栗原市
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歴史
年表
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近世以前
- 縄文時代晩期 - 弥生時代中期:山王囲遺跡に見られる集落の形成期。
- 神亀元年(724年):白山神社(在・築館地区)が建立されたと伝えられる[10]。
- 神護景雲3年2月(769年3月):ヤマト王権が蝦夷征討の布石として城柵の一つ・伊治城(これはりじょう)を陸奥国伊治郡内(のちの栗原郡城生野村、現・宮城県栗原市築館城生野[つきだてじょうの]と推定される)に築き、坂東の民を移住させる。
- 宝亀11年3月22日(780年5月1日):宝亀の乱(伊治呰麻呂の乱)が勃発(元・夷俘で陸奥国伊治郡[注釈 1] の大領を務める伊治呰麻呂が伊治城でヤマト王権に反旗を翻し、夷俘軍を率いて按察使 (日本)・紀広純らを殺害。伊治城は焼失する)。
- 延暦15年(796年):何度も再建が繰り返された伊治城の、最後の記述あり。
- 9世紀:細倉鉱山が発見されたとの伝承が残る。
- 平安時代末期:寒湯(温湯温泉の前身)が開湯される。
- 天文年間(1532年 - 1555年):この頃、大崎氏の居城として高清水城が築かれたと伝えられる。
- 16世紀後半:細倉鉱山が発見されたとの文献が残る。
- 江戸時代初期:奥州街道の延長路として松前道が整備され、後世の栗原市にあたる地域の宿場としては高清水宿(現・高清水町地区内)・築館宿(現・築館地区内)・宮野宿(現・築館下宮野)・沢辺宿(現・金成沢辺)・金成宿(現・金成中町ほか)・有壁宿(ありかべしゅく、現・金成有壁)が成立する。cf. 国道4号#歴史。
近代以降
- 1895年(明治28年):細倉鉱山が鉛の生産量において日本一となる。
- 1918年(大正7年)12月15日:栗原軌道(のちの栗原鉄道、栗原電鉄。くりはら田園鉄道の前身)が設立される。
- 1921年(大正10年)12月20日:栗原軌道線(くりはら田園鉄道線の前身)の石越- 沢辺間が開業。
- 1934年(昭和9年):三菱鉱業が細倉鉱山の経営権を獲得し、本格的開発に乗り出す。
- 1941年(昭和16年)12月3日:栗原軌道が「栗原鉄道」に改称。
- 1944年(昭和19年)11月20日:栗駒山が小規模な水蒸気爆発による噴火を起こし、昭和湖が形成される。
- 1955年(昭和30年):正藍染(最古の藍染め技術)の伝承者である千葉あやのが、文部省(現・文部科学省)により、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
- 1959年(昭和34年)9月27日:伊勢湾台風
- 1967年(昭和42年):伊豆沼と内沼が水鳥の生息地としての評価から、国の天然記念物に「伊豆沼・内沼の鳥類及びその生息地」名義で指定される。
- 1968年(昭和43年)7月22日:栗駒山を中心とした、岩手県・秋田県・宮城県・山形県にまたがる大規模な山岳地帯が、栗駒国定公園に指定される[4]。
- 1969年(昭和44年)2月25日:栗原鉄道が「栗原電鉄」に改称。
- 1971年(昭和46年)9月9日:山王囲遺跡が国の史跡に指定される。
- 1982年(昭和57年):伊豆沼の広範な地域が、水鳥の集団渡来地としての評価から、国設鳥獣保護区(現・国指定鳥獣保護区)に「伊豆沼鳥獣保護区」名義で設定(指定)される。
- 1985年(昭和60年)2月11日:志波姫町(現・栗原市志波姫地区)が東京都の五日市町(現・あきる野市五日市)と友好姉妹都市盟約を締結。
- 1985年(昭和60年)3月:高清水町桂葉(現・栗原市高清水桂葉)の湧水が名水百選(昭和の名水百選。環境庁[現・環境省])の一つに「桂葉清水」名義で選定される。
- 1985年(昭和60年)9月13日:伊豆沼と内沼が共にラムサール条約に登録される(cf. 日本の登録湿地)。
- 1987年(昭和62年)2月:1970年代以降、経営困難となっていた細倉鉱山が、閉山する。
- 1991年(平成3年):当時の築館町教育委員会等が伊治城址の発掘調査を開始(翌年まで)。
- 1993年(平成5年)12月15日:栗原電鉄(くりはら田園鉄道の前身)が第三セクターとなる。
- 1995年(平成7年)4月1日:栗原電鉄が「くりはら田園鉄道」に改称。電化を廃止し、ワンマン運転を開始する。
- 1996年(平成8年):伊豆沼と内沼に形成されている、水鳥のいる音環境が、「日本の音風景100選」(環境庁[現・環境省])の「鳥」部門に「伊豆沼・内沼のマガン」名義で選定される。
- 1999年(平成11年)7月16日:栗駒町松倉西山(現・栗原市栗駒松倉西山)にある棚田が「日本の棚田百選」(農林水産省)の一つに選定される。
- 2005年(平成17年)4月1日:旧栗原郡10町村が合併し栗原市が誕生[11]。
- 2005年(平成17年)9月15日:市章を制定[3][12]。
- 2006年(平成18年)2月10日:志波姫町(現・栗原市志波姫地区)とあきる野市との友好姉妹都市盟約を栗原市が引き継ぎ、栗原市とあきる野市が友好姉妹都市の盟約を締結。
- 2007年(平成19年)3月31日:くりはら田園鉄道が全線廃止される。
- 2007年(平成19年)4月1日:くりはら田園鉄道全廃後の栗原市が、県にバス代行事業を委託し、ミヤコーバスによる路線バス事業が市内で始まる。
- 2007年(平成19年)11月30日:明治以降の日本の近代化に、鉛・亜鉛等の非鉄金属の生産を通して貢献した細倉鉱山関連遺産が、遺構の良好な保存状況も併せて評価され、近代化産業遺産群33(経済産業省)に「東北鉱山」の一つとして認定される[13]。
- 2008年(平成20年)6月14日午前8時43分:栗原市近隣を震央とするマグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震が発生し、甚大な被害を受ける。栗原市一迫では最大震度6強を観測した。
- 2009年(平成21年)4月6日:北朝鮮のミサイル実験により、東北地方上空をミサイルが通過する。
- 2011年(平成23年)3月11日午後2時46分:三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、栗原市は震度7〜震度5強(築館地区で7、若柳・高清水・一迫・志波姫の4地区で6強、栗駒・瀬峰・金成の3地区で6弱、鶯沢・花山の2地区で5強[14])の激しい揺れに襲われ、被災した[15]。
- 2011年(平成23年)9月21日:台風15号により、築館太田地区にて水田が決壊。土砂が民家に押し寄せ小屋1棟が倒壊、2トントラックが埋まる等の被害が出た。
- 2012年(平成24年)2月2日:大雪により、駒の湯地区で108cmの積雪。
- 2014年(平成26年)10月16日:栗原市栗駒総合運動公園で第19回宮城県シニアスポーツ大会が開催された。
- 2015年(平成27年)9月4日:市全域が栗駒山麓ジオパークとして認定される[16]。
行政区域の変遷(市町村制施行以後)
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湯沢市、東成瀬村 | 一関市 | 一関市 | ||
大崎市 | 一関市、登米市 | |||
栗原市 | ||||
大崎市 | 大崎市 | 大崎市、登米市 |
注釈
出典
- ^ “栗駒山麓ジオパーク”. 栗原市. 栗原市. 2017年1月9日閲覧。
- ^ “震度情報や緊急地震速報で用いる区域の名称”. 気象庁 (2016年10月13日). 2018年9月20日閲覧。
- ^ a b c “栗原市の紹介”. 栗原まるかじり(公式ウェブサイト). 栗原市 (2011年1月20日). 2011年5月23日閲覧。
- ^ a b “栗駒国定公園”. 生物多様性情報システム(公式ウェブサイト). 環境省・生物多様性センター. 2011年5月23日閲覧。
- ^ “気象警報・注意報や天気予報の発表区域 -宮城県” (PDF). 気象庁 (2016年10月10日). 2018年9月20日閲覧。
- ^ 「気象庁予報警報規程」(昭和28年運輸省告示第63号)“2つ以上の細分区域に分割される市区町村”. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 気象庁(築館の観測史上1 - 10位の値
- ^ “築館(栗原) 1991-2020年”. 気象庁. 2024年3月30日閲覧。
- ^ “駒の湯(栗原) 1991-2020年”. 気象庁. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “新・奥の細道 宮城の自然歩道”. みやぎ観光NAVI(公式ウェブサイト). 宮城県経済商工観光部観光課 (2006年10月30日). 2011年6月11日閲覧。
- ^ “年譜で見る栗原市”. (公式ウェブサイト). 栗原市 (2006年9月25日). 2007年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月11日閲覧。
- ^ 図典 日本の市町村章 p36
- ^ “近代化産業遺産「細倉鉱山関連施設」”. (公式ウェブサイト). 栗原市 (2010年2月25日). 2011年5月23日閲覧。
- ^ a b “東日本大震災”. (公式ウェブサイト). 栗原市 (2011年5月22日). 2011年5月22日閲覧。
- ^ “震度データベース検索”. (公式ウェブサイト). 気象庁 (2011年3月10日). 2011年5月22日閲覧。
- ^ “栗駒山麓ジオパーク 認定1年 「経済効果高める政策を」 来訪者増望む住民 /宮城”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2016年9月4日). 2017年1月9日閲覧。
- ^ a b c d “友好姉妹都市”. (公式ウェブサイト). 栗原市 (2006年8月15日). 2011年6月11日閲覧。
- ^ “世帯区分別人口統計表”. 栗原市 (2022年3月31日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ “行政区別人口統計表”. 栗原市 (2017年3月31日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ 栗原市
- ^ 栗原市のゆるキャラ「ほんにょ」がとてもモコモコ
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