『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』とは? わかりやすく解説

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『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 07:19 UTC 版)

ウィリアム・バンティング」の記事における「『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』」の解説

1863年バンティングは、『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』(『市民宛てた肥満についての書簡』)と題した小冊子出版した。これは肥満治療するにあたってバンティング忠実に実践した食事療法やり方とその体験談を、公開書簡の形にして書かれたものであった。この書簡では、バンティング減量するにあたって今まで行ってきた様々な試み -断食食事療法運動療法湯治療法- 、が全て失敗終わったこと、それらはいずれ医者言われ実行した趣旨記述されている。バンティングは、減量において失敗に次ぐ失敗重ねた末に、バンティングのために新たな食事法を奨めてくれた、別の医者助言従ったバンティングはこの小冊子の中で以下のように書いている。 「私にこの食事法を教えてくれた、親切で大事な友人は、肥満の治療医ではないが、別の病気の治療においては素晴らし評判持ち主だ。彼も承知しているが、肥満はしばし別の病気誘発する」 「パンバター(※)、牛乳ビールジャガイモが、私にとっての生きる糧であり、私はこれらを無害なものとみなして長い間自由に食べてきた。素晴らし助言をしてくれた友人は、これらはデンプン糖分含んでおり、身体脂肪蓄積させる傾向があり、避けるべきである、と私に言った最初は、私には食べられるものはほとんど残されていないように思えたが、実際に沢山あることを友人示してくれた。この食事計画偏見無し試してみることに大い喜び覚え数日以内にその恩恵得られた」 減量するにあたってバンティング実践した方法は、1日4度食事を摂り、肉、野菜、(1日に数オンス以下の)果物辛口ワイン摂取することであった重要なのは、砂糖サッカリンデンプンパンビール牛乳豚肉(※)、バター(※)を避けることであった。 (※「避けるべきもの」としてバター豚肉入っているが、当時はこの2つにもデンプン入っている、と考えられていた。実際には、バター豚肉炭水化物をほとんど含んでいないが)。 バンティング出版したこの小冊子内容は、その後何年にも亘って受け入れられ新し食事模範として取り入れられるようになった当初自費出版発表したが、かなりの人気呼んだことで、一般市民販売しよう決めた第3版は、2007年印刷されたものがオンラインでも読むことが可能。 体重減らせず、悩んでいたバンティング対し炭水化物摂取制限する食事法を奨めたのは、医師であり友人でもあったウィリアム・ハーヴィーWilliam Harvey, 1807~1876 )であったハーヴィーがこの食事法を学んだのは、フランス医師クロード・ベルナールClaude Bernard )がパリ行った糖尿病についての講演聴いたのがきっかけであったクロード・ベルナール講演聴く前までのハーヴィーは、「体重を減らすには、激し身体活動に励めば良い」と考えており、バンティングに対してそうするよう伝えたバンティングは「早朝に2時間ボートを漕ぐ」ことにし、テムズ川ボート漕ぎ続けた彼の腕の筋力強化されたが、それとともに猛烈な食欲湧き、その食欲を満たさねばならなくなり体重は減るどころかどんどん増えていった。ハーヴィー友人対し、「運動止めなさい」と言った。「運動には体重を減らす効果は無い」と悟ったためである。ハーヴィーから炭水化物摂取制限する食事法を教わり実践したバンティングは、最終的に50ポンド(約23)の減量成功している。『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』を出版したのは減量後のことであったバンティング自身、『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』の中で、「減量に対して何の効果も無い方法」の1つに、「食べる量を減らして運動量増やす」を挙げている。イギリス医師トマス・ホークス・タナーThomas Hawkes Tanner )も、著書『The Practice of Medicine』の中で、「肥満治療するにあたっての『ばかげた治療法1つに、「食べる量を減らす」「毎日多く時間散歩乗馬費やす」を挙げている。

※この「『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』」の解説は、「ウィリアム・バンティング」の解説の一部です。
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