その他の地方品種・伝統野菜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:57 UTC 版)
「ダイコン」の記事における「その他の地方品種・伝統野菜」の解説
亀戸大根 - 江戸時代から東京・亀戸で作られたというダイコン。先が細く、形は小ぶりで茎が白い。肌はきめ細かく白色で、肉質が緻密。 レディーサラダ - 三浦市農協により、三浦大根から品種改良した神奈川県三浦市特産の品種。長さは20 cmほどと小型で、中は白く、やや辛味がある。繊維は柔らかく、生のままサラダなどにして使われる。 源助大根(打木源助だいこん) - 加賀野菜の一つ。青首系と練馬系から生まれたとされる品種。短く太く、甘味が強く煮崩れしにくいことから、おでんなど煮物に向く。柔らかいため、たくあん漬けには向かない。 ねずみ大根 - 長野県坂城町の伝統野菜で、栽培地から「なかんじょ(中之条)大根」とも呼ばれる。太い可食部の下に細い根が伸びた姿がネズミに似ていることから、こう呼ばれる。可食部の長さは12 - 13 cm、太さは7 - 8 cm、重さは250 - 300グラム程度と一般的なダイコンより小ぶり。葉の形も特徴的。9月初旬に播種し、霜が降りる前の11月下旬までに収穫する。辛味が強く、地元では漬物や大根おろしに使うほか、しぼり汁につけた「おしぼりうどん」を食す。1999年度に発足した「ねずみ大根振興協議会」が、各家の栽培で、ばらつきが生じていた形・味を安定させるため品種改良し、品種名「からねずみ」として登録した。他の土地で育てると味などが変わってしまうため、種子は協議会会員の30人余に限定して配布。葉を切り落として出荷している。 聖護院大根 - 京野菜の一つで、カブのような球形が特徴。大きいものは2 kgにもなる。甘味があり、煮崩れしにくいことから、煮物に向く。 守口大根 - ゴボウのように細長く長さが2 mにもなり、世界最長。守口漬に使われる。原産地は大阪府守口市だが、現在は名古屋や岐阜の名産。 大阪四十日 - 小型種で、根が屈曲して独自の形状になる。主にカイワレダイコンの種子として利用されている。 祝だいこん - 雑煮の具などに使われる奈良県の伝統野菜(大和野菜)。 庄大根 - 愛媛県松山市(旧北条市)原産で、希少品種の赤首大根。 女山大根- 佐賀県多久市に伝わる伝統野菜。江戸時代の書「丹邱邑誌」(1847年)にも登場しており、儒学者草場佩川も好物で詩や絵に取り上げた。アントシアニンを含むため赤紫色の表皮を持つ。青首大根より大振りで最大で長さ80㎝、胴回り60㎝、重さ13㎏にもなる。強い甘みが特徴で肉質が硬く煮崩れしにくい。 紅大根・赤大根(長崎県原産)・紅しぐれ(群馬県原産) - 外見は紫系の赤いダイコンで中は白い。ふつうの品種は、直径は8 cm、長さは25 cm程度。群馬県産の赤城しぐれ大根、熊本産の五木の赤大根、長崎産の長崎赤大根などの在来種もある。すり下ろすと紫色の大根おろしになる。甘味があり、サラダや酢漬け、千枚漬けのような漬物や大根おろしなどに使われる。 桜島大根 - 鹿児島県・桜島特産。ダイコンの中で最も大きい品種で重さ10 - 25 kg、大きいもので30 kgを超える。胴回りが巨大。カブのような甘味があり、肉質は緻密で煮崩れしにくい。 沖縄島大根 - 中心が太くずんぐりした形をしている。沖縄では旧正月に酢の物で食べる習慣がある。
※この「その他の地方品種・伝統野菜」の解説は、「ダイコン」の解説の一部です。
「その他の地方品種・伝統野菜」を含む「ダイコン」の記事については、「ダイコン」の概要を参照ください。
- その他の地方品種・伝統野菜のページへのリンク