さんか‐ぼうしざい〔サンクワバウシザイ〕【酸化防止剤】
酸化防止剤
常温において、空気中の酸素の影響で酸化反応する物質に対し、この酸素の作用を防止する性質をもたせるために添加する物質のことで、物理的・化学的性質が劣化するのを防止する。ゴム、プラスチック、燃料などの酸化安定性を確保するための添加剤としては、アミン系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤がある。
酸化防止剤
酸化防止剤
酸化防止剤
抗酸化剤(酸化防止剤)
酸化防止剤
酸化防止剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:11 UTC 版)
潤滑油の酸化を防止し、かつ、油の酸化に起因するワニスやスラッジの生成を抑制する。酸化防止剤は、ワニスやスラッジの生成要因である遊離イオンや過酸化物と反応して安定な物質に変換する。ジチオリン酸亜鉛、有機硫黄化合物、ヒンダードフェノール、芳香族アミン、N,N'-ジサリシリデン-1,2-ジアミノプロパンなど。通常、添加量は0.1~1%。 潤滑油は空気中の酸素分子によって酸化され、潤滑油成分はアルコール類やケトン類となる。下記に潤滑油の酸化反応を示す。 RH(炭化水素) + エネルギー(熱、光、触媒) → R*(ラジカル) ・・・(1) R* + O2 → R-O-O*(遊離基) ・・・(2) R-O-O* + RH → R-O-O-H + R* ・・・(3) 上記(1)~(3)はエネルギーが付加された際に潤滑油中の炭化水素が酸化される過程である。 酸化生成物であるラジカルや遊離基はそのまま別の炭化水素の酸化反応を引き起こす。したがって、一度でも炭化水素からラジカルが生じると酸化は下記の終結反応まで繰り返される。すなわち、潤滑油の酸化は連鎖反応である。終結反応を下記に示す。 2 R* → R-R ・・・(4) R* + R-O-O* → R-O-O-R ・・・(5) 2 R-O-O* → R-O-O-H + O2 ・・・(6) これら高活性な有機物が蓄積して重縮合するとスラッジとなる。潤滑油の酸化は使用時の高温作用、剪断による撹拌作用、および金属表面の活性金属の触媒作用により促進される。ここで不活性金属とは第一に遊離の金属イオンや過酸化物であり、金属表面の摩擦により生成される。第二に、金属石鹸といった潤滑油添加剤である。また、使用中だけでなく、保管条件によっては保管中にも酸化は進行する。 連鎖反応停止剤: (4)~(6)の終結反応の基質となり、ラジカルや遊離基を安定な物質に変える。これにより潤滑油成分の酸化生成物の重縮合反応を停止させ、スラッジへと成長することを防ぐ。フェノール系酸化防止剤とアミン系酸化防止剤がある。 過酸化物分解型: 潤滑油成分の過酸化物を分解し、酸化の進行を止める。ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)や有機硫黄系酸化防止剤がある。 金属不活性化剤: 金属表面を不活性化させ、潤滑油の酸化劣化を防止する添加剤。金属は活性化すると触媒となり、潤滑油の炭化水素や添加剤を酸化させる。含窒素化合物:ベンゾトリアゾール、N,N'-ジサリシリデン-1,2-ジアミノプロパン、2,5-ジアルキルメルカプト-1,3,4-チアジアゾールなどがある。通常、添加量は0.3%未満。
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酸化防止剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 02:17 UTC 版)
アルキル化されたフェノール類の酸化を防止して、ガムの発生を抑止する。AO-30、AO-31 または AO-37。
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酸化防止剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 23:00 UTC 版)
ラジカル捕捉作用を持つフェノール系・芳香族アミン系酸化防止剤、過酸化物分解作用を持つ硫黄系・リン系酸化防止剤が用いられる。芳香族アミン系酸化防止剤は変色性が強いため、プラスチックに用いることは稀である。
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