古筆とは? わかりやすく解説

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こ‐ひつ【古筆】

読み方:こひつ

古人筆跡。特に、平安時代から鎌倉時代にかけて書かれ和様書道すぐれた筆跡をいう。

古筆見(こひつみ)」の略。


古筆(こひつ)

古い筆、古人筆跡古筆見鑑定家)の略であるが、歴史的には、室町時代慶長期(1596~1615)以前の書に限定して用いる。室町時代に、公家中心として古典への関心がたかまり、巻物一部手紙等を切りとって手鑑などとして鑑賞することが流行った。この場合断簡古筆切という。


古筆

読み方:コヒツ(kohitsu)

古人筆跡、またその鑑定家


古筆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:40 UTC 版)

古筆(こひつ)とは、平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた和様の名筆をさしていう。時にはもっと範囲を狭くしてその名筆中でも特に「かな書」をさす。単に古代の筆跡という意味ではない[1]。 また、による名筆は墨跡と呼ばれ区別される[2]


  1. ^ 「書道辞典」(『書道講座』P.52)
  2. ^ 春名好重 『古筆百話』 淡交社 1984 ISBN 447300872X pp.10-13.
  3. ^ 「書道辞典」(『書道講座』P.20)
  4. ^ a b 堀江きょう(冫+恭)子 「古筆切の誕生」(「時代を映す名品選」『書道藝術』P.8 - 9)
  5. ^ a b c 別府節子「古筆切と手鑑」(「時代を映す名品選」『書道藝術』P.14)
  6. ^ 渡部清「古今集の古筆」(「古今和歌集」『墨』P.4)
  7. ^ 高木厚人「平安朝仮名古筆の系統的分類」(「図説日本書道史」『墨スペシャル』P.94)
  8. ^ 森岡隆『図説 かなの成り立ち事典』P.224
  9. ^ 渡部清「書道史概説【安土桃山・江戸前期】」(「図説日本書道史」『墨スペシャル』P.141)
  10. ^ a b 森岡隆「史料に拾う かな名言集」(「かな百科」『墨』P.49)
  11. ^ 村上翠亭『日本書道ものがたり』P.36
  12. ^ a b 吉沢義則、『日本書道随攷』、白水社、1943年、P248、男文字・男手・眞名・假名。
  13. ^ 源氏物語帚木に「いときよげに消息文にも 仮名といふもの書きまぜず」や「さるままには 真名を走り書きて さるまじきどちの女文に なかば過ぎて書きすすめたる」がみえる。
  14. ^ 渡部清「王朝 かな名品選」(「かな百科」『墨』P.34 - 35)
  15. ^ a b 鈴木翠軒・伊東参州『新説和漢書道史』P.140 - 141
  16. ^ a b 酒本弘「『古筆名葉集』に見る古今集」(「古今和歌集」『墨』P.26 - 28)
  17. ^ 渡部清「古今集の古筆」(「古今和歌集」『墨』P.11)
  18. ^ 小松茂美「古筆了佐九十の賀に贈られた和歌懐紙」(「古今和歌集」『墨』P.108 - 109)
  19. ^ 池田和臣、小田寛貴「古筆切の年代測定—加速器質量分析法による炭素14年代測定—」『紀要 言語・文学・文化』103(224) pp.1-41、中央大学文学部、2009年3月
  20. ^ 小田寛貴、坂本昭二、安裕明、池田和臣「古筆切の顕微鏡観察・書誌学的考察を用いた間接的14C年代測定法-鑑真将来四分律等を例として-」、『日本放射化学会年会・放射化学討論会研究発表要旨集』、2014-58th、p.101、2014年9月


「古筆」の続きの解説一覧

古筆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 08:58 UTC 版)

上代様」の記事における「古筆」の解説

詳細は「古筆」を参照 平安時代から鎌倉時代書かれ仮名書名筆を特に古筆という。古筆はもともと巻物や帖であったが、それを切断して収蔵するようになり、それぞれ古筆切こひつぎれ)と呼ぶようになった上代様といわれる完成期主な古筆 継色紙 高野切第一種第二種第三種大字和漢朗詠集 桂本万葉集 関戸朗詠集 粘和漢朗詠集 寸松庵色紙 升色紙 本阿弥切 関戸本古今集 針切

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古筆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 05:34 UTC 版)

藤原定実」の記事における「古筆」の解説

西本願寺本三十六人家集のうち「人麿集」「貫之集上」 元永本古今和歌集 - 伝源俊頼 巻子本古今和歌集 - 伝源俊頼 下絵拾遺抄切 - 伝源俊頼。『拾遺抄巻一・三の8点知られる巻物断簡銀泥で帳・鳥・草花・折などを下絵に描く。書芸文化院などに分蔵後撰和歌集切 - 伝源俊頼・伝藤原公任筆 経裏切 - 伝源俊頼筋切』『通切』 - 伝藤原佐理

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