ぐれなだしんこうとは? わかりやすく解説

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【グレナダ侵攻】(ぐれなだしんこう)

1983年カリブ海に浮かぶ島国グレナダクーデター発生し、これによりアメリカ軍カリブ海諸国連合軍侵攻した事件

発端

もとはイギリスの植民地だったグレナダ1974年独立し当時首相だったエリック・ゲーリーとその一族外国資本癒着し独裁体制固めていった。
これにより貧困失業深刻になった。
これに対し福祉教育、自由の共同努力掲げる「ニュー・ジュエル運動」を中心にしたクーデター起こりゲーリー政権崩壊
新たにマルクス主義政治家であるモーリス・ビショップ首相に就任し、人民革命政府樹立した
ビショップ政権商工会議所など国民幅広い支持を受け、教育などの近代化着手
外交においても中立非同盟掲げアメリカ経済封鎖をかけているキューバ接近しキューバとの関係強めた
アメリカはこれによってビショップ政権敵視し1981年大統領就任したロナルド・レーガンは「強いアメリカ」を自負しグレナダ侵攻することを想定した軍事演習プエルトリコビエケス島で行うなど、圧迫続けた

そして1983年ビショップ政権内でクーデター起こり新たにハドソン・オースティンが首相に就任
彼は革命軍評議会樹立しビショップらはプエルトリコ処刑される
キューバはこの政権支援し財政的援助のほかに飛行場建設のために軍事訓練施し武装した建設労働者派遣した
アメリカはこれに強い危機感抱きグレナダソ連キューバなどの社会主義国影響受けた第二キューバ」となることを防ぐため、武力介入決断した

侵攻

1983年10月25日レーガン大統領は「現地人新政府構築現地アメリカ人保護」という大義名分の下で、グレナダアメリカ軍派遣
また国際的に認められた行動だということ演じるため、アンディグア・バーフーダなどのカリブ海諸国誘い共同出兵
アメリカグレナダレンジャー部隊ネイビーシールズデルタフォースなどの特殊部隊海兵隊など7,000人の部隊派遣
この侵攻作戦は「アージェント・フュリー(抑えきれぬ怒り)」作戦命名された。

SEALsグレナダ総督公邸奪還作戦などにつき、他の各レンジャー部隊航空支援部隊空港占拠アメリカ人学生救出担当
そして、これら特殊部隊海兵隊支援した

グレナダ各地戦闘が行われたが、アメリカ周到な計画電撃的作戦政府関連施設など次々と制圧作戦大成功終わった

侵攻後

CIAは、グレナダ革命政府共産化アメリカ対す軍事施設建設予定していた資料押収し、またこれらの事件ソ連絡んでいたことを突き止めた
このことにより、ソ連中南米における方針転換余儀なくされた。
またグレナダ島内にいたキューバ北朝鮮リビア東ドイツブルガリア国籍を持つ人々は軟禁受けた

アメリカ軍にとって、大規模な侵攻作戦ベトナム戦争以来だったが、この侵攻作戦成功自信回復した
しかしこの行動イギリストリニダード・トバゴカナダからの強い批判を受け、国連総会で「国際法破廉恥な侵害」と強い非難受けた




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