添加剤
添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 02:09 UTC 版)
通例錠剤には、有効成分の他に以下のような添加剤が加えられる。 賦形剤 - 有効成分が少ない場合に、取り扱うのに適当な量になるように加えるもの。生理活性を持たない物質として、おもに乳糖やデンプンなどが使われる。 結合剤 - 原料の粉体粒子同士を結びつけるために加えるもので、錠剤の機械的強度に影響する。デンプン糊やアラビアゴム糊、ヒドロキシプロピルセルロースなどが使われる。 崩壊剤 - 体内の水分を吸って膨張するなどして錠剤を崩壊させ有効成分の放出を容易にするために加えるもの。賦形剤として使われるデンプンは水分を吸って膨張するので崩壊剤としての機能も持つ。その他には、セルロース類などがよく用いられる。また炭酸塩のように水と反応してガスを発生し崩壊させるものもある。これを使った錠剤を発泡錠という。 滑沢剤 - 粉体の流動性をよくし圧縮形成を容易にするために加えるもので、ステアリン酸マグネシウムなどのワックスやタルクなどが用いられる。
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添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 01:41 UTC 版)
通例注射剤には、有効成分、溶媒の他に以下のような添加剤が加えられている。着色料の使用は認められていない。 溶解補助剤 有効成分が溶媒に難溶な場合に用いられる。テオフィリンに対してエチレンジアミン、オキシテトラサイクリンに対しプロピレングリコールなどが用いられる。 緩衝剤 pHを一定に保つために加えられる。リン酸塩類がよく用いられる。 等張化剤 浸透圧の低い薬液に加えて、血清の浸透圧に近づけるために用いる。塩化ナトリウムやグリセリンなどが用いられる。 安定剤 抗酸化剤の亜硫酸塩などが用いられる。容器の中の空気を窒素などに置換してあるものもある。 保存剤 注射剤は無菌であるため本来保存剤は不要であるが、分割使用するものなどにフェノールなどが用いられる。輸液のような容量の大きいものには保存剤は使えない。 無痛化剤 pHや浸透圧の調整で痛みが軽減できない場合に用いられる。リドカインなどの局所麻酔剤が用いられる。
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添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 15:00 UTC 版)
クロム、モリブデン、チタン、ジルコニウムに微量のイットリウム (0.1-0.2%) を添加すると、その粒径が小さくなる。アルミニウムやマグネシウムの合金に添加すると、強度が増加する。一般に合金にイットリウムを添加すると、結晶の緻密化によって被加工性が向上し、強固な酸化被膜の形成によって高温条件下での再結晶や酸化、酸による腐食が起こりにくくなる。このような合金への添加剤としての用途においては高純度であることを必要とされないことも多く、イットリウムの単離工程における中間生成物であるイットリウム濃縮物をそのまま還元して用いる場合もある。コバルト、鉄との合金は永久磁石として利用される。 イットリウムはバナジウムや非鉄金属を脱酸素するのに使われる。酸化イットリウム(III)は、宝石である立方晶のジルコニアを安定化させる。これは、純粋なジルコニアでは温度変化によって結晶系が単斜晶系から正方晶系へと変化して割れを生じるが、イットリウムを添加することで温度変化に関わらず常に正方晶系となるため熱耐性が得られることによる。 延性に富むダクタイル鋳鉄の製造用の球状化剤として、イットリウムが研究されている。酸化イットリウム(III)は高い融点を持ち、衝撃抵抗と低い熱膨張率を提供するので、セラミックやガラスの製造に使われる。これはたとえば、多孔性窒化ケイ素の生産における焼結添加物や、カメラレンズに使われる。また、物質科学研究などに使われるイットリウム化合物を合成するための原料としても使われる。
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添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 02:17 UTC 版)
燃料の性質・性能に向上を図って各種の添加剤 (Additive) が添加されている。添加量は重量当りで1 ppm程度から0.5 %程度までと、いずれも微量である。添加の適否と量は各々の規格で規定されている。 酸化防止剤 アルキル化されたフェノール類の酸化を防止して、ガムの発生を抑止する。AO-30、AO-31 または AO-37。 帯電防止剤 静電気の蓄積を抑えて火花が出るのを防止するために電気伝導度を高めるジノニルナフチルスルホン酸を活性成分とするデュポン社製の STADIS-450 が添加されている。 腐食抑制剤 燃料タンクや配管等の壁面上に皮膜を形成することで、腐食を防止するために添加される。一般では DCI-4A が、軍用では DCI-6A が使用されている。 氷結防止剤 燃料に含まれている微量の水が凍結して配管を塞ぐのを防止するために添加される。 JP-5 用 ジエチレングリコールモノメチルエーテル JP-4 用 エチレングリコールモノメチルエーテル (商品名: ハイソルブ MC) 殺菌剤 燃料系の内部で細菌などが繁殖しないようにするために添加される。 金属不活性剤 銅と銅化合物を主な対象として、含有する遊離金属成分が他と反応して燃料が不安定とならないように不活性化する。
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添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 13:58 UTC 版)
膠化剤 ニトロセルロースの形を形成するために添加され、安定剤をかねる物もある。可塑剤または不揮発性溶剤と呼ばれる場合もある。 酸化剤型と燃料型がある。 酸化剤型 二硝化ジエチレングリコール 二硝化シエタノールニトラミン 燃料型 ジブチルフタレート ジエチルフタレート トリアセチン 安定剤 ニトロセルロースには自然分解を起す性質があるため、これを抑制して火薬の寿命を延ばすために安定剤を加える。 エチルセントラリット 炭酸水素ナトリウム 酸化マグネシウム ジフェニルアミン 緩燃剤 火薬の燃焼速度は粒の表面積に影響されるが、初期の燃焼速度が速くなりすぎて圧力が急上昇するのを防ぐ目的で添加される。 通常は火薬粒の表面から染込ませることで表面を内部よりも緩燃性にする。 ジニトロトルエン ジブチルフタレート 焼食抑制剤 銃身内部が焼けると銃の寿命を縮めることになるため、銃の寿命を延ばす目的で添加される。 ニトログアニジン ステアリン酸ブチル グルタミン酸ナトリウム フタル酸ジブチル 消炎剤 銃口から出る炎には薬室内での燃焼から出る一次火炎と銃口から出た後で空気中の酸素と反応して出る二次火炎がある。 二次火炎の方が輝度が大きく使用者の視界に悪影響を与えるため、これを抑制するために添加する。 ただし、カリウム分を添加しすぎると今度はガス中の粒子分が増えて煙が使用者の視界に悪影響を与えるため添加するバランスが難しい。 硫酸カリウム 硝酸カリウム 硝酸バリウム 光沢剤 火薬表面の電導性を良くして静電気が溜まらない様にする。 火薬粉末の流動性を良くして填性を良くする。 グラファイト
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添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 07:15 UTC 版)
材料自体が耐候性に優れている場合もあるが、以下のような添加剤の配合による耐候性の向上も行われる。 酸化防止剤 - フェノールやアミン類など 紫外線吸収剤 - ベンゾフェノン類など
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