満潮
「満潮」とは、潮が満ちて最大限まで海面が上昇した状態のことを意味する表現である。
「満潮」の使い方・例文「満潮」の基本的な意味
「満潮」とは「潮汐」のうちの1つの現象で、「潮位が上がりきった状態」を指す。潮汐は「潮位がおよそ半日の周期で上下すること」である。「潮位が下がりきった状態」は「干潮」と言う。潮汐が起きる理由は、月の「起潮力」だ。起潮力は月の「引力」と、月と地球が共通の重心を公転することで生じる「慣性力」を合わせたものを言う。「満潮」と干潮は多くの場所で1日2回起き、時刻は毎日約50分ずつ遅れる。これは月が、およそ1か月かけて地球の周りを公転しているからである。1日の「満潮」と干潮の潮位差が最も大きくなることを「大潮」と言う。地球に対して月と太陽が一直線に並ぶことで起きる現象で、新月と満月のころに起きる。大潮や満月のころには出産が多いと言われるが、科学的根拠はない。羊水の成分が海水に似ていることから、海水と同じように月の引力に関係しているのではないかという説があるが、この説が正しいとすれば新月のころにも出産が多いはずである。
「満潮」の発音・読み方
「満潮」は「まんちょう」と読む。「満潮」の語源・由来
前述の通り「満潮」は「潮汐」の現象の1つである。「潮汐」は「潮」も「汐」「しお」と読むが、漢字を見てもわかる通り「潮」は「朝しお」、「汐」は「夕しお」を指す。「潮」の意味は特に「満ちしお」のこと、「汐」は「引きしお」のことである。「満」は、「満ちること」「いっぱいになること」などを指す。「満潮」は単なる「満ちしお」ではなく「潮位が上がりきった状態」であるため、「満潮」と表記すると考えられる。「満潮時間」とは
「満潮時間」とは「満潮になる時間」である。先の通り毎日約50分ずつ遅れるだけでなく、観測地点によっても異なる。「満潮改二(アニメのキャラクター)」とは
「艦隊これくしょん -艦これ-」は、2015年に放送されたテレビアニメである。2013年に「DMM GAMES」のプラットフォーム上で、ブラウザ版としてサービスを開始した育成シミュレーションゲームがもととなっている。戦艦を少女のキャラクターとする作品で、「満潮改二(みちしおかいに)」は大日本帝国海軍の朝潮型駆逐艦3番艦「満潮」をモデルにした、「満潮」の新たな改装形態である。登場するのは2022年11月から放送のアニメ版第2期の「『艦これ』いつかあの海で」だ。キャラクターとしての容姿は、白い長袖シャツに軍艦色のジャンパースカートを着用している。トレードマークは、胸元の大きな緑色のリボンである。髪はセミショートで、お団子つきのツインテールにしている。「満潮」の使い方・例文
「満潮」の使い方には「満潮とは潮位が最大限まで上がったときのことだ」や、「満潮と干潮の時間は、毎日およそ50分ずつ遅れる」などがある。「サーフィンをするなら満潮の時間や風の影響も考慮する必要がある」、「満潮の時間は潮干狩りには向かない」などといった使い方もできる。「宮島の厳島神社は、満潮時には社殿が海に浮かんでいるように見える」や、「フランスのモン・サン=ミシェルは、橋がかかる以前には満潮の時に歩いて渡ることができなかった」などのようにも使える。「私の田舎には、満潮になると足が海水に浸かる橋がある」、「時間を忘れて遊んでいるうちに満潮になり、島から帰れなくなった」なども「満潮」を使った例文だ。「満潮の時に人が生まれると言うが本当だろうか」や、「釣りに行くときに満潮の時刻を確かめると、急な海面上昇による事故を避けられる」などと言うこともできる。「満潮や干潮の時間を知るには、気象庁の潮位表が便利だ」、「あの天文学者は、満潮と干潮を見て天体に関心を持ったそうだ」などの言い方もある。「日の出や日の入りの時刻だけでなく、満潮や干潮の時刻を知らせてくれる天気予報もある」などとしても使える。
高潮(こうちょう)
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