新潟県 人口

新潟県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 13:58 UTC 版)

人口

明治期の人口

人口最多の県

新潟県は、かつて人口が日本で最も多い道府県であった東京都1943年以前まで東京府だった)。本県の範囲がおおむね現在と等しくなった1874年明治7年)から1896年(明治29年)までの23年間にわたって、本県の人口は統計上約140万人から170万人で推移し、そのうち8年間を除いた15年間において全国の道府県で最多の住民を擁した[21][22]

具体的には、1874年に新潟県(当時の管轄は下越のみ)が柏崎県(管轄は上越中越)を併合して、越後国のほぼ全域を管轄したのち、さらに1876年に相川県佐渡島の全域)を併合した。この3年間において本県は人口が最多であった[22]

石川県に最多を譲ったのち復帰

ただし、翌1877年(明治10年)から1881年までの5年間にかけては、石川県富山県の全域および福井県嶺北地方を併合した「大石川県」となっていた[注釈 4] ため、1位の座は石川県に譲った[22]

その後、石川県から福井県・富山県が相次いで独立し[注釈 5]、石川県の人口が小さくなったことで、1882年(明治15年)から1883年(明治16年)にかけて新潟県が最多となった[22]

大阪府に最多を譲ったのち復帰

ただ、翌1884年(明治17年)から1886年(明治19年)までの3年間には、大阪府奈良県の全域を併合していた[注釈 6] ため、1位は大阪府に譲った[22]。なお、この1886年に東蒲原郡(現在の阿賀町)が福島県から新潟県へと移管されたことで、本県の範囲は現在と等しくなった。

その後、大阪府から奈良県が独立し、大阪府の人口が小さくなったことで、1887年(明治20年)から1896年に至るまでの連続10年間は新潟県が最多を守った[22]

東京府に最多を譲る

しかし、1897年(明治30年)には東京府(現在の東京都)の人口が最多となり、以後は本県の人口が最多となることはなかった[22]

人口が多かった要因

近代以前の日本は都市化が進んでおらず、国民の9割近くが農業によって生活を成り立たせていた。そのため、稲作に適した広大な越後平野を擁し収穫高が大きい新潟県は、人口涵養能力が高かった[23]

さらに19世紀以前の輸送手段は海運が主流であり、とくに本県が接する日本海を航行する北前船は、太平洋よりも安全かつ安価な航行が可能であった。このため、本県を含む日本海側の地域は物流によって栄えた。1878年(明治11年)の人口統計では、同じく日本海側の金沢が日本で第5位の都市であり、富山も日本第9位の都市であった(なお新潟市は上位10位圏外だった)[22]

また、著述家の辰井裕紀によれば、新潟県や北陸地方では浄土真宗などの仏教の信仰が強かった[22]。そのため、日本中の農村で多くみられた「間引き」(新生児を親が殺すこと。貧困による)や「身売り」(少女を親が売春宿へ売り払うこと。貧困による)が本県や北陸では非常に少なく、人口が増加しやすかったのだという[22]

しかし、明治以降における工業化の進行に伴って太平洋ベルト地帯が発展し、また鉄道の普及に伴って海運が衰退していった。それに伴い、本県を含む日本海側からは東京大阪といった太平洋側大都市や、開拓地北海道へと人口が流出していった[22]

昭和以降の人口

国勢調査における本県の人口は[24]1940年昭和15年)に200万人を突破し、1955年(昭和30年)に247.3万人となったが、1970年(昭和45年)には236.1万人と一旦減少した。その後は増加し、1985年(昭和60年)に247.8万人に達した。1997年平成9年)に249万1874人(推計人口)でピークを記録した。

その後は減少傾向となり[25]2005年(平成17年)に243.1万人(全国14位)、2010年(平成22年)には約237.1万人となった。特に、進学や就職などの理由による18歳〜24歳の若年層の減少が深刻で、県では人口対策を最重要課題に掲げている。

なお、北陸4県の中では最も人口が多いが、人口密度は最も低い。

新潟県市町村人口増減率分布図(2015年度と2020年度国勢調査から算出)
新潟県と全国の年齢別人口分布(2005年) 新潟県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 新潟県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

新潟県の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

都市

新潟県内 市別人口ランキング
県内順位 都市 地域区分 人口 県内順位 都市 地域区分 人口
1 新潟市 下越地方 767,713人 6 柏崎市 中越地方 76,427人
2 長岡市 中越地方 256,708人 7 燕市 下越地方 74,745人
3 上越市 上越地方 179,987人 8 村上市 下越地方 53,189人
4 新発田市 下越地方 90,829人 9 南魚沼市 中越地方 52,413人
5 三条市 中越地方 90,438人 10 佐渡市 佐渡地方 46,871人
2017年12月 現在

都市圏

10万人以上の都市雇用圏(2015年国勢調査時点の10%都市圏)


注釈

  1. ^ 寺泊は2000年 - 2020年、松浜は2003年 - 2020年
  2. ^ 新潟県教育委員会編纂「私たちの新潟県」で佐渡地方を下越地方に含めるとする見解が示されたことも一時期あった。
  3. ^ 後述の広域市町村圏とは燕市・弥彦村など一部が異なる。
  4. ^ より正確には、1876年に現在の富山県に相当する『新川県』が石川県に併合された。また同年、現在の福井県にほぼ相当する『敦賀県』が南北(嶺南嶺北)に分割され、嶺南が滋賀県、嶺北が石川県へと併合された。
  5. ^ より正確には、1881年に福井県が独立、1883年に富山県が独立した。
  6. ^ より詳細には、それ以前までの「大阪府」は現在の大阪府の北半分の範囲であり、現在の大阪府の南半分は当時『堺県』が管轄した。堺県はまた現在の奈良県大和国)の全域も管轄していた。そして1881年に大阪府が堺県を併合したため、現在の大阪府および奈良県の全域を管轄することとなった。
  7. ^ 開局から2019年9月までの社名は株式会社新潟総合テレビ。
  8. ^ 新潟駅 - 新津駅内野駅豊栄駅
  9. ^ a b 語頭の「に」が国際音声記号では [ɲi] で示され硬口蓋鼻音が用いられていることになっているが、実際は口蓋化した歯茎鼻音[nʲi] であるとも。

出典

  1. ^ 錦鯉を「県の鑑賞魚」に指定します”. 新潟県広報広聴課 (2017年3月29日). 2019年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月9日閲覧。
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  51. ^ Negicco・Nao☆の結婚発表はなぜ批判されない?アイドル界で何が起きているのか - ガジェット通信 2019年2月26日
  52. ^ TVアニメ「魔法少女育成計画」の舞台は上越市⁉
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  62. ^ a b ●中国語における「新潟」の表記について(平成19年8月1日)(新潟県)






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