クロスボーン・ガンダムX-0(クロスボーン・ガンダム ゴースト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 05:29 UTC 版)
「クロスボーン・ガンダム」の記事における「クロスボーン・ガンダムX-0(クロスボーン・ガンダム ゴースト)」の解説
『ゴースト』に登場する、4機目のクロスボーン・ガンダム。本来は木星戦役時に「X-3」として、マザー・バンガードに送られるはずだったF97の3番機である。 原因不明の事故により搭載された輸送艦が破損し、20年間行方不明となっていたところをカーティスに発見され、クロスボーン・ガンダムに強い愛着を持つ彼の搭乗機となる。頭部と胸部のドクロ型レリーフは発見時には付いておらず、その後に追加されたものである(クロスボーン・バンガードの紋章が貼られていた箇所を置き換えている)。ロールアウトから30年が経過した宇宙世紀0153年においては、ジェネレーター出力はゾロアットと同程度、攻撃力も宇宙世紀0133年時程のアドバンテージは無く、総合性能ではむしろゾロアットが上回る、とされる。このため劇中では「クズ鉄がっ」「旧式のポンコツでよくやった」と揶揄される場面もみられる。それでもなお、近接戦特化MSとして生み出されたその機動性は、宇宙世紀0153年でも一線級のレベルを保ってはいる。 機体性能自体はX1〜X3と同じだが、この機体もX3ほどではないものの実験機としての色合いが強く、他の3機と同様にパーツの形状に違いがある。外見上は頭部アンテナや胸部排熱ダクトの形状が異なっており、排熱ダクトの変更は放熱を積極的に推進力に利用することを目的としていたが、目立った効果は出ていない。 『ゴースト(幽霊)』の名称は、17年前までに全機が失われ、「存在しないはずのクロスボーン・ガンダム」である本機にフォントが付けた「あだ名」である。従って彼以外の者は呼称せず(フォント自身も1度しか『ゴースト』と呼んでいない)、『X-0(エックスオー)』がマンサーナ・フロールでの正式コードとしてつけられている。銀色の塗装は隊長機としての意味合いをもつものであり、ベラ・ロナ専用機を想定したものとされる。 輸送艦から回収された後、盲目のカーティスが操縦するために、センサーで感知した情報を立体音響に変換するシステムが追加されている。またコックピットレイアウトはコントロール・シリンダーやエアーベルトではなく、木星では標準のレイアウトになっており、後の木星製のX-11~X-13も同様の仕様になっている。 バタフライバスター X-0の主武装。名称は、その変形方法(後述)から連想される「バタフライナイフ(折り畳みナイフ)」をもじっている。形状は上下二連式ライフルに似る。 接近戦・射撃戦双方に対応できるマルチプル・ウェポンだが、ザンバスターとは違って分離ではなく、サーベルモードとガンモードにそれぞれ変形することで、戦況に対応する仕様となっている。出力そのものはザンバスターと同レベルであるが、U.C.0153年時では一般的なビームサーベルと同程度の威力である。劇中では主に2丁(2刀)で運用されているが、本来このような運用は想定されていない。 元々戦場での使い勝手を検証するための実験兵器であるため、オリジナルは全部で6丁(すでに内3丁をデスフィズに破壊されたため、残数は3丁)しか存在しないが、後にブラックロー運送が現物からリバースエンジニアリングして、最新技術で改良を施した「バタフライバスターB」が生産されている。 多目的攻撃兵装「クジャク」 地球圏での戦力不足を危惧したカーティスが、ブラックロー運送に1年前から開発を依頼していた新型兵器。 かつてクロスボーン・ガンダムが装備していたムラマサ・ブラスターとピーコックスマッシャーの機能を統合したマルチプルウエポンで、ムラマサ・ブラスターの機能を継承した剣型の「バスターモード」とピーコックスマッシャーの機能を継承した「スマッシャーモード」の2形態に変形する。側面に7対の計14基、先端には山形に3基のビーム発振部があり、「バスターモード」ではビームサーベル、「スマッシャーモード」ではビーム砲として機能する。この武装自体が内部に小型のジェネレーターを内蔵しており、MS本体の出力と合わせて通常兵器を凌駕するビーム圧を発揮する。製作費はこれ1つでMS1機分に相当するほど高額なものである。 なお、「クジャク」の名称は「ピーコック」を「ムラマサ」の語源である国の言葉に変換したものからとられている。
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