『青バラの君』以降
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「お嬢さまシリーズの登場キャラクター」の記事における「『青バラの君』以降」の解説
朝比奈杏里(あさひな・あんり) 私立男子中学校の三年生。 佐伯の自宅の近所にある、古びて退廃的な印象を与える豪奢な洋館に一人で住んでいる。バラの品種改良を趣味としており、館中がバラにまみれており、外からもその香気が強く感ぜられるほどである。青いバラをいつか作ってみせると吹聴している。 フランス人とのハーフで、西欧の血を色濃く感じさせる掘りの深い顔立ちをしている。色素が薄く、肌は白く、癖毛の髪は栗色、目は緑がかった茶色をしている。立ち居振る舞いも気品を感じさせ、家来の一人にしたいと麗花に目をつけられる。 ナルシストで、己の繊細な美貌をより際立たせるために、いきなり結核や心臓病や喘息を詐病したりと、悲劇的な人物のふりをすることを好む。継母にいじめられていたり、両親に死なれているといったりと家族に関する嘘もよくついており、話す相手によってその設定が全く異なっているので実際の家族構成を知る者はあまりいない。 美しい少年を愛しており、演技によって何人もの美少年をひっかけていた。同性愛は背徳感があってこそのもので、悲劇的な結末を迎えなければいけないとして、何度か美少年らと心中を試みているが、それらは全て未遂に終わっている。妙な美意識の高さは麗花と共通するところがあり、自ら「僕たちは同類だ」と麗花に語った。しかし、悲劇を好む杏里は、悪役としてのハッピーエンドを望む麗花とは正反対であるとも言える。 古来より少女漫画では伝統となっている「不幸な身の上のハーフの少年」と、耽美小説や少年愛ものの少女漫画ではお約束となっている「風と木の詩」のジルベールのような美少年のイメージをプラスして産みだされたキャラクター。妖艶な雰囲気で工藤を恋のターゲットとして狙うが、その世界への素養がない工藤らには、杏里が悲劇的なキャラクターを演じるほどに妙な人物に映り、「ひょうきんな人」とまで佐伯に評された。 朝比奈麻里衣(あさひな・まりい) 十九歳。杏里の姉。 杏里とそっくりな風貌をしている。髪はロング。美しい外見に似合わず、短気で、言動は粗暴であ:る。時折姿を現わしては、何故か杏里のバラを痛めつけようとする。
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