アイの同行者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 07:01 UTC 版)
K(ケイ) 例外的にヘッドメーターズとチューンドマンの両方の能力を持つ男。フラウドのリーダー、クゥ・ラグア・リー自身によって試作された。 しかしヘッドメーターズとしては欠陥品で、フラウドに恋人エツコを殺されたショックで、能力ケージのヘッドメーターはレベル5までしか上がらなくなった。その能力も不完全な読心能力しか持っておらず、スプーンを曲げることさえできない。しかし、アイによって力を引き出されると、そのメーターは無限大(∞)まで上がる。 チューンドマンとしての能力は、イーやリャンの出力の10分の1にも満たない。だがKの体には、彼らとは異なる改造が行われている。漢方で言う経路、すなわち動脈と静脈の分岐点である『経路口』=『ツボ』にチューニングが施されているのである。体中の主だったツボ108箇所がセンサーに包まれ、筋肉・内臓・脳を生体(バイオ)コントロールしている。通常、20%程度しか使われていない人間の筋肉を、ツボをコントロールすることで常時100%活用できるようにしている。ヘッドメーターがレベル5に達するとセンサーは始動でき、体中のツボが発光を始める。 普段は温厚だが、アイが意識を失うと枷が外れ、凶暴化する。 大学時代、掲示板で呼び出されて訪れた医務室で、いきなり麻酔で眠らされ、ヘッドメーターズになるための手術を受ける。同様に呼び出されて手術を受けた学生たちの多くは、適合できずに死んだ。当初はそれを現実として受け入れ、優越感さえ覚えていた。だが、恋人エツコが手術で死んでからは、絶望して生きる気力さえ失い、ヘッドメーターもレベル5までしか上がらなくなってしまった。そんな時、「I2・アイ」と名乗る、エツコを10歳若くしたような容姿の少女と出会う。エツコのコードネームである「I(アイ)」を名乗るアイがエツコのクローンであることを確信したKは、なぜ彼女や自身の女性化クローンであるK2が存在するのかという疑問には目をつぶったまま、アイの父親として振る舞う。 I2(アイ) Kとともにフラウドを脱走したヘッドメーターズ(ただし、まだヘッドメーターの手術は受けていない)。正式にはI2(アイトゥ)。フラウドに殺されたケイの恋人エツコ=『I(アイ)』のクローンで、Kを父と慕う。他人の潜在能力を引き出して増幅させる伝説の『トリガー』ではないかと疑われ、フラウドからその行方を追われている。『I2』の『2』は、「ヘッドメーターズI(アイ)のクローン第二世代目」という意味。しかし、なぜかヘッドメーターズの誰も、『I』そして『I2』が何者であるかを知らなかった。2人の経歴を思い出そうとすると、全員記憶があやふやになってしまうのである。そして、コンピューターの記憶バンクには2人に関するメモリーはなく、『ヘッドメーターズI』は欠番ということになっている。なぜ彼らが『I』や『I2』を認めていたかはわからないが、彼女たちは現実には存在していなかった。 猫 位相幾何壁画に触れて尻尾を失った野良猫。その治療を受けた後、アイが連れて歩いていた。 ヨシオカ・ライデン 34歳。Kとアイ対フラウドの戦いに巻き込まれた現職警察官。お節介焼きの性格が災いして、トラブルに巻き込まれる。若い頃はレーサー志望だったが、視力の問題で断念、警察官となる。カーマニアで、アルピナ・チューンのBMWを愛車としている。愛妻アケミと自分に惹かれているケイトゥとの間で板ばさみになる。 K2(ケイトゥ) 染色体を操作されて生まれたケイの女性化クローン。能力的にはミスターJと同レベルのフラウドの上級ヘッドメーターズで、Kとアイの追跡部隊を率いていた。強烈な自己愛からKを愛し、彼にも自分を愛するように求め、さらには彼の心を独占するアイを殺そうとする。しかし、位相幾何壁画に触れてしまった事で記憶喪失と幼児退行を起こし、助けてくれたライデンに懐く。記憶を取り戻した後も、ライデンへの気持ちは変わらなかった。 リー マーケットの雇われ老ガードマン。Kからアイを預かる。アイの身を案じるなど優しく親切な老人であるが、実はレベル100のヘッドメーターズであったりと謎が多い人物。
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