しあわせ運べるようにとは? わかりやすく解説

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しあわせ運べるように

(しあわせはこべるように から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 22:58 UTC 版)

しあわせ運べるように

市歌の対象
神戸市

作詞 臼井真(1995年)
作曲 臼井真(1995年)
採用時期 2021年1月17日
言語 日本語
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しあわせ運べるように」(しあわせはこべるように)は、1995年臼井真作詞作曲した楽曲(合唱曲)。2021年1月17日より神戸市歌に指定されている。「しあわせはこべるように」の表記も見られる。

概要

1995年に発生した阪神・淡路大震災後に神戸市の音楽教諭だった臼井真神戸復興を願い、作詞・作曲した楽曲である。

原曲は歌詞に「神戸」が含まれる「神戸オリジナルバージョン」。2004年新潟県中越地震で全村避難を余儀なくされた山古志村には、歌詞中の「神戸」を「山古志」に替えた歌のテープが神戸市の小学校から贈られるなどした。

2011年に発生した東日本大震災後には歌詞中の「神戸」を「ふるさと」に置き換えた「ふるさとバージョン」[1]や「福島しあわせ運べるように合唱団」が歌う「神戸」を「福島」に置き換えた「ふくしまバージョン」が制作されたほか、「東北」「宮城」「浪江町」など被災地を中心に多様なバージョンが制作され教育現場を中心に歌い継がれている。2016年に発生した熊本地震後には歌詞中の「神戸」を「熊本」に替えたバージョンが、2024年に発生した能登半島地震後には「神戸」を「石川」に替えたバージョンが歌われている[2]

英語[3]中国語[4]フランス語ペルシア語[4]アラビア語[4]トルコ語カンボジア語イタリア語ハンガリー語にも訳され、それらは日本国外で広く歌われている。

2021年1月17日、阪神・淡路大震災の発生から26年になるのを契機に、神戸市における2番目の市歌として指定された[5][6][7]

2025年1月17日、阪神・淡路大震災の発生から30年となった日に、関西の長寿番組「おはよう朝日です」で、エレクトーン奏者多田憲伸と、おは朝合唱団と被災地ゆかりの松下奈緒山之内すず安田大サーカス安田団長Aぇ! group佐野晶哉がゲストに加わった合唱が番組内で披露された[8]

チャリティーCDブック

2011年7月25日アスコムよりチャリティーCDブックが発売された。本作の印税は、「東日本大震災」復興支援のために全額寄付される。

同楽曲の録音、子供たちの手話コーラスの動画の撮影は臼井の指導・指揮のもとで兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにて行われた。

朝日放送「東日本大震災『ABCこども支援募金』」のシンボルソングとなる。

同年7月27日にCD収録楽曲のダウンロードが開始され、8月10日レコチョクでもダウンロードが開始された。

なお, CDは同年9月5日に株式会社ミュージックグリッドより単独発売されている。

CD収録曲

【ピアノ伴奏版】

  1. しあわせ運べるように(神戸オリジナルバージョン)
  2. しあわせ運べるように(ふるさとバージョン)
  3. しあわせ運べるように(カラピアノ)

【オーケストラ演奏版】

  • 編曲:杉浦邦弘 / 合唱:神戸市立住吉小学校合唱部 / 指揮:加藤完二 / 演奏:スーパーキッズ・オーケストラ
  1. しあわせ運べるように(神戸オリジナルバージョン)
  2. しあわせ運べるように(ふるさとバージョン)
  3. しあわせ運べるように(カラオケ)

【スペシャル版】

  • 編曲・伴奏:川上昌裕
  1. しあわせ運べるように(ピアノソロバージョン)

島谷ひとみによるカバーシングル

「しあわせ運べるように」
島谷ひとみとしあわせを運ぶ合唱団シングル
初出アルバム『15th Anniversary SUPER BEST(※完全版)』
A面 しあわせ運べるように(ふるさとバージョン/合唱)
B面 しあわせ運べるように(ふるさとバージョン/独唱)
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POP
時間
レーベル avex trax
作詞・作曲 臼井 真
チャート最高順位
  • 週間175位(オリコン
  • 登場回数1回(オリコン)
島谷ひとみ 年表
簡単に言えたなら
2011年
しあわせ運べるように
2012年
うれしいこと
(2012年)
※配信限定シングル
T.M.H.R. 年表
チカラにかえて
(2012年)
テンプレートを表示

島谷ひとみの32枚目のシングルとして2012年3月7日に発売されたカバーバージョン。発売元はavex trax.

解説

前作「簡単に言えたなら」から約1年振りのシングル発売。自身初のチャリティーCD[9]

知人を通し作家の臼井に会った島谷は、「しあわせ運べるように」が神戸の多くの人達に力を与え、東北の被災地へと歌い継がれている事を知り、また、臼井の想いと同楽曲に感銘を受け、「この曲を一人でも多くの方に聴いて頂くお手伝いが出来れば」と強く思うようになった。

2011年11月、島谷は仙台で開かれたチャリティーライブで同楽曲を初披露。また, 2012年1月に仙台市立岡田小学校を訪ね児童と合唱した模様が、「情報満載ライブショー モーニングバード!」で放送され、反響を呼んだことからCD化が実現した[10]

臼井が教鞭を執る神戸市立西灘小学校の6年生36人(臼井は指揮で参加)と、仙台市立岡田小学校の6年生41人の合計77人で「しあわせを運ぶ合唱団」を結成。島谷が両校を訪ねて合唱を収録し、その歌声をミキシングして「復興を遂げた地」と「復興を果たす地」の“復興の懸け橋”となる楽曲が完成した[11]

島谷と臼井の印税は、東日本大震災の復興支援のために全額寄付される。

収録曲

  • 作詞・作曲:臼井真 / 編曲:川上昌裕
  1. しあわせ運べるように(ふるさとバージョン/合唱) / 島谷ひとみとしあわせを運ぶ合唱団
  2. しあわせ運べるように(ふるさとバージョン/独唱) / 島谷ひとみ
  3. しあわせ運べるように(カラオケ)

この曲を発売したその他の歌手

脚注

  1. ^ 「しあわせ運べるように」ふるさと復興願い合唱 - 神戸新聞社、2011年7月31日8:52
  2. ^ 29年歌い継がれる『しあわせ運べるように』を能登へ 阪神大震災で生まれた歌が神戸から全国に 「苦しみを乗り越えられるような歌にしたい」 | 特集 | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ”. ニュース. 2025年1月18日閲覧。
  3. ^ “豪 兵庫と姉妹提携の州で震災追悼式典”. NHKニュース (日本放送協会). (2015年1月16日). オリジナルの2015年1月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150120064616/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150116/t10014 2015年1月20日閲覧。 
  4. ^ a b c 古谷禎一 (2014年5月26日). “臼井真さん 「生まれ変わる」音楽の力で”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). https://web.archive.org/web/20150120102657/http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/feature/CO003991/20140525-OYTAT50022.html 2015年1月20日閲覧。 
  5. ^ 「しあわせ運べるように」神戸市歌に指定 震災復興願い歌い継がれ、神戸新聞NEXT、2021年1月14日。
  6. ^ 「しあわせ運べるように」 神戸市の歌に指定へ、サンテレビNEWS、2021年1月14日。
  7. ^ 定例会見 2021年(令和3年)1月14日、神戸市、2021年1月14日。
  8. ^ 【阪神淡路大震災30年】おは朝合唱団&被災地ゆかりのゲスト「しあわせ運べるように」”. 2025年1月17日閲覧。
  9. ^ Inc, Natasha. “島谷ひとみ小学生77人と合唱、印税全額寄付チャリティCD”. 音楽ナタリー. 2024年6月11日閲覧。
  10. ^ 神戸から東北へ!島谷ひとみがリメーク - 日刊スポーツ、2012年3月1日6時45分
  11. ^ 島谷ひとみ、新曲は“復興の懸け橋歌” Archived 2012年3月2日, at the Wayback Machine. - デイリースポーツ、2012年3月1日

外部リンク

関連項目




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