こ‐きゅう【×胡弓/鼓弓】
胡弓
名称: | 胡弓 |
ふりがな: | こきゅう |
芸能工芸区分: | 芸能 |
種別: | 音楽 |
選択年月日: | 1966.04.25(昭和41.04.25) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 江戸時代初期から伝わる胡弓【こきゅう】は、その本曲ともいうべき組曲があるばかりでなく、三味線、筝との三曲合奏に用いられ、また義太夫節にも用いられたわが国伝統楽器の中ではただ一つの弓奏【きゅうそう】楽器である。それは中国、琉球系の胡弓を改変したもので、膝の間に狭んだ三味線に似た絃楽器を馬の尾を張った弓でこするようにして奏される。時折芝居の悲しみの場面などで聞えてくるその音色は哀感に富んでいる。 明治以来、胡弓は尺八にとって代わられて三曲合奏から脱落し、伝承者も少なくなって消滅の危機に瀕している。現在、山田流筝曲家が伝えた藤植流【ふじうえりゅう】の四絃の胡弓の組曲が竹内和代、山田広代、市川雛代に伝承されている。藤植流の創始者が四絃に改良する前の三絃の胡弓を奏する流派が関西にあるが、組曲はほとんど廃絶している。 |
胡弓
名称: | 胡弓 |
ふりがな: | こきゅう |
芸能工芸区分: | 芸能 |
種別: | 音楽 |
選択年月日: | 1966.04.25(昭和41.04.25) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 江戸時代初期から伝わる胡弓【こきゅう】は、その本曲ともいうべき組曲があるばかりでなく、三味線、筝との三曲合奏に用いられ、また義太夫節にも用いられたわが国伝統楽器の中ではただ一つの弓奏【きゅうそう】楽器である。それは中国、琉球系の胡弓を改変したもので、膝の間に狭んだ三味線に似た絃楽器を馬の尾を張った弓でこするようにして奏される。時折芝居の悲しみの場面などで聞えてくるその音色は哀感に富んでいる。 明治以来、胡弓は尺八にとって代わられて三曲合奏から脱落し、伝承者も少なくなって消滅の危機に瀕している。現在、山田流筝曲家が伝えた藤植流【ふじうえりゅう】の四絃の胡弓の組曲が竹内和代、山田広代、市川雛代に伝承されている。藤植流の創始者が四絃に改良する前の三絃の胡弓を奏する流派が関西にあるが、組曲はほとんど廃絶している。 |
胡弓
名称: | 胡弓 |
ふりがな: | こきゅう |
芸能工芸区分: | 芸能 |
種別: | 音楽 |
選択年月日: | 1966.04.25(昭和41.04.25) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 江戸時代初期から伝わる胡弓【こきゅう】は、その本曲ともいうべき組曲があるばかりでなく、三味線、筝との三曲合奏に用いられ、また義太夫節にも用いられたわが国伝統楽器の中ではただ一つの弓奏【きゅうそう】楽器である。それは中国、琉球系の胡弓を改変したもので、膝の間に狭んだ三味線に似た絃楽器を馬の尾を張った弓でこするようにして奏される。時折芝居の悲しみの場面などで聞えてくるその音色は哀感に富んでいる。 明治以来、胡弓は尺八にとって代わられて三曲合奏から脱落し、伝承者も少なくなって消滅の危機に瀕している。現在、山田流筝曲家が伝えた藤植流【ふじうえりゅう】の四絃の胡弓の組曲が竹内和代、山田広代、市川雛代に伝承されている。藤植流の創始者が四絃に改良する前の三絃の胡弓を奏する流派が関西にあるが、組曲はほとんど廃絶している。 |
胡弓
胡弓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 01:44 UTC 版)
1. 和楽器であり、多くのものは3本の弦を持ち(4本のものなどもある)、ほぼ三味線を小型にした形をしている。素材も三味線とほぼ同じで、現在では棹に紅木 (こうき) 、紫檀 (したん) 、普及品には花梨 (かりん)が使われ、胴は花梨で、皮は猫または犬、弦 (糸) は絹製である。三味線と大きく異なるのは駒で、設置する位置も全く違うが、作りや材質も大きく異なっている。弓は紫檀、花梨、竹などを用い、漆が塗られることもある。弓の棹は中央部が毛側に向けてやや湾曲し、つまり内向きにわずかに反っているものが多い。これは弓に弾力を持たせるためで、現代のヴァイオリンと同じである。たいていは中央部で二つに分解できるようになっている。細部の仕様は流派、個人により異なる。毛は円筒状に束ねた馬尾毛である。これは取り外しができ、手元側に紐が付けられ、それを弓の棹に取り付けられた金属の小さな輪に結わえて留める。三曲系で使われる弓は長いものが多く、毛の長さ70センチメートル、全長1メートルを超えるものも珍しくない。また毛の量も非常に多く、それを緩やかに張るのが特徴である。流派によっては手元に大きな絹製の房をつける。いっぽう民謡系で使用される弓は非常に短く、棹も細い。毛の量もごくわずかであり、世界的に見ても同じ楽器で種目によりこれほど弓に大きな差があるものは珍しい。音楽としては、胡弓楽、地歌、義太夫節などで用いられる。「三曲」のひとつであり、三曲合奏の構成楽器の一つ。また日本の民謡で、特に北陸から関西にかけて使用されるほか、各地の民俗芸能や一部の宗教において演奏される。特徴として、弾く弦を変えるために弓ではなく本体を回す。
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