ホセ・カルロス・ラミレスとは? わかりやすく解説

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ホセ・カルロス・ラミレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/12 13:54 UTC 版)

ホセ・カルロス・ラミレス
基本情報
本名 ホセ・カルロス・ラミレス
通称 JCR
Jaguar(ジャガー)
階級 スーパーライト級
身長 178cm
リーチ 184cm
国籍 アメリカ合衆国
誕生日 (1992-08-12) 1992年8月12日(33歳)
出身地 カリフォルニア州キングス郡アベナル英語版
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 31
勝ち 29
KO勝ち 18
敗け 2
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ホセ・カルロス・ラミレス(José Carlos Ramírez、1992年8月12日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーカリフォルニア州キングス郡アベナル英語版出身。元WBCWBO世界スーパーライト級統一王者

来歴

アマチュア時代

2011年9月、バクーで行われた世界ボクシング選手権ライト級(60kg)で出場し、2回戦でワシル・ロマチェンコに敗退した[1]

2012年イギリスロンドンで開催されたロンドンオリンピックにライト級(60kg)で出場し、2回戦で敗退した[2]

プロ時代

2012年12月8日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたマニー・パッキャオvsファン・マヌエル・マルケス第4戦の前座でデビュー戦を行い、初回2分5秒TKO勝ちを収め白星発進をした[3]

2014年10月25日、デビッド・ロデラとNABF北米ウェルター級ジュニア王座決定戦を行い、初回50秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[4]

2015年5月9日、フレズノセランド・アリーナ英語版でロバート・フランケルと対戦し、5回KO勝ちを収めNABF北米ジュニア王座の初防衛に成功した[5]

2015年7月18日、マカオザ・ベネチアン・マカオ内にあるコタイ・アリーナで吉田龍生と対戦し、吉田が3回終了時に棄権した為TKO勝ちを収めた[6][7]

2015年12月5日、フレズノのセーブマート・センター英語版でジョニー・ガルシアとWBCアメリカ大陸スーパーライト級王座決定戦を行い、8回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[8]

2016年4月9日、MGMグランド・ガーデン・アリーナでマヌエル・ペレスと対戦し、10回3-0(97-93、98-92、99-91)の判定勝ちを収めWBCアメリカ大陸王座の初防衛に成功した[9]

2016年7月9日、カリフォルニア州リムーア英語版タチ・パレス・ホテル・アンド・カジノ英語版でトマス・メンデスと対戦し、4回終了後に主審が試合終了を宣告したためTKO勝ちを収めWBCアメリカ大陸王座の2度目の防衛に成功した[10]

2016年12月2日、フレズノのセーブマート・センターでイソーフ・キンダと対戦し、6回58秒TKO勝ちを収めWBCアメリカ大陸王座の3度目の防衛に成功した[11]

2017年11月11日、フレズノのセーブマート・センターでマイク・リードと対戦し、2回1分43秒KO勝ちを収めWBCアメリカ大陸王座の4度目の防衛に成功した[12][13]

2018年3月17日、フールー・シアターテレンス・クロフォードの王座返上に伴いWBC世界スーパーライト級1位のアミール・イマムとWBC世界同級王座決定戦を行い、12回3-0(120-108、117-111、115-113)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[14][15]。この試合を最後にトレーナーをフレディ・ローチからロベルト・ガルシアに変更した[16]。また、この試合はWBCが認定した世界タイトルマッチの2000試合目として行われた[17][18]

2018年7月7日、ダーニー・オコーナーとの防衛戦が決まっていたが、オコーナーが試合前日の6日に減量苦から脱水症状になり病院に運ばれ試合中止になった[16]

2018年9月14日、フレズノのセーブマート・センターでアントニオ・オロスコと対戦し、12回判定勝ちを収め、初防衛に成功した。

2019年2月10日、フレズノのセーブマート・センターでホセ・ゼペダと対戦し、12回判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した。

2019年7月27日、アーリントンのカレッジパーク・センターでWBO世界スーパーライト級王者のモーリス・フッカーと王座統一戦を行い、6回1分48秒TKO勝ちを収め、WBC王座の3度目の防衛に成功しWBO王座も獲得、王座統一に成功した[19]

2020年2月1日、中国海口市のミッション・ヒルズ・リゾート海口でビクトル・ポストルと防衛戦で対戦することが決定していたが、中国で猛威を奮っていた新型コロナウイルスの影響で試合が延期された[20]

2020年5月9日、フレズノでビクトル・ポストルと仕切り直しの防衛戦を行うことが決まっていたが新型コロナウイルスの影響で2度目の試合延期になった[21]

2020年8月29日、ラスベガスのMGMグランド内ザ・バブルでビクトル・ポストルと2度目の仕切り直しで対戦し、12回僅差の判定勝ちを収めWBC王座は4度目、WBO王座は初防衛に成功した。

2021年5月22日、ヴァージン・シアターWBAスーパーIBF世界スーパーライト級王者ジョシュ・テイラーと対戦し、12回0-3(112-114×2)の判定負けを喫しWBC王座は5度目、WBO王座の2度目の防衛に失敗、王座から陥落した[22]

2022年10月、WBCからWBC世界スーパーライト級王座決定戦を同級2位のホセ・セペダと行うよう指令されるが、ラミラスは試合のスケジュールが自身の結婚式と重なるため出場を辞退した[23][24]

2022年12月、WBCからWBC世界スーパーライト級王者レジス・プログレイスとの指名試合を指令されるが、ラミレスは王者65%、挑戦者35%の報酬分配を不服として、この試合を拒否した[25]

2024年1月6日、ラミレスがプロデビューから所属していたトップランクを離脱してゴールデンボーイ・プロモーションズと契約したことが発表された[26]

2024年11月16日、リヤドのザ・ヴィニューでリヤド・シーズン「ラティーノ・ナイト」のヒルベルト・ラミレスクリス・ビラム=スミスの前座としてWBO世界スーパーライト級1位のアーノルド・バルボサ・ジュニアと対戦するも、10回0-3(93-97、94-96×2)判定負けを喫した。当初はWBO世界同級挑戦者決定戦として行われる予定だったが、バルボサ・ジュニア側がタイトルマッチの見通しがない挑戦者決定戦に反対したためノンタイトル戦として行われることとなり、WBO会長のグスタボ・オリビエリはボクシングシーンの取材に対し「決して挑戦者決定戦として指令されたり認可されたりしたことはない」「彼らは単に自主的に10ラウンドの試合を実施しただけだ」と語った[27]

戦績

  • プロボクシング:32戦 29勝 (18KO) 3敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2012年12月8日 1R 2:05 TKO コーリー・セイグワース アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2013年3月30日 1R 1:06 TKO チャーリー・ダブレイ アメリカ合衆国
3 2013年4月27日 4R 判定3-0 アントニオ・マルティネス アメリカ合衆国
4 2013年6月29日 1R 1:30 TKO クリストファー・ウィリアムズ プエルトリコ
5 2013年8月17日 1R 1:06 TKO マイク・マルドナド アメリカ合衆国
6 2013年9月28日 4R 判定3-0 ダニエル・カルサダ アメリカ合衆国
7 2013年11月9日 1R 0:47 KO エリック・エルナンデス・ペレス メキシコ
8 2014年2月1日 1R 2:32 TKO ハビエル・ペレス プエルトリコ
9 2014年3月29日 2R 2:32 TKO ボイド・ヘンリー アメリカ合衆国
10 2014年5月17日 2R 0:44 KO ヘスス・セリグ アメリカ合衆国
11 2014年8月2日 8R 判定3-0 アルフレド・ロメロ アメリカ合衆国
12 2014年10月25日 1R 0:50 KO デビッド・ロデラ アメリカ合衆国 NABF北米ウェルター級ジュニア王座決定戦
13 2014年12月13日 6R 2:50 TKO アントニオ・アレジャーノ メキシコ
14 2015年5月9日 5R 2:18 KO ロバート・フランケル アメリカ合衆国 NABFジュニア防衛1
15 2015年7月18日 3R 終了 TKO 吉田龍生(本田フィットネス) 日本
16 2015年12月5日 8R 判定3-0 ジョニー・ガルシア アメリカ合衆国 WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦
17 2016年4月9日 10R 判定3-0 マヌエル・ペレス アメリカ合衆国 WBC米大陸防衛1
18 2016年7月9日 4R 0:53 KO トーマス・メンデス ドミニカ共和国 WBC米大陸防衛2
19 2016年12月2日 6R 0:58 KO イスフ・キンダ アメリカ合衆国 WBC米大陸防衛3
20 2017年5月5日 2R 2:10 TKO ジェイク・ギヴリセオ アメリカ合衆国
21 2017年11月11日 2R 1:43 KO マイク・リード アメリカ合衆国 WBC米大陸防衛4
22 2018年3月17日 12R 判定3-0 アミル・アウメド・イマム アメリカ合衆国 WBC世界スーパーライト級王座決定戦
23 2018年9月14日 12R 判定3-0 アントニオ・オロスコ メキシコ WBC防衛1
24 2019年2月10日 12R 判定2-0 ホセ・セペダ アメリカ合衆国 WBC防衛2
25 2019年7月27日 6R 1:48 TKO モーリス・フッカー アメリカ合衆国 WBC・WBO世界スーパーライト級王座統一戦
WBC防衛3・WBO獲得
26 2020年8月29日 12R 判定2-0 ビクトル・ポストル  ウクライナ WBC防衛4・WBO防衛1
27 2021年5月22日 12R 判定0-3 ジョシュ・テイラー イギリス WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王座統一戦
WBC・WBO陥落
28 2022年3月4日 12R 判定3-0 ホセ・ペドラザ プエルトリコ
29 2023年3月25日 11R 2:31 KO リチャード・カミー ガーナ WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦
30 2024年4月27日 12R 判定3-0 ランセス・バルテレミー  キューバ
31 2024年11月16日 10R 判定0-3 アーノルド・バルボサ・ジュニア アメリカ合衆国
32 2025年5月2日 10R 判定0-3 デヴィン・ヘイニー アメリカ合衆国
テンプレート

獲得タイトル

脚注

  1. ^ 16.AIBA World Championships - Baku, Azerbaijan - September 26 - October 8 2011”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  2. ^ 30.Olympic Games - London, Great Britain - July 28 - August 12 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2018年6月30日閲覧。
  3. ^ Avenal's José Ramírez wins first pro bout Vida en el Valle 2012年12月11日
  4. ^ Jose Ramirez knocks out David Rodela in 50 seconds Bad Left Hook 2014年10月26日
  5. ^ Jose Ramirez wins Fight for Water 4 at Fresno's Selland Arena ABC30 News 2015年5月9日
  6. ^ Boxer Jose Ramirez shines in China to remain unbeaten The Fresno Bee 2015年7月18日
  7. ^ クエンカがIBF・S・ライト級王座獲得、ドネア快勝 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日
  8. ^ José Ramírez espera una gran pelea contra Johnny garcía en Solo Boxeo por Unimás Univision 2015年12月5日
  9. ^ Jose Carlos Ramirez defeats Manuel Perez Boxing News 24 2016年4月9日
  10. ^ Jose Ramirez Drops, Stops Tomas Mendez in Four Rounds Boxing Scene.com 2016年7月10日
  11. ^ Jose Ramirez Stops Issouf Kinda in Six Rounds Boxing Scene.com 2016年12月2日
  12. ^ Ramirez smashes Reed, Imam next? Fightnews.com 2017年11月11日
  13. ^ ベテルビエフLH級新王者 コーリングを最終回KO Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月12日
  14. ^ Ramirez defeats Imam to claim WBC 140lb belt Fightnews.com 2018年3月17日
  15. ^ ラミレスがイマムに判定勝ち WBC・S・ライト級新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月18日
  16. ^ a b Jose Ramirez-Danny O'Connor fight canceled prior to weigh-in”. ESPN.com (2017年7月7日). 2018年7月10日閲覧。
  17. ^ Ramirez-Imam collide in Arum-King reunion Fightnews.com 2018年3月15日
  18. ^ 大物プロモーターのアラム&キングが舌戦!? Boxing News(ボクシングニュース) 2018年3月16日
  19. ^ Jose Ramirez Blasts Out Maurice Hooker in Sixth Round of a War”. BoxingScene.com. 2019年7月28日閲覧。
  20. ^ Jose Ramirez, Viktor Postol bout postponed due to Wuhan coronavirus”. ESPN (2020年1月24日). 2020年2月16日閲覧。
  21. ^ Jose Ramirez-Viktor Postol fight postponed for second time”. ESPN.com (2020年4月1日). 2020年5月11日閲覧。
  22. ^ テイラーがS・ライト級4冠統一 ラミレスを2度倒して小差判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年5月23日
  23. ^ Jose Ramirez withdraws from title fight vs. Jose Zepeda because of conflict with wedding; Regis Prograis in line to replace him”. ESPN.com (2022年8月1日). 2022年8月6日閲覧。
  24. ^ WBCがセペダと元王者プログレイスにS・ライト級王座決定戦オーダー ラミレスは結婚で辞退”. ボクシングニュース (2022年8月3日). 2022年8月14日閲覧。
  25. ^ Jose Ramirez passes up title shot against Regis Prograis”. ESPN.com (2022年12月19日). 2023年1月9日閲覧。
  26. ^ Jose Ramirez Enters Multi-Fight Agreement With Golden Boy Promotions”. Boxing Scene.com (2024年1月6日). 2024年1月6日閲覧。
  27. ^ Arnold Barboza-Jose Ramirez no longer title eliminator”. Boxing Scene.com (2024年11月13日). 2025年1月16日閲覧。

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
テレンス・クロフォード
WBC世界スーパーライト級王者

2018年3月17日 - 2021年5月22日

次王者
ジョシュ・テイラー
前王者
モーリス・フッカー
WBO世界スーパーライト級王者

2019年7月27日 - 2021年5月22日

次王者
ジョシュ・テイラー



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