氷点 テレビドラマ

氷点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 05:42 UTC 版)

テレビドラマ

1966年

新珠三千代が養女・陽子いじめの悪女・夏枝を演じ演技派女優としての評価を高めた。徹役を務めた岸田森が、この作品でTV本格デビュー。平均30%以上の視聴率を記録し、最終回の視聴率が42.7%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)[7]という大ヒット作となった。1960年代におけるNETテレビの最高視聴率でもある。北海道では北海道テレビ放送がまだ未開局(1966年当時の既存局は北海道放送札幌テレビ放送の2局のみ)のため、キー局の放送時間帯とは異なる日曜日の昼過ぎの放送だったが、非常な人気を博し、その時間帯には目に見えて外出する人が少ないとさえ言われた。

キャスト


脚本:楠田芳子、音楽:山本直純、語り:芥川比呂志、演出:北代博、製作:東宝テレビ部およびNET。
  • 宮城県では、1966年3月19日から6月11日まで東北放送で、土曜 15:00 - 16:00に放送された[8]
  • 福島県では、1966年5月7日から7月30日まで福島テレビで、土曜 14:00 - 15:00に放送された。また、同年7月19日から10月11日まで、火曜 22:00 - 23:00に再放送されている[9]
  • 石川県では、1966年4月2日から北陸放送で、土曜 15:46 - 16:46に放送された[10]
  • 静岡県では、1966年4月20日から静岡放送で、水曜 14:56 - 15:56に放送された。
  • この作品は放送当時高価だった2インチVTRにて記録されていたが、全話のVTRがテレビ朝日に現存・保存されている。後にセルビデオとDVDボックスが発売された。
  • テレビ朝日を代表する人気番組として幾度も再放送されている。1967年4月3日から6月までの毎週月曜13:45 - 14:45[11]を皮切りに、NETがテレビ朝日に社名変更した後の1977年10月3日から12月までの月曜 - 金曜 9:45 - 10:50にそれぞれ関東ローカル[12]、2006年11月8日を初日にCS・テレ朝チャンネルなど。特筆されるものとして、日本ルーテル・アワーの提供[13]で1970年10月3日より12月までの土曜 13:00 - 14:00にNETテレビ、北海道テレビ福島中央テレビ[14]中京テレビ瀬戸内海放送にて5局同時ネットで放送された[注釈 3][注釈 4][15]

1971年

1981年

1989年

氷点
ジャンル テレビドラマ
原作 三浦綾子『氷点』『続 氷点』
企画 久野浩平
関口恭司
脚本 井沢満
演出 大野木直之
出演者 いしだあゆみ
世良公則
野村宏伸
万里洋子
泉ピン子
高橋ひとみ
上條恒彦
津川雅彦
ナレーター 山本學
音楽 福井峻
製作
プロデューサー 北崎たか子
稲垣健司
財前定年
制作 テレビ朝日
PDS
放送
放送国・地域 日本
放送枠テレビ朝日開局30周年記念ドラマ
前編
出演者レオナルド熊
放送期間1989年4月6日
放送時間20:02 - 22:24
各話の長さ142
回数1
放送ライブラリー
後編
出演者高嶋政宏
高木ブー
島田陽子
放送期間1989年4月7日
放送時間20:02-22:24
各話の長さ142
回数1
放送ライブラリー
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4月6日4月7日テレビ朝日開局30周年記念ドラマとして、2夜連続で放送した。2023年1月26日2月2日の2週にわたって、BS12のサスペンス傑作選として再放送した。

キャスト(1989年)

スタッフ(1989年)

2001年

7月12日 - 9月20日、『氷点2001』としてテレビ朝日系列木曜ドラマ枠で放送。陽子役(8代目)は末永遥をオーディションで選出。

舞台は現代の鎌倉に変更。アイテムも手紙の代わりに電子メールを使用する。

キャスト(2001年)

スタッフ(2001年)

サブタイトル(2001年)

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1話 2001年7月12日 娘、陽子を私は憎んでいる!! 中園ミホ 阿部雄一 10.8%
第2話 2001年7月19日 娘をいじめ始める母 9.5%
第3話 2001年8月2日 殺意 相内美生 今井和久 8.5%
第4話 2001年8月9日 15年間育ててくれてありがとう 小野沢美暁 8.4%
第5話 2001年8月16日 母の浴衣が着たかった… 相内美生 阿部雄一 8.2%
第6話 2001年8月23日 お兄ちゃんに抱きしめられた夜 今井和久 9.5%
第7話 2001年8月30日 涙をみせない怖い少女 相内美生
小野沢美暁
10.6%
第8話 2001年9月6日 そんなにあの子が大切ですか 相内美生 植田尚 9.7%
第9話 2001年9月13日 涙の遺言 今井和久 10.1%
最終話 2001年9月20日 お願い、死なないで 阿部雄一 11.9%
平均視聴率9.7% (視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

※ 7月26日は『世界水泳福岡』中継のため休止。

放送局

テレビ朝日北海道テレビ放送青森朝日放送岩手朝日テレビ東日本放送秋田朝日放送山形テレビ福島放送新潟テレビ21北陸朝日放送福井放送日本テレビ系とのクロスネット・時差ネット)、長野朝日放送山梨放送(日本テレビ系・時差ネット)、静岡朝日テレビ名古屋テレビ放送朝日放送山陰放送TBS系・時差ネット)、瀬戸内海放送広島ホームテレビ山口朝日放送四国放送(日本テレビ系・時差ネット)、愛媛朝日テレビ高知放送(日本テレビ系・時差ネット)、九州朝日放送長崎文化放送熊本朝日放送大分朝日放送鹿児島放送琉球朝日放送、KIKU-TV(アメリカハワイ州。2008年。全編英語字幕付)

2006年

テレビ朝日系列でスペシャルドラマとして11月25日・11月26日放送。主役の陽子役(9代目)に石原さとみ。徹役に手越祐也NEWS)。前編が「氷点」、後編が「続・氷点」の内容。基本は原作に沿っているものの高木と村井が従兄弟関係ではなく、辰子が夏枝の親友ではなく従姉になっている。家政婦の次子は登場しない。洞爺丸事故のエピソードがすべてカットされていたりとほかにも改変がみられる。

キャスト(2006年)

スタッフ(2006年)

サブタイトル(2006年)

各話 放送日 視聴率
前編 2006年11月25日 12.6%
後編 2006年11月26日 17.3%

注釈

  1. ^ なお、1000万円懸賞小説でこれ以外の入賞作品は「2席・山家慕情(志田石高)」、「2席・享保長崎記(山脇悌二郎)」「2席・異郷の人(高木俊朗)」などであった。
  2. ^ 映画『赤ひげ』を観た新珠三千代のたっての願いで陽子役は内藤洋子に決まる。
  3. ^ ただし、NETのみ再放送、北海道テレビは本放送当時に北海道放送で、福島中央テレビは本放送当時に福島テレビで、中京テレビは本放送当時に名古屋放送(現在のメーテレ)でそれぞれ放送済みのため実質的な再放送扱い。それ以外のネット局では本放送扱い。
  4. ^ 番組の終盤で当時、北海道地区のルーテル教会の牧師であった門木文雄と原作者である三浦綾子の対談も毎回放送された。

出典

  1. ^ 三浦綾子「氷点あれこれ」『氷点を旅する』p. 36. 初出は警視庁『自警』1967年4月号
  2. ^ a b 三浦光世「小説氷点に思う」『氷点を旅する』p. 60. 2004年3月
  3. ^ 三浦綾子『草のうた』角川書店、1986年 ISBN 978-4048724524
  4. ^ 高野斗志美「愛に満ちた生涯」『氷点を旅する』p. 88. 1998年3月
  5. ^ 「小説氷点を終わって」『氷点を旅する』p. 164. 初出は「朝日新聞」1965年11月15日
  6. ^ 旭川・忠別川に建設中の橋 「氷点橋」「クリスタル橋」に - 47News・2010年10月1日
  7. ^ 引田惣弥『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』講談社、2004年、95頁、223頁。ISBN 4062122227
  8. ^ 福島民報』1966年3月19日 - 6月11日付朝刊テレビ欄。
  9. ^ 『福島民報』1966年5月7日 - 7月30日、7月19日 - 10月11日付朝刊テレビ欄。
  10. ^ 『北國新聞』1966年4月2日付朝刊、テレビ欄。
  11. ^ 全国朝日放送株式会社総務局社史編纂部 編『テレビ朝日社史 : ファミリー視聴の25年』全国朝日放送、1984年2月1日、376頁。NDLJP:12276014/458 
  12. ^ 全国朝日放送株式会社総務局社史編纂部 編『テレビ朝日社史 : ファミリー視聴の25年』全国朝日放送、1984年2月1日、382頁。NDLJP:12276014/464 
  13. ^ 全国朝日放送株式会社総務局社史編纂部 編『テレビ朝日社史 : ファミリー視聴の25年』全国朝日放送、1984年2月1日、378頁。NDLJP:12276014/460 
  14. ^ 『福島民報』1970年10月3日付朝刊テレビ欄。
  15. ^ コンコーディア社「月刊福音手帖」1970年10月号巻末「日本ルーテル教団・教会だより」 6ページ。
  16. ^ 金城哲夫研究会公式ブログ(2010年7月23日)
  17. ^ オリコン|木村祐一|ドラマ出演情報
  18. ^ オリコン|大島蓉子|ドラマ出演情報
  19. ^ "빙점" KMDb. 2022年9月13日閲覧。
  20. ^ "빙점 81" KMDb. 2022年9月13日閲覧。
  21. ^ "빙점 81" Daum. 2022年9月13日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g h "등장인물" MBC. 2022年9月13日閲覧。
  23. ^ a b c d "만드는 사람들" MBC. 2022年9月13日閲覧。


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