱-弱-中強-弱)、2拍子+3拍子(強-弱-中強-弱-弱)の3態に大分される。元来の西洋音楽にはない拍子で、スラブ音楽などの他文化から引用された拍子である。3拍子+2拍子・2拍子+3拍子の場合は、大枠としては「各拍の長さの異なる2拍子」ということができる。 純5拍子の例ショパンの『ピアノソナタ第1番』第3楽章冒頭 (のちに3+2へ変化) ショスタコーヴィチの『24の前奏曲』第21番 変ロ長調 5拍子 (3+2) の例ドラマ・映画『スパイ大作戦(ミッション:インポッシブル)』のテーマ デイヴ・ブルーベックのジャズスタンダード曲『テイク・ファイヴ』曲名もそのまま。(Take five=5拍子) シベリウスの『クッレルヴォ』の第3楽章題材となった叙事詩『カレヴァラ』が5拍子 (3+2) の決まった韻律を持っていることによる。 ラヴェルの『ダフニスとクロエ』の最終部分「全員の踊り」の主要リズム部分がこれに相当するが、「全員の踊り」の総体は複数の拍子の複合によって構成されている。 伊丹十三監督の映画主題歌で本多俊之とラジオクラブ演奏の『マルサの女』のテーマ BLANKEY JET CITYの『不良少年のうた』 Akeboshiの『Wind』、『神様の舌打ち』 ソルツィーコ(英語版) - 付点リズムを主体としたバスク地方の民謡。シャルル=ヴァランタン・アルカン、イサーク・アルベニスなどが作曲している。 ファイナルファンタジーVIIの「シンコ・デ・チョコボ」 クロノクロスの「溺れ谷」 ホルストの組曲『惑星』の『火星』 スティングの『Seven Days』 ファイナルファンタジーVIIIの「Don't Be Afraid」 マリオカート8の「ネイチャーロード」 全日本吹奏楽コンクール2010年度課題曲III 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」 5拍子 (2+3) の例チャイコフスキーの『交響曲第6番』第2楽章 全日本吹奏楽コンクール2018年度課題曲V『エレウシスの祭儀』 5拍子(2+3と3+2の混合構成)の例アルフレッド・リードの『アルメニアン・ダンス パート1』 5拍子 (2+3) と他の拍子の混合の例ムソルグスキー:『展覧会の絵』の『プロムナード』(1小節ごとに6拍子と交互に表れる)
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