『青大録』『名将言行録』における青山幸利とは? わかりやすく解説

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『青大録』『名将言行録』における青山幸利

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:43 UTC 版)

青山幸利」の記事における「『青大録』『名将言行録』における青山幸利」の解説

幸利は領国にいる間は、朝食夜食だけであり、昼食は摂っていない節約家であり、倹約として本丸ではなく二の丸住んでいた。この二の丸屋敷便所遠かったが、幸利はその距離を苦労と思わず、夜中でも一人灯り持って通った家臣らはこれを戒めたが、幸利は意に介さなかった。炬燵蒲団も、普段掛布団流用していた。この掛布団炬燵の火で焦げたが、焦げた部分修繕してそのまま使った。どんどん汚れていく掛布団を見かねた家臣洗濯申し出たため、その間のための木綿布団がやっと代替品として作られた。 尼崎城にあった下屋敷玄関不具合があったため、家臣呼んで修築費用算出させた。久代右衛門が銀三百匁と答えると、幸利は「それだけあれば足軽一人雇える」として、修理取り止めになった。 こうして倹約した金銭を、武具購入優秀な家臣雇用には惜しみなく使っていた。また、大坂城天守落雷炎上した際は、貯めた金子諸大名先立ちいち早く献上し老中松平定綱感嘆されている。 幸利の家中では年3度馬揃え開催された。これは平穏時の江戸大名としては多いほうである。開催の際に幸利は家中の者の乗馬観覧したが、その中にまだ初心者がいて笑われていた。幸利は「この者の親は某で、何役を勤めた者であり、その親の乗馬立派なものであり、役職もうまく務めた。皆何事も初め初心者である。そのうちこの者は乗馬上達するその頃には役職上手く務めるだろう」と言ったこのように乗馬奨励されたため、青山家家臣団は皆が乗馬心得がある、と世間話していた。 鷹狩の際、川が増水していた。それでも家臣らは主君のためにと獲物追いその川を渡ろうとしたが、背の低い家臣渡ろうとするのを幸利自ら肩を掴んで静止し、「お前が入った溺れてしまうぞ」と引き上げた。この家臣後々まで何度もこの話を語って泣いたお気に入りの馬を所有していた。江戸屋敷で馬の世話をしていた辻治五平がこれに乗って出かけたが、日比谷の堀に馬ごと落ちた。この急報聞いた幸利は夕食であったが食を止め、まず第一に五平安否確認したその後厩舎向かってでこの馬を殴り、「お前は傾城美人のようだ見た目がいいだけだ」と言った領内旱魃があった際、鉢巻をし馬上で自ら出陣し神崎川竜骨車多数据えつけ渇水備えて築堤してあった堤にをくみ上げた。幸利自らが陣頭指揮を執ったため、家中領内人々こぞって集まり竜骨車動かした。これにより田畑潤ったが、余剰分は他領求めがあれば応じて分けるように指示したこのため他領百姓庄屋も、こののち新年の挨拶尼崎城にやってきた。 江戸城登城する大名の間で、華美な格好流行していた。時の老中はこれを悩まし思い幸利に相談した。これを受けて幸利は木綿地味な裃にて登城し諸大名に「昨今このほう宜しい」と話したなにぶん譜代大名にして将軍幕閣気に入られていると思われていた幸利が言ったことであるため、その日の内に地味な装束着替え大名現れたぐらいの影響力があり、ほどなくして全ての大名華美な服装止めた藩士たちの間で、派手に長い刀を差すことが流行した金銭的余裕のない下級武士などはせめて鞘だけでも長くして格好をつけていたが、幸利は「あんな長い鞘は役に立たない」と主張し藩士らの長鞘を自ら切り落として回った。これにより藩内で長い刀を差す者はいなくなった。 忍目付呼ばれた密偵使い摂津国畿内隣国周辺調査していた。徒歩目付役の彼らは幸利の部屋縁側直接指示を受け、必要経費は幸利自らが奉書紙包んで潤沢渡した

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