活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える物質のことです。活性酸素は微量であれば人体に有用な働きをしますが、大量に生成されると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化、がん、老化、免疫機能の低下などを引き起こします。
抗酸化物質には、体内で合成される体内合成抗酸化物質のほかに、ポリフェノールとカロテノイドがあります。近年注目されているポリフェノールには、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニン、ゴマの成分が変化してできるセサミノール、そばに含まれるルチン、緑茶のカテキンと発酵茶(紅茶・ウーロン茶など)のテアフラビンの総称であるタンニンなどがあります。カロテノイドは、緑黄色野菜や果物など多くの食品に含まれるβ-カロテンやリコピン、えびやかになど甲殻類や、さけ、ますなど魚類がもつアスタキサンチンなどが知られています。
こうさんか‐ぶっしつ〔カウサンクワ‐〕【抗酸化物質】
抗酸化剤
抗酸化物質(コウサンカブッシツ)
抗酸化物質
【英】:antioxidant
抗酸化物質
抗酸化物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:07 UTC 版)
抗酸化物質(こうさんかぶっしつ、英: antioxidant)は、生体内、食品、日用品、工業原料において酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する物質の総称。特に生物化学あるいは栄養学において、狭義には脂質の過酸化反応を抑制する物質を指し、広義にはさらに生体の酸化ストレスあるいは食品の変質の原因となる活性酸素種(酸素フリーラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオン、過酸化水素など)を捕捉することによって無害化する反応に寄与する物質を含む[4]。この反応において抗酸化物質自体は酸化されるため、抗酸化物質であるチオール、アスコルビン酸またはポリフェノール類は、しばしば還元剤として作用する[5]。
- 1 抗酸化物質とは
- 2 抗酸化物質の概要
抗酸化物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/21 10:24 UTC 版)
ゲニステインは、多くの他のイソフラボンと同様に抗酸化物質として作用し、組織中でフリーラジカルの損傷作用を弱めている。
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