バナジウム【vanadium】
バナジウム
【英】: vanadium
原子番号 23 、原子量 50.95 、融点 1,717 ℃、比重 5.98(@18℃)、銅灰色の金属で、重油中にこれが含まれていると高温腐食の原因となるため問題にされる。 バナジウムは原油中にポリフィリン化合物として存在し、製油工程上、大部分は重油に含まれてくる。そのような重油は燃焼すると、バナジウムが低融点の五酸化バナジウム(V205)の形になって、鉄鋼の表面に形成されている保護性のある酸化物と融点の低い共晶化合物を作り、その保護効果を失わせて加速酸化を生ずる。いわゆるバナジウム・アタック(vanadium attack)なる現象、すなわち、高温腐食現象を起こす。ガス・タービン燃料の場合、翼の腐食因子として嫌われる。また、重油の直接脱硫や残油 FCC 用の原料油として、バナジウムを多量に含んだ原料は、触媒毒となり触媒の寿命を短くする。 |
バナジウム(V)
バナジウム
バナジウム(V)
バナジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 13:17 UTC 版)
バナジウム(新ラテン語: vanadium、英語: [vəˈneɪdiəm][1]、中国語: 釩)は原子番号23の元素。元素記号はV。バナジウム族元素のひとつ。日本語では古くはバナジン[2]・ヴァナジン[3]の表記も使われた。
- ^ “Encyclo - Webster's Revised Unabridged Dictionary (1913)”. 2011年9月25日閲覧。
- ^ たとえば、北村哲「金属チタン中の鉄・バナジンの定量」『分析化学』第3巻第4号、日本分析化学会、1954年、329a-330、doi:10.2116/bunsekikagaku.3.329a、ISSN 0525-1931、CRID 1390001204660322304。
- ^ たとえば、山田保、1957、「ヴァナジンの血液学的作用に関する実験的研究-2・3」、『日赤医学』10巻、大阪赤十字病院医歯薬学研究会、doi:10.11501/3400353、全国書誌番号:00018240
- ^ 櫻井武、鈴木晋一郎、中尾安男『ベーシック無機化学』化学同人、2003年、101頁。ISBN 4759809031。
- ^ “Vanadinite”. mindat.org. 2012年6月17日閲覧。
- ^ 安全データシート 株式会社高純度化学研究所
バナジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)
バナジウムはいくつかの植物において、Moの代替として非常に低濃度で必要であることが示唆されている。農業上は、アゾトバクターの生育を促進することで植物成長に貢献する。
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バナジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:09 UTC 版)
体内のコレステロールの合成を制御するメカニズムに関わっていると考えられている。ヒトでの欠乏症は報告されていない。
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バナジウム
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