葉巻きたばこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 11:10 UTC 版)
種類

葉巻は、保管に湿度と温度の管理を必要とする「プレミアムシガー」と、基本的にその必要がない「ドライシガー」に大別される。(ドライシガーについても可能であれば湿度管理を行った方がより良く品質が保たれる)同一ブランドであればプレミアムはドライより高価。また、プレミアムシガーの中でも機械巻きのマシンメイドシガーに対して、職人が1本1本手巻きするハンドメイドシガーがより高級とされる。
プレミアムシガーと一部のドライシガーの葉巻は吸い口部分がキャップと呼ばれるタバコ葉で閉じられており、吸う前に穴をあける必要がある。吸い口を作るために葉巻の端を切る専用の鋏やシガーカッター(en)、シガーパンチが喫煙具として市販されている。あらかじめ吸い口があけられた葉巻の中でも紙巻たばこと同様のサイズのものをミニシガーやシガリロ(cigarillo)と呼ぶ。ただしシガリロの称範囲は非常に広く、ドライシガー全般やリトルシガーまでを含めて呼ばれることもある。
日本国内ではたばこ税の値上げ及び高価格化とともに2014年以降、紙巻きたばこや葉巻の中間に位置するリトルシガーが普及している[1]。大きさ・形状・フィルターが付いているなど外見上は紙巻きたばこに極めて酷似しているが、巻紙にたばこ葉加工品を使うことでたばこ税法上は葉巻扱いとなり比較的安価に設定できることから、海外ブランドはもとより2019年には日本たばこ産業からも旧3級品ブランド(わかば・エコー・ゴールデンバット)を中心に参入が相次いだ[1]。企業努力の結果ではあるものの、政府は公平性の観点から税率を見直す方針と報道されている[2]。
注釈
出典
- ^ a b “JT、ピースの“リトルシガー”を数量限定で発売 高価でも若年層に人気”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年11月27日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年11月25日). “葉巻の一種「リトルシガー」増税へ 政府・与党検討”. 産経ニュース. 2020年1月9日閲覧。
- ^ シガーラベルの世界 ~葉巻の箱の小さな芸術~(たばこと塩の博物館)
- ^ 日本唯一の葉巻情報サイト「シガーナビ」より
- ^ 柘植製作所小冊子『Cigars』
- ^ “葉巻の正しい吸い方は肺に入れる?ふかす?どちらが正解か解説!”. SUPARI (スパリ) (2020年1月7日). 2021年2月12日閲覧。
- ^ “キューバ葉巻の売上高最高 中国が輸出先3位に”. 共同通信社 (2018年2月27日). 2018年3月2日閲覧。
- ^ a b c d 日本の葉巻 - 日本たばこ産業
- ^ 高度成長期の青春像 1960〜1975 - たばこと塩の博物館
- ^ 葉巻の一種「リトルシガー」増税へ 政府・与党検討 産経新聞社、2019年11月25日(2021年9月2日閲覧)。
- ^ たばこ税等に関する資料 財務省、2021年9月2日閲覧。
- ^ 令和2年度税制改正の大綱(4/9) 財務省、2021年9月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 懐かしい日本のタバコ歴史博物館⑱ 葉巻 - リビングショップ安藤
- ^ 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.178、181、184-185、187-189
- ^ 恩賜葉巻
- ^ 幻の葉巻。パンドール。 - cigarjapan.com
- ^ a b c d e f 、日本タバコカタログ 08 葉巻タバコ編
- ^ 葉巻の世界へようこそ - シリウスタバコ
- ^ “リトルシガー「ランバージャック」「シルクロード」廃盤のお知らせ 大阪京橋たばこセンターこだま”. 2020年11月12日閲覧。
- ^ Cigar Smoking(ACS)
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬. 角川文庫. (2017年7月14日)
- ^ 葉巻が大好きなシュワちゃん、シガー・スモーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる
- ^ 写真:【還暦祭】レジェンド記者が目撃したジャイアント馬場の「後楽園ホールボヤ騒ぎ」 | 東スポWEB
- 葉巻きたばこのページへのリンク