世界ボクシング評議会 WBCルール

世界ボクシング評議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/17 03:02 UTC 版)

WBCルール

WBC認定試合におけるルールの主な特徴を以下に挙げる。

  • フリーノックダウン制(レフェリーが「試合続行不能」と判断しない限り、1ラウンド中何度ダウンしても試合続行)。
  • ノックダウンした選手はゴングに救われない(ダウンのカウント中に3分を経過してもカウント続行。10カウント以内に立ち上がって試合続行に応じられない場合はノックアウトが成立する)。なお、以前は最終回のみゴングに救われていた。
  • バッティングによる負傷があった場合、偶然の場合は1点、故意の場合は2点、負傷していない方から減点される(アメリカでは、どの州でも現在[いつ?]まで適用されていない)。
  • 偶然のバッティングによる負傷で試合続行不可能となった場合、4回終了までは引き分け。5回以降は試合をストップしたラウンドを含めたそれまでの採点(負傷判定)で勝敗を決定。
  • 2006年より「オープン・スコアリング・システム(公開採点制度)」を採用。4回と8回(女子は7回)を終了した時点でそれまでの採点を公表する。
  • どちらかに10点満点をつけるテン・ポイント・マスト・システム(10点法)。
  • 各ラウンドの判定は極力差を付ける日本で言うところの「ラウンド・マスト・システム」。ただしWBAほど厳格ではない。

タイトル

WBCは世界王座の他にも、アメリカ大陸王座、インターコンチネンタル王座、ユース王座、ムンドヒスパノ王座、全アフリカ世界王座、女子世界王座(WBC FEMALE)、ムエタイ王座(WBC MUAY THAI)等の王座を認定している。

  • 男子世界王座:世界選手権、王座決定戦(王座が空位の場合)、もしくは王座統一戦(暫定王者との対戦)の勝者。チャンピオンベルトが与えられる。王座獲得から一定期間防衛戦を行わなかった場合、暫定王者(次項)が別途認定される。防衛戦に応じることが出来る状態になれば暫定王者との王座決定戦が義務付けられるが、次項に示すような問題を内包している。
  • 暫定世界王座:王者が怪我等の理由で期限内に防衛戦が不可能になった際に用いられる王座。世界ランキング上位の選手同士で争われる、暫定王座決定戦の勝者が認定される。暫定王座に就いた選手は世界王座と同等の権威を持ち、防衛戦も可能だが、世界王者が復帰した際には統一戦を行わなければならない。ただし、この暫定王座の基準も曖昧で、世界王者が防衛戦の期限内で防衛戦を行わない時に、王者に何の告知もなく勝手に暫定王座を認めたり、同じクラスの正王者と暫定王者が統一戦を行わずにそれぞれ防衛戦をしたり、と問題も多い。なお、この暫定王座はWBA、IBF、WBOにも存在していて、同じような問題が発生している。WBCでは後述するシルバー王座の制定により暫定王座はより厳格なものになった。
  • 名誉王座:各階級の現役王者あるいは過去の王者のうち、この競技において特別な威信、信望、才能を持ち、不朽の財産を残した者を名誉王者 (Emeritus Champion) として認定する事が出来、理事会の3分の2以上の賛成票により可決する。これはWBCが授与する最高の栄誉とされ、移譲することのできない終身タイトルである[28]。これまでにエリック・モラレスビタリ・クリチコフロイド・メイウェザー・ジュニアルービン・カーター西岡利晃袴田巌[29]らが認定されている。
  • WBCダイヤモンド王座
  • シルバー王座:暫定王座の代替王座として創設。
  • フランチャイズ王座:防衛戦の期限や他団体のタイトルも同時に保持できる特権があり、これまでにサウル・アルバレス[30]ワシル・ロマチェンコ[31]が認定されている。
  • インターナショナル王座:本来挑戦資格がないはずの16位〜30位までの選手(および例外としてWBC加盟各国の国内王者)で争われる準王座。これを獲得していると、世界ランカーと同じ資格を得られて 世界挑戦資格が得られる(決して優先挑戦権があるわけではない)
  • アメリカ大陸王座(Continental Americas):
  • ユース王座(Youth):原則21歳以下のボクサーが挑戦可能とされているが実際の年齢制限は曖昧になっている[32]
  • ムンドヒスパノ王座(Mundo Hispano):
  • 全アフリカ世界王座(All Africa World Championships):アフリカ系の人種のみ挑戦可能。ホープ用のタイトルのため、現役チャンピオンは挑戦できない。
  • 全アジア世界王座(All Asian World Championships):アジア系の人種のみ挑戦可能。ホープ用のタイトルのため、現役チャンピオンは挑戦できない。
  • 全ラテンアメリカ世界王座(All Latin American World Championships):ラテンアメリカ系の人種のみ挑戦可能。ホープ用のタイトルのため、現役チャンピオンは挑戦できない。
  • 女子世界王座(WBC FEMALE):
  • ムエタイ世界王座(WBC MUAY THAI):

歴代WBC会長

名前 国籍 在任期間
1 ルイス・スポタ英語版 メキシコ 1963年2月-1968年9月
2 ハスティアノ・モンタノ・ジュニア フィリピン 1968年9月-1971年6月
3 ラモン・ベラスケス メキシコ 1971年6月-1975年12月
4 ホセ・スレイマン メキシコ 1975年12月-2014年1月
5 マウリシオ・スレイマン メキシコ 2014年2月–



  1. ^ その後、他団体の日本人世界王者も含め、このオークションへの出品者は当初の段階で40名に増加した[25]。各週における最高額落札者には日本プロボクシング協会の協力を得て、東日本新人王決勝戦最強後楽園決勝戦、ボクシングの日に開催されるカードという3興行のペアチケットが贈られる特典付きとなった[26]。また、実施後に新たな出品者を得て、期間を別に定めて追加開催された[27]
  1. ^ a b c “ "世界ボクシング会議" WBAの総会で結成を発表”. 読売新聞. AP 朝刊: p. 6. (1963年2月16日). "
    "【メキシコ十四日発 = AP】十四日当地で開かれた世界ボクシング連盟(WBA)第一回総会は、同夜世界ボクシング会議の結成を発表した。総会のスポークスマンのメキシコ・ボクシング・コミッションのスポタ会長によると、新会議に加入するのはWBAのほか東洋ボクシング連盟(OBF)、イギリス・ボクシング協議会、欧州ボクシング連合(EBU)および新設のラテンアメリカ・プロ・ボクサー連合"
     
  2. ^ a b c “リターン・マッチの禁止 違反すれば除名 モンタノWBA副会長談”. 朝日新聞 朝刊: p. 13. (1963年2月23日). "
    "世界ボクシング協会(WBA)副会長ユスティニアノ・モンタノ氏(フィリピン、東洋ボクシング連盟会長)はさる十四日からメキシコ市で開かれたWBA臨時総会に出席、二十二日帰国の途上、東京・後楽園で記者会見をし次のように語った。
    一、世界ボクシング界の統一についてはヨーロッパ連盟、イギリス管理局、ラテン・アメリカ諸国の関係者も賛成し、今後各国ともWBAの統一規則の採用を申合せた。
    二、WBA運営のため欧州、イギリス、東洋、北米、中南米の五地域から代表者を選出して評議委員会を設け、世界ボクシング界の最高議決機関とする。
    (※ 後略)"
     
  3. ^ a b c d (スペイン語) “Trabajos del Consejo Mundial de Box (* 2)”. エル・インフォルマドル英語版. UPI (メキシコハリスコ州グアダラハラ). (1966年8月28日号、8-B頁). http://www.hndm.unam.mx/consulta/publicacion/visualizar/558a38597d1ed64f16e49e7b?intPagina=30&tipo=pagina&anio=1966&mes=08&dia=28  - HNDM (Hemeroteca Nacional Digital de México)から。
  4. ^ a b c (スペイン語) “Trabajos del Consejo Mundial de Boxeo (* 1)”. エル・インフォルマドル英語版. UPI (メキシコハリスコ州グアダラハラ). (1966年8月28日号、1-B頁). http://www.hndm.unam.mx/consulta/publicacion/visualizar/558a38597d1ed64f16e49e7b?intPagina=23&tipo=pagina&anio=1966&mes=08&dia=28  - HNDM (Hemeroteca Nacional Digital de México)から。
  5. ^ a b c (英語) “WBC August Ratings”. ジャパンタイムズ. AP. (1966年8月29日号、6頁) 
  6. ^ 久保田守 (1988年5月15日). “世界”. 日本ボクシング年鑑 1988年版. ベースボール・マガジン社. p. 29 
  7. ^ 「世界のトップ・ニュース」『ボクシング・ビート』2009年10月号、株式会社フィットネススポーツ、平成21年10月15日発行、42頁。
  8. ^ Hall of Famer Jose Sulaiman dies ESPN.com(英語) 2014年1月16日
  9. ^ 訃報 WBCスライマン会長逝く Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月17日
  10. ^ マウリシオ氏、WBC会長就任を否定 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月19日
  11. ^ WBC新会長にマウリシオ氏 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年2月12日
  12. ^ Ramirez-Imam collide in Arum-King reunion Fightnews.com 2018年3月15日
  13. ^ 大物プロモーターのアラム&キングが舌戦!? Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月16日
  14. ^ Ramirez defeats Imam to claim WBC 140lb belt Fightnews.com 2018年3月17日
  15. ^ ラミレスがイマムに判定勝ち WBC・S・ライト級新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月18日
  16. ^ “世界のボクシング WBA一本に 東洋連盟の会長が提案”. 朝日新聞. AFP 朝刊: p. 13. (1963年2月9日). "
    "【マニラ八日発 = AFP】東洋ボクシング連盟会長であり世界ボクシング協会(WBA)副会長であるユスティニアノ・モンタノ氏(フィリピン)は八日当地で、世界各国でまちまちのボクシング管理団体はWBAに統合されるべきだと提案した。この提案は近くメキシコ市で開かれるWBA首脳部会議に先立って出されたもので、同氏の計画では、欧州ボクシング連盟やイギリスのボクシング管理局およびアメリカのニューヨークとマサチューセッツ両州もWBAに加わるべきだというもの。同氏はさらに世界各国とも同一ルールと同一階級制の採用に統一されねばならないとつけ加えた。(※ 後略)"
     
  17. ^ “日本はWBAを支持 菊池事務局長語る”. 日本経済新聞(日経新聞) 朝刊: p. 13. (1966年9月28日) 
  18. ^ 「J.B.C コミッショナー公報、☆ 公報第一五二号抜萃(昭和41年9月30日)」『ボクシング(平沢雪村主宰)、1966年11月号』、拳闘社。“
    "(※ 22頁、上から1段目、右から17行目より)◇ 報告事項 ①WBAはWBCとの関係を絶縁することになつた。(※ 後略)
    (※ 同頁、上から2段目、右から20行目より)⑥WBA、WBCとも日本ならびに日本ボクシング界に対する期待と信用は絶大であつた。彼らが異口同音に「われわれは真鍋コミッショナーにどんな協力でもする」と言つてくれたのは真実味が溢れており、強ち社交辞令だけではないと思われた。(※ 後略)
    (※ 同頁、上から4段目、右から29行目より。◇懇談事項の)④日本のボクシングは今後WBA・WBCの対立があつても、WBAのランキングを採用し、WBAの選手権規定に従つてゆく。”
  19. ^ “8日WBCトリプル世界戦 ボクシング”. 朝日新聞. (2011年4月7日). オリジナルの2011年4月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110410131402/http://www.asahi.com/sports/spo/OSK201104070012.html 2011年11月23日閲覧。 
  20. ^ ジョー小泉 (2011年4月6日). “M. Sulaiman moves audience” (英語). Fightnews.com. 2012年1月25日閲覧。
  21. ^ “副会長も日本語で「ガンバレ、ニッポン」”. 日刊スポーツ. (2011年4月6日). http://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20110406-757776.html 2011年4月6日閲覧。 
  22. ^ “タイソンら寄贈、善意のグラブを倉庫に放置”. 読売新聞. (2011年11月23日). http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111123-OYT1T00230.htm 2011年11月23日閲覧。 
  23. ^ 東日本大震災チャリティーオークション実施”. 日本ボクシングコミッション (2012年1月24日). 2012年1月25日閲覧。
  24. ^ 総落札金額のご報告と御礼”. 日本ボクシングコミッション (2012年3月12日). 2012年3月24日閲覧。
  25. ^ 出品物ご提供者”. 日本ボクシングコミッション (2012年1月30日). 2012年3月24日閲覧。
  26. ^ 本日よりオークション開始!”. ボクシングモバイル(東日本ボクシング協会) (2012年1月24日). 2012年1月25日閲覧。
  27. ^ 東日本大震災チャリティーオークション追加実施”. 日本ボクシングコミッション (2012年3月12日). 2012年3月24日閲覧。
  28. ^ Championship and Elimination Rules - Rule 1.31”. WBC. 2012年3月24日閲覧。
  29. ^ 袴田巌さんにWBC名誉ベルト 6日のダブル世界戦で 日刊スポーツ2014年4月4日
  30. ^ WBCが“フランチャイズ王者”新設 カネロが第1号 チャーロ兄正規王者へ昇格 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年6月28日
  31. ^ ロマチェンコがWBC“フランチャイズ”王者第2号 20歳ヘイニーがライト級正規王者昇格 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年10月25日
  32. ^ 山口、WBCユースタイトルに挑戦 ボクシングモバイル 2012年7月6日





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